ナスの育て方。収量をあげる方法と切り戻し【摘芯】

ナスの育て方。収量をあげる方法と切り戻し【摘芯】

ナスはモンスーンが押し寄せる蒸し暑い所が原産です。高温多湿を好みます。日本の気候はナスに向いています。水が好きな野菜ですが、排水が悪いと根が腐り、またアッという間に病気(アオガレ病)に侵され枯れてしまいます。やはり、畝縦し、排水の良い場所を選びましょう。また長期ですから肥料は沢山必要です。特に有機質肥料を中心に施し、追肥は早く効くぼかし肥料が良いと思います。

私の農場のナスは5月の気温が低く寒かった事があり、生育があまり良くありませんでした。6月入りやっと少し勢いがついてきました。

ナスは長い期間で収量をあげます。

ナスはトマトと同じように作付けして栽培している期間が長い作物です。このよう野菜は、水やりや肥料、栽培管理等を何度か繰り返します。ナスを管理をすることで長期にわたり収穫し、収量をあげることができます。特に「切り戻し」この管理するしないで収量や品質が大きく変わると言えます。

ナスの栽培方法

作付け期間が長いということは、肥料も沢山必要となっています。できるだけ深く耕し(30㎝以上が良いといわれます。普通トラクターでは20㎝が限界かも畝たてしてできるだけ確保)有機物や有機肥料をたっぷりあげておきましょう。

そうすることで肥料切れを起こしにくくなります。一旦肥料が切れると追肥をしても中々効果が出るまで時間がかかります。と言いますか、効果がほとんど目に見えるほど改善しません。

その為にも根の張りが重要で畝は大きく、畝幅120㎝の株間40㎝以上あけ、1条植えとします。それだけ根が張るのです。

ナスの根張り方は、広く外側に太い根を張っていき、その後細い根がまんべんなく深く這っていきます。

マルチの裾は大きくなってきたら、めくりあげ、畝のはじの方(植えてあるところから放して)に追肥ができるようにしておきます。

ナスはざぶとん葉をつくろう

ナスは大人の手を広げても隠れるくらい大きな葉をつけた方が良いとされています。「ほうば」の葉のような大きさを目指します。大きな葉は光合成を旺盛にし根の発達を促します。

ナスの植え方

畝幅120㎝の株間40㎝以上あけ、1条植えとします

植えてから間もない時期は、寒さ対策の為トンネルで管理し、苗は触らず見守るようにします。なぜかと言うと、最初の活着と根をしっかり張らせるためには少しでも温かくし、風から守るのです。また、やや乾燥気味に育て、乾燥しすぎない程度、ナスの第1花は本葉9枚程度着いた頃に咲きます。それまで(開花するまで)の1か月は、栄養成長の最も大事な時期です。この時に根がどんどん張って根の発達が決まるといって過言ではありません。

また、接ぎ木の苗植えている場合は、下の台木から新しいとげのキツイ、緑色の勢いのある芽が地際から出てきています。栄養を台木の枝に取られてしまいますので、そうした芽は全部小さい内に取り除き、ナスの方(穂木)に栄養が行くようにしましょう。

ナスの害虫

アブラムシが他のナス科やウリ科野菜に比べほんと良くつきます。一番最初はナスと言っていいと思います。最初は1株で繁殖して他のナスには影響しませんが、これがある期間を境に一気に広がります。初見は、葉にアブラムシの死骸のようなごみのようなものが付いており、その葉の裏にはびっしりとアブラムシがいますので、よく観察し防除してください。

こちらの画像はアブラムシとネキリムシの被害株です。目には見えませんがハダニもいるかもしれません。このような株にならないように注意してください。

 

こうならない為農薬を使わず、野菜に害虫を寄せ付けない方法。その1 ニーム【家庭菜園】も参考にしてみてください。

ナスの特徴として、第1果(一番先に咲く花)は葉っぱ7~9枚目で咲きます。その後、葉っぱ2枚おきに次々と咲きます。ナス(茄子)を育てるのがもっと楽しくなる方法【花のしくみと受粉】

これを主軸とするならば、第1果のすぐ下の葉のわき、下の葉の付け根から出てくる脇芽の勢いは強いですからこれを2本目の主軸とするといいでしょう。

ナスのⅤ字型の仕立て

ナスの仕立て方には各農家によって違いがあります。3本仕立てて枝が邪魔にならないように交互にしたり、4本伸ばしたりと自由自在です。私の場合は、Ⅴ字仕立ての方法を取っています。Ⅴの字のように2本に仕立てる方法をご紹介します

このように、支柱をクロスし、支柱を張っていきます。上の部分に横に紐を張り、吊り下げるための線を張ります。そこに主軸となる枝をクリップで止めて固定していきます。そうすることで支柱を減らし(10株に4本)、誘引の手間を少しでも省ければと考えています。

本来、ナスを固定するのに2本の支柱をクロスさせ固定するのが確実ですので、その辺は皆様にお任せいたします。マルチのはじをめくり、追肥しやすい様にしています。

ナスはなぜ仕立てないといけないのでしょう。

ナスは葉の付け根と茎の間から芽を必ず出して枝分かれしていきます。ナスの茎はしばらく期間を置いた古い部分の茎は硬く木化して丈夫ですが、最初の若い茎は非常にもろく、すぐにポキッと折れてしまします。しかもナスは結構重たいので茎が曲がったり、折れたりしてしまいます。また、風で果実がこすられ傷がついて商品価値がなくなります。そこで茎を支えてあげなければならないのです。その為の仕立てでもあります。もう一つは着果し過ぎてもダメ、少なくてもダメ、一定の数を常に成らせていく着果周期を整えた栽培手法を取ります。

ナスの切り戻し

ナスの作期は長いので剪定をしながらなり疲れしないように大事に育てていかなければ沢山収穫することができません。主軸から出る脇芽を何節か伸ばして1~2果付けた後に、1芽だけ残して切り戻すような整枝をすることを「切り戻し」と言います。コンスタントに沢山収穫する必須の作業となります。

葉の付け根から脇芽は必ず出ます。その先端をちょんと切ってしまう。これをしないと次々ナスが実をつけ、その実の負担にナスの株が耐えれず着果不良を起こしたり、小さなナスしかならない、ナスが大きくならないという結果になってしまいます。「果を取りながら株を育てていく」

それでは「切り戻し」解説します。これも農家によってはやり方が色々違います。そうなると戸惑うかもしれませんが基本的には同じです。簡単なのでチャレンジしてみてください。2つのステップを行います。

花が咲いた側枝の切り戻し(1~4)

収穫した後の側枝の切り戻し

  1. 主軸となる枝を基本に考え、主軸に成るナスはそのまま収穫し、上にどんどん伸ばしていきます。そこから出る沢山の脇芽をどんどん収穫しながら切り戻していくイメージです。
  2. 脇芽の節を何節(3~4節)か伸ばし、花が咲いている上の葉を1枚残して、生長点を止めます。(摘芯)
  3. その側枝(脇芽)の主軸に一番近い節に出ている脇芽を残して、他の脇芽を取り除きます。(節から必ず脇芽が出るので心配しないでください)
  4. 主軸から側枝はどんどん出てきますが、この方法を繰り返します。
  5. ナスは花が咲いてから夏場なら14日程度で収穫できます。ナスを収穫します。その頃になると残しておいた子枝から伸びた脇芽(主軸から一番近い孫枝)もどんどん大きくなります。
  6. 孫枝が大きくなっているので、これをまた、3~4節残して、生長点をちょんと切り戻します。

このように成長と着果を繰り返している野菜は人の手で生育をコントロールし、ナスに大きな負担かかからないよう管理することで、長く沢山収穫することができます。

ナスは形によって漬物、煮物、田楽、焼きナスと料理が楽しめます。また、品種も様々で在来種(地域の伝統野菜)として今も受け継がれています。日本で馴染みのある紫色の野菜ですが、所変わって海外では白が普通だそうです。多様化の時代面白い、おいしいナスを見つけてみてはいかがでしょう。(^^♪

コンパニオンプランツも植えましょう。

コンパニオンプランツとは、一緒に植えるとよい影響を与える植物のことです。つまり相性のよい野菜の事。

具体的には害虫が減ったり病気にかかりにくくなったり、農薬を使う回数が減るのはうれしいことですよね。バジル・マリーゴールド・ネギやニラ・落花生なども良いとされていますが、マメ科で生育の早い物として考えてみたら「枝豆」。ビールに合いそうという安易な考えも少しだけ参考にして!(^^)!

コンパニオンプランツとしてナスの畝のわきに「枝豆」をコンパニオンプランツとして植えつけています

ナスとの相性が良いということを聞いていましたので、ナスの植えつけと同時に枝豆のタネを落として実験がてら栽培しています。枝豆の品種は早生「快投黒頭巾」です。ナスは肥料を沢山与えますので、枝豆には肥料が多すぎて「ツルボケ」するかと心配していましたが、ここ数年、つるぼけせず、安定して収穫することができました。早生枝豆は収穫迄85日程度と、短丈で開花が旺盛だから、良いのだと考えています。

ナスにとっては、株元に日陰ができるので、極端な乾燥を防ぎ、ナス全盛期には、枝豆として収穫が終わっていますから豆の根粒菌による窒素も良い影響を与えているのだと考えています。

おこもじ屋

CTA-IMAGE 小さな町の野菜を使った、素朴なお漬物。 野菜は有機肥料を使い、農薬を減らした野菜本来のそのままの味をお届けしたい!そう思いました。生産農場直営の漬物屋が無添加・無着色で、安心なお漬物をお届けします。