ビギナーズラック、実は自然の力【野菜づくり 連作障害】

ビギナーズラック、実は自然の力【野菜づくり 連作障害】

野菜づくりにビギナーズラックがあるのか?

初めて畑にする場所で初めて新しい品目を栽培したとき、思いもよらず専門農家より、良い品質や多収をあげたことって耳にしたことがありませんか。

「たまたまだろ。」「手が変わったから良かったんだよ。」「明日、雪降るよ 笑」

意味不明……..(>_<)

このことについて、私なりの見解を述べたいと思います。結論から言います、ビギナーズラックは存在します。手が変わったっていうのは合ってるかな(笑)

それには、2つ条件があると思っています。

自然の治癒力、ビギナーズラックの正体。

その初心者さんは以下の条件が当てはまりました。

  • 水田の転作田で畑を始めた。もしくは畑を2~3年荒らしていた(耕作放棄地)
  • ほかの作物は作った経験がある、農業をかじったことがある。

以上です。

1つは畑を休ませていたことが良かったと思います。つまり極自然なまっさらな状態の畑で作ることもしくは、圧倒的な不自然な畑ができたことです。実はこれが中々当てはまらない非常に難しいです。あなたは水田や畑や山や川をみて自然ってすばらしいって感じますか。「地球よ。自然をありがとう。地球に生まれて良かった~ 」って思いますか?ほんとに?

思いますけど..人間が作った自然なんですよ。山も植林して杉やヒノキを植えます。川も治水のため、ダムや堤防。水田もコメを最大限に生産する環境制御装置です。畑も食料の生産で、同じ野菜を小面積でどれだけ詰め込めるか。つまり人間に作られた自然です。人間がコントロールできるようにしているんです。

しかし実は全くコントロールできないでいます。できるわけありません。

相手は自然ですよ、そんなに簡単じゃない。確かに、野菜や穀物の単位面積当たりの生産量や環境を整備して農業技術は進歩しています。しかし、それでも自然相手なのです。畑を休ませることで畑本来の姿に回復した、水田から畑にすることでリセットされた状態に環境が戻ったと考えますそういった「不耕起栽培」とか農業技術も実際ありますし、有機農業・自然農法をされている農家はここを追求しているのだと思います。

近年、持続可能な農業というワードを聞いたことがあるかと思います。ここでは触れませんが環境に配慮した農業こそ、これからは求められ継続できると考えた農業です。話が大きくなりすぎたので戻します。

連作障害の正体

実はしばらく休ませていた畑では、作物が非常に作りやすいってこと。専門農家の畑の方が作物が作りにくい畑になっていたことが考えられます。じゃあなぜ、専門家なのになぜ作りにくくなったのでしょう。分かり易く解説するために少しだけ大げさに書きます。

1種類の作物を作ることは、単一の病害虫、単一雑草を同時に作ることです。単一の肥料をやり続けることは土も偏ります。つまり見た目だけでなくすべてが偏った環境になっていきます。例えば、ナスを畑一面に1,000本作ったとしましょう。するとナスが好きな害虫アブラムシが寄ってきます。1本のナスにアブラムシ1匹ついたとして10日で30ほど子供を産みます。その30の子供が10日でさらに子供を30産みます。そして40日ほど生きます。その間1万倍に増えます。それが1000本です。さすがに天敵あるテントウムシやクモも追いつきません。もう少し、付け足します。農薬をやってアブラムシを殺虫したとしましょう。しかし、10000匹の内、10匹何らかの原因で死ななかった。もしくは、ちょっとかかったけど助かったアブラムシが繁殖したらどうでしょう。

ただの虫、ただの草が害虫・雑草にかわった瞬間です。

その農薬に強くなっている可能性が考えられませんか?同じことが雑草にも病害にも言えます。だんだん農薬が効かなくなる、だんだん取りにくい草が生えてくる。だんだん病気がひどくなる、つまり野菜以外の病害虫、雑草の抵抗性がついてきたんですね。こうなると手が付けられません。

全ての生き物には存在する意味がある

豊かで複雑な生物の世界が、土の中にも存在します。病原菌もセンチュウも害虫も自然の中では数が減ってきます。なくなりはしません。減るのです。作物に害を与えない程度にです。

そのわけは、自然にできた林や森を見ればわかります。このようなところに害虫がいるでしょうか。一斉に山が枯れたりするでしょうか。こんなのとは起こりっこありませんね。病原菌や害虫は生まれた時から害虫や病原菌ではなく人間が勝手に作ってしまった悪口です。畑一面大根、ジャガイモ、区画整理された水田風景の状態が不自然で人間が作り出したからです。このような状況は自然界には存在しないのです。自然は環境に見合った多種多様な生物が存在する所です。

「不耕起栽培」聞いたことあるでしょうか。何も畑を起こさずに野菜を栽培する農法です。草は刈り取るだけ、畑は起こすとミミズの役割を人間がうばってしまって、生物の生態系バランスが壊れてしまう。このような概念化から生まれました。

バランスが崩れる原因は害虫だけではない。

連作障害を考える上でもう一つ紹介します。連作することによって、その作物のほしい養分が持ち去られていることが考えられます。トマトを作って片づける時に果実や枝を畑から持ち出して処分することがほとんどだと思います。だって、次の野菜作るのに、残さが残ってすごく邪魔です。

しかし、トマトが欲しい要素である養分も一緒に持ち出されていることに有ります。逆に、いらない養分が大量に蓄積されていることになります。つまり、きれいにすることが逆に作りにくくなっている可能性があるのです。なので、作物を変え違った要素と養分を必要とする作物を植え、バランスを整えるているのです。

 

ビギナーズラックの正体は自然の力が畑をリセットしたのです。

また日本には四季が存在します。なんでも作れますが、適地ではありません。条件を整えないといけません。細かく言うと、きりがありません。

適地といえるのは日本原産の植物「わさび・三つ葉・みょうが...。」日本は山の作物ばかりですね水がきれいな証拠ですね。

生物多様性の環境が残ってこそ、長続きしませんが、しばらくは「最強の畑」です。

圧倒的に不自然な畑で水田転作で意外とよく見かけます。簡単に画像でご説明します。

 

四方を水田や道路で囲まれ、前の年まで水田だとしたら。畑の病害虫や土のバランスが真っ白な状態、しかも害虫の侵入経路がありません。

土質にもよりますが排水が良ければ初年度は、農薬いらずですね。最後にこれだけは誤解しないでください。私は日本の作られた自然が大好きです。一面ジャガイモ畑や山間部の棚田の稲作風景とっても美しく素敵だと思います。生産性を最大限に上げ、高品質の農産物が作れる日本の農家は誇りです。

だからこそ、「わかんないけど天気の加減じゃない、連作障害だよ。この畑はだめだね」といは言いたくないですね。土も少し休み休み行きましょう。

関係ないかもしれませんが、「狭い日本、そんなに急いでどこに行く。一極集中の人間社会!!アブ○○○」かと。

見識ある方が言っていた言葉が思い出されます。「農業は取る事でなく、戻すことである」

考えさせられます。

続編につづく