月の満ち欠けと農業の関係【月の満ち欠けが植物の成長に関係している⁉】②

月の満ち欠けと農業の関係【月の満ち欠けが植物の成長に関係している⁉】②

寒試し

“寒試し”というのをご存知でしょうか?私の郷里で、冬の一定期間の気候を読み取ることで、1年の天候を占う「寒試し」があります。

寒試しというのは、江戸時代の農民が使っていた1年間の天候を予測する方法で、特に北陸、東北地方の農民が、冷害を回避する方法として使っていたんです。

梅雨時の雨の具合はどうなのか、霜はいつ頃降りるのか、気温の変化はどういう動きになるのか、といったことを予測し、
種まきや苗植えをいつやるのがよいか、いつ収穫した方がよいのかといったことや、天候の変化への対策をする時期を考えるのに使っていました。

旧暦の小寒~大寒までの気温変化から、立春以降の長期の気象予報を試す、ということで”寒試し”と名付けられたそうです。

方法を聞いたのですが、1回では難しくて理解できませんでした。もう一度今度聞いてみます。💦

農業と旧暦

昔の人々は長い経験から、月の満ち欠けを1か月の単位(旧暦)として生活していました。

それは、暦が大切という訳でなく、季節の移り変わり、植物の変化、月の満ち欠け、天候を予測する知恵が重要でした。

カレンダーの旧暦や農事歴が今でも記載されているのは、この旧暦が今でも大切であるという事を伝えています。

現代は、天気予報の技術が進み、「今年は暖冬になる」とか、「来週か大雪」「今年度最大級の台風」とか

ネットやTVで画像を通して誰しも見ることができます。

野良仕事

「野良仕事してくるで~」と言って出掛けたおじいちゃん。

「ちょっと畑仕事してくる」「ちょっと田んぼ見てくる」と野に出かけ、特に用事もないのだけれど田畑の様子を見に行く。

「野を良くする」と書いて「野良」。

田畑や自然と会話し、植物や花、四季を感じて、相手の塩梅を見ながら手入れをしています。

旧暦を見て知り、月の満ち欠けを見て自然と歩調を合わせた、関係なのでしょうね。

現在の暦(新暦)は、太陽暦です。正確で、スピード重視の今風だと改めて思います。自然とは全く無関係で、時を刻んでいます。

平成とか令和とかもうどうでも良くなって。西暦2021.365.でいいよね。

農業と月の満ち欠け

 

人体や動物は月の満ち欠けに多分に影響を受けています。

例えば、ただし、ウミガメの産卵は満月の日に一番多いという事例は有名です。海の生物は必ず決まった満月の夜に産卵をしたり、人間も出産が多くなったりと。

それは人間の体の80%が水分で出来ているため、月の引力によって引き起こされる潮の満ち引きのように影響を受けていると言われています。

だからと言って、安直に受けるのではなく、月のリズムはあくまで傾向として補助的に考える必要があります。

有益な部分を自己責任で知識として取り入れることをお勧めします。

旧暦は実際の歴と調整するために睦月を入れて調整します。また、実際、今の農業生産の現場には取り入れることは非常に難しいです。

理由は、現在の農業は、植物の生長に合わせて管理しデータに基づいて正確に栽培されています。

当然、トマトやきゅうりは毎日収穫していますし、播種のタイミングは適期です。半月も前から準備することはないでしょう。

タイミングをひと月遅らすことはあり得ませんね。

この記事では、「月の満ち欠けに合わせた畑仕事のキホン的な考え方」を紹介します。今の時代は人工衛星による解析が進み、天候や気候変動を知ることができます。

しかし、それまでは人工衛星のような進化した技術が無かったので、先人たちは農事歴、月の満ち欠けから農業作業を読み解いたのです。

月の満ち欠けと農作業

旧暦では、月の満ち欠けを1か月の単位として合わせています。つまり、新月から次の月の新月までの期間を1区切りとします。

そこで旧暦では、仮に畑仕事で「来月大根のタネを撒こう」とします。

そうすると前月の満月の頃から畑を起こして種まきの準備をはじめ、新月が来たら種まきを行います

追肥を行う時も、この肥料は何のために行うのかを考えます。

葉や茎に肥料をあげる葉肥えであれば、新月から満月にかけて

実や花に肥料を実肥えをあげるのであれば、満月から次の新月にかけて。

大根は根菜類なので、追肥をやるなら葉や茎を大きくしたい。つまり、新月から満月にかけて与えます。

まじ!!( ゚Д゚)

占い師みたいです。( 一一)

月の満ち欠けによる植物の成長の変化の考え方

月の満ちる新月から満月の期間(上弦の月)は、葉や根、茎が大きくなる栄養成長が最も盛んになる。

月の欠ける満月から次の月の新月までの期間(下弦の月)は、花が咲いたり、実がなったりする生殖成長が盛んになる。

という捉え方が最も分かりやすいのではないでしょうか。

植物は、太陽の動き(季節)を大きな基準にして成長して行きます。

24節季・72節季という季節という範囲は幅が大きく、月の動きをさらに加味して植物の成長の基準にしています。

今の農業より、もっと細かなリズムの月のことも考えて栽培していたという事です。

それだけ、農業の出来は天候に左右されて、経験値が農業を支えていたのですね。

農業って、奥が深いですね。

それだけ農業では栽培管理をしていく上で月との関係は重要な事柄だったのです。

実際、物理的に必ずしも引力そのものが影響しているワケではないようですが、結果としてその周期で植物に現れる傾向があるそうです。

新月とは

皆既日食。この状態は新月の時にしか起こりません。

つまり、地球から見て”月の後ろに太陽がある”状態のことが新月です。

完全に重なる日食以外の時は月は見えません。

に三日月の時など、太陽光が地球で反射してうっすらと月が確認できることはありますね。地球から見て片側、一方方向に月と太陽が並んでいます。

この場合、月の引力と太陽の引力が同じ方向からかかりますから

植物体や土壌水分が引っ張られていることになります。

月によって植物の樹液の流れに変化が有る事が明らかになり、特にツル性の植物で見られました。

「ブーゲンビリアなどの夏の植物、バラ科やマメ科の植物、フジなどで観察が明確」

また、植物は栄養成長に傾きますので、下葉の糖度よりも、上位の頂芽に近い部分の糖度が高くなります。

その分、花や果実の糖度は幾分低くなるようです。また、植物体内の硝酸体窒素成分の含量があがり、その影響でphが下がる傾向だそうです

満月とは

地球から見て、月と太陽が反対方向にあり、太陽光を正面から受けるので、まん丸として月が見えます。

満月のときは、両側に引っ張られているため、栄養成長ではなく、生殖成長となります。

頂芽と下葉の糖度差はほとんどなくなり、花や果実の糖度が高くなり、生殖成長の活動が活発になります。

また、植物体内の硝酸体窒素成分が減退するために、phが上がる傾向があるそうです。

月の周期で植物に現れる傾向

例えば、

「除草する中耕培土の作業は根に酸素を与え、生長を促進する効果がある」。その為、葉物、根菜は、栄養成長の盛んな新月から満月(上弦の月)に行うと良い。

果菜類は、生殖成長の盛んな満月から新月に、摘果を行うと良い。

「種蒔きは満月の5日前から満月の前日までにすると、発根してから芽(子葉)が出やすい」。これは上弦の月から満月にかけて樹液が幹や枝部分に上昇するためと考えられます。
そのため先に根が出て根量が増えて養分を吸う条件が早く整い丈夫な苗に育つと言われています。逆に新月に種を蒔くと月の引力に引かれ発根が遅れて芽(子葉)が早く伸びてしまい、徒長と言われる状態になり発根量は少なくなる。つまり新月時期は樹液が下降して根部に集中する為と考えられます。

・「メロンは満月の大潮に交配するとよく実がつく。」生殖成長が最も盛んだからです。

「ダイコンの収穫は新月にするよといい。満月に収穫するとスが入りやすい。」私の地域では「大根ははっせんの時期に収穫するとス入りする」と言われています。

理由は全く分かりませんが、長期間にわたって味を落とさないと考えるとするなら、下弦の月~新月の間の栄養成長が衰えた頃に収穫するという理屈でしょう。

「果物の苗木は下弦の月の15日間に移植すると、実の成りが少ない。」これも全く分かりませんが、理屈をつけるなら生殖成長に傾いたまま、育つから栄養成長が足りないので結果として実の成りが少ない。⁉結構くるしい言い訳

海外でも同じような考え方がある

ヨーロッパの有機農業「シュナイダー農法」

月の満ち欠けに沿った栽培方法は「バイオダイナミック農法」と呼ばれています。

月の周期によって栽培方法を変化させたり、害虫対策を行う農法で、ドイツの人智学者“ルドルフ・シュタイナー”によって提唱されました。

この農法を実践した結果、質の高いブドウから美味しいワインを作ることに成功し、数々の賞を受賞し、とても有名な農法です。