にんじんの育て方【生えてこない原因は水】

にんじん

人参(にんじん)の育て方

人参ほど家庭菜園で作るべき野菜です。にんじんの栄養は、食べている根の部分より、葉の方が高い。また、暑さに弱いので、冬の方が甘くておいしい。旬を楽しむべき野菜ですね。

ぎりぎりまで寒くなった、そのにんじん最高においしい。

なぜなら、人参のとれたての香り、味は最高です。市販の人参では味わうことができないでしょう。ほんと作り方で味がここまで変わるのかって感じです。

この記事では、にんじんの育て方について解説します。にんじんは、いかに生えそろうことができるかが、成功のガキになります。にんじんの育て方と注意しなければいけないポイントをお伝えします。

にんじん栽培の特徴

にんじんは夏にタネ撒きして、秋に収穫するのがBest。

品種は一般的な「向陽2号 タキイ種苗」「βーリッチ サカタのタネ」で十分おいしい。特徴あるものであれば、赤の濃い本紅金時人参や黄色い金美にんじんがおススメです。

にんじん栽培では、連作しても影響がほとんどありません。人参は水はけのよい砂地を好みますが、新しい場所や粘土質のところでも育ちます。少し肌に白い「ぶつぶつ」した感じになりますが、気にならない程度です。

 

 

 

種まきの時期

適期は一般的に表の通り4月~9月まで蒔けますが、私がおススメする種まき時期は7月から9月まきです。

3寸人参(10㎝程度なら90日)8月下旬ごろにかけて~

5寸人参(15㎝なら110日)7月下旬ごろにかけて種まきします。

寒さあたるとにんじんは甘く美味しい。そう寒さに充ててたにんじんは日持ちが良く締まって甘い。これを食べたら他のにんじんは食べれません。

にんじんの栽培適温は18~20℃です。12月初旬だと最高気温が10℃以下になりほとんど大きくなりません。

「雪下にんじん」というものがあります。これは、雪の下でにんじんを貯蔵します。

するとにんじんは甘くなり、貯蔵施設も電気もかかりません。雪の中名なので、-何℃という寒さにならず温度は0℃近くで一定。ですから貯蔵がとってもいいです。ほしい分だけ、畑から取ってこれるので最高の人参を食べることができ贅沢ですね。

種まきの方法

「種が生えなかった」「そろわなかった」と言うような失敗することをよく聞きます。ここで注意が必要です。

最大の難関は発芽です。

人参の発芽率は75%以上と若干低めです。

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種子によっては非常に生えにくいです。特に人参のようなコート種子の種は、生えにくい。

新しいタネ、それもF1品種を使うことをお勧めします。因みににんじんは雌雄異株で、オス株、メス株があります。オス株は茎が赤く固くてまずい。F1品種はすべてメス株です。

炎天下では発芽と生育が厳しい

発芽するまでしっかりと水やり。出来れば、梅雨明けすぐ。発芽するまで地面を乾かさないようにするのが大切です。

生えない原因はコレ

夏の日差しで土が乾いてしまう事で、種子が発芽できなかった事。

せっかく種子が発芽しても消えてしまったり、発芽途中でコーティング種子の殻が崩れていない状態での乾燥にさらされてしまったからです。

本葉4~5枚になれば少々乾いても大丈夫ですが、それまでが肝心です。雨の降る前日とかだといいのですが、。

また種子がいびつな形をしているで、機械で撒きやすいように、種がすでに土でコーティングされているものが多くなってきましたので、くどいようですがしっかり水やりするのが肝心です。

にんじんの発芽には、20℃~25℃位が適温で、発芽するまで地面を絶対乾かさない。

覆土は浅く

種を蒔いたら薄く土をかけてください。種が見え隠れする程度で十分です。土をかけすぎると生えません。

かといって少なすぎると、乾燥して生えません。そこで、にんじんを蒔く畝のところは、板などで少し土を押さえつけて鎮圧した方が良い。

また、鎮圧した後に、燻炭やもみ殻を蒔いていくのが良いです。

生育がそろわないと、ムラになります。べた掛け資材など使うのも良いですね。

最終的に、2週間たって生えぞろいが悪かったら、タネをまき直しした方が良いです。それくらい生えそろうことが重要です。

人参の間引きの方法

にんじんの間引きは、1か月後位です。慌てなくて大丈夫。それよりも除草の方が忙しいですね。

にんじんの葉は立っていますので、少々込み合ったくらいがちょうどいい。

間引きは2回に分けて行い、3回目は収穫しながら大きいものから順に取っていくとよいでしょう。

人参も(大根もネギも)同じ条件にもかかわらず、生育のムラが出ます。

にんじんは、葉がいつもとなりと重なっている方が育ちやすい特徴があるので密植気味で管理しましょう。

密植しているので、極端に小さいものと極端に葉が伸びたものが出てきます。

畝の中心部分が、ひょろ伸びしますので畝の中を間引きしていきましょう

この画像はタネ撒きしてから60日後ですが、間引き後の間隔です右側はまだ間引きしていないのですが、小さい人参が沢山見えると思います。

同じ日にまいたのに最終的にこれだけ生育が変わってきています。

思いきって株間を15㎝位開けるようにすっきりとさせましょう。

間引きした人参も炒め物や天ぷら、パセリのかわりとして「葉付き人参」で頂きます。

人気商品ですよ。栄養もにんじんの葉の方が高いです。

なんせ、直売所ならではの農産物ですからね。

 

収穫

収穫は、種まきしてから大体100~130日位です。

地上部に出ている根の直径が4〜5cmになった頃です。

その頃になると、にんじんの肩の部分が肥大して、地面が割れてにんじんが顔を出します。

このように地面を押し広げて人参の頭が見えだしたらそれが収穫のサイン。

収穫前に根の肩が出ていたら土を寄せて日光が当たらないようにしてください。青くなります。

有機肥料がとても相性が良い。

有機質肥料を使い効き目の長い、ジワリと効果がある肥料との相性がとてもいいです。

なぜなら、環境変化が嫌いなので、土づくりのしっかりできた土、肥料の緩急が穏やかな土やカリ肥料も甘くなるといわれています。

「人参はセリ科です。セロリ・ミツバ・パセリと同じ仲間」水が大好きです。

粘土質の土と砂質の土の違い

排水性のある砂質土壌が良いとされていますが、甘さで見ると保水力のある粒子の細かい粘土質がおいしいです

弱点は加湿になって腐ってしまう事。対策として下の画像のように、たか~く高く畝上げしましょう。そうすることによって乾燥と湿潤に穏やかな環境づくりができるのです。

 

 

どんどん大きくなります。しかしそれ以上になると大きくなりません。低温には強く、雪の下になり、春になっても収穫することができます。

葉の色はやや薄めですがとてもおいしそうです。知ってますか?人参は「根の部分より葉の部分が栄養価が高いそうです。」若いく間引いた人参の葉は柔らかく、天ぷらにもってこいです。直売所しかほとんど出回らないでしょうね。朝取りしたものでないとしなびて美味しさ半減してしまいます。

近年、「雪下人参」「雪中人参」など寒さにわざと当てて、養分濃度の高くなった状態を出荷することがあります。人参の養分が高くなるとどうなるのでしょう。実はびっくりするくらい甘くなる人参って甘いものなんです。私も食べて驚きました。

なので、最近ハマっています。雪下人参。雪国の特権です。

「つんぼり」をにんじんでチャレンジします。

 

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