JGAPを解りやすく【JGAP認証受けてみました】

JGAP

GAPとは、簡単に解り易く。

GAPは、食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる世界基準の認証です。ASIAGAP、JGAPは一般財団法人日本GAP協会が策定した日本発のGAP認証です。これにより、GAPを実施していることが客観的に証明されます。その中でJGAPは、農場や等の生産者団体が活用する農場・団体管理の基準であり、認証制度です。農林水産省が導入を推奨する農業生産工程管理の方法の1つなんです。

ただし、大きく違うのは推進しているのがGAPは民間から、JGAPは行政から推進されたです。

JGAPは、第3者機関が認めた管理された農場に与えられたものです。

もっとJGAPを簡単にいえば

あなたの農場は、ちゃんと安全な農業ができていますか?

と問われた時、 

はっきり大丈夫です。○○ですから大丈夫です。

といえるかどうかです。 

例えば、農薬はどこにどのように管理されてますか?期限切れてませんか?農薬は対象作物に基準通りしてますか?注文した数はあってますか?いつ、どこでやりましたか?など、

一つでも答えれなければ、農薬散布が間違っていた可能性がある。もしかしたら、野菜に残留しているかもしれない。こんな、見えない所にも不安が消費者には常に存在するのです。

私は50年キュウリを作り続けた経験と勘があるから、うまいし大丈夫!!という知らない農家のおじさんの声が世界に聞き入れてもらえるとでも思いますか?

確かにおいしいでしょう。でも、美味しいと安全は違います。美味しくて安全でなければなりません。

ドイツの非営利会社FoodPLUSGmbHが策定したEUREPGAPが、2007年に現在のグローバルGAPという名称に変更され、GAPの国際的な基準となりました。第三者認証制度をとっており、欧州を中心に世界 120 カ国以上で実践されています。グローバルGAPの規格は、農作物全般や畜産に加え、水産養殖にも適用されます。つまりヨーロッパで第三者機関によって作られた認証制度なんですね。

GAPはなぜ今するの?

2020年東京オリンピックパラリンピック競技大会における食材調達基準もを見据えての「食の安全・安心」も世界にアピールできるチャンスもありますね。美味しくて、安全安心を狙ってます。また、輸入の受入条件にグローバルGAPの認証取得を加える国が増えてきており、今や大手小売も調達基準に採用するなど、世界的な影響力を強めています。

私は他にも、情報化社会、その中で良いものを選ぶ時にどこを使いますか?

生協さんですか、高級百貨店、コンビニですか?。その仕入れ担当(バイヤー)さんは何を見るでしょう?ですよね。工程管理です。となるとJGAPなんです。

私の売り先は直売所だから必要ないんじゃない?認定書はなくてもいいかもしれませんが、取り組む必要はありそう。

JGAP認定を受けて良くなった事。

  • 整理整頓がなされ、農場の在庫や機械備品の管理の向上が見られました。
  • 資材や栽培履歴や燃料コストやノウハウなどの文書化しだれでも見ればわかるように。いちいち指示しなくても自主的に動けるようになりました。
  • 可視化が進み、生産性の向上やリスク管理力向上につながった。データ化され蓄積したことなどが期待できます。
  • 自分に自信がつきます。

その他にも、労働安全のための手法、農薬や肥料による環境負荷低減や、食品安全性の向上、労働者の労働安全の確保などです。

人権尊重は海外では多いのかもしれませんが、日本は特にないように思いますけど。

しかしながら「農業」をする意識はGAPに取り組むことによって、海外の食糧生産に対する意識の高さがとても感じられました。

「ここまで考えるんだ~」「こんな事当たり前だと思ってたけど実はそうじゃなかった~」の連発。

詳しく言えませんが、あなたの信頼しているものは大丈夫でしょうか?

肥料の場所や水やごみの処理など多岐にわたります。

でも、これだけは言えます。自信がつきます。数値化され、コントロールできるようになります。

JGAP認証の流れ

日本農業はどちらかといえば有機とか水田技術とか農業の技術は高いのかもしれませんが、当たり前のことができていれば第三者機関の審査により、工程が正しく導入されていることが確認され農場に、認証が与えられます。

  1. JGAP農場用管理点と適合基準を入手把握します。
  2. JGAP審査申し込み (審査の3か月前)もうすでにGAPの試行期間です。
  3. 審査当日、丸1日「審査」管理点すべてが審査されます。100%マジです。「適合」「不適合」に判断されます。
  4. 審査後4週間以内に是正報告書を作成し、審査機関に送付します。
  5. 合格基準を満たせば合格書が発行されます。

実に簡単とは中々いかないかもしれません。ですが、自分の農場を的確に判断していただける事がどれほど大切かわかります。自分では気が付かなかった事やちょっとまずいかなって思う所は、やっぱり良くないですね。それを審査官ははっきり指摘してくれます。

JGAPの指導員やコーディネーターがいらっしゃるなら一度見てもらうといいと思いますよ。

JGAP認証農場は、消費者の皆さんにとっても、農産物バイヤーの皆さんにとっても、安心して購入・取引できる農場です。良い農産物選びは、良い農場選びから始めましょう。ってことですね。有機農業とか、特別栽培とか、そういうものはそれができてからだと少し思いました。

令和元年農林水産省ホームページより、引用
これは、グローバルGAP(GAP)とJGAPの違いを表したものなんですが、取得が難しいのはやはり国際基準のGAPです。※GFSI(Global Food Safety Initiative )承認を受けている点が強いですね。GFSIとは、世界に展開する小売業者・食品製造業者等が集まり、食品安全の向上と消費者の信頼強化に向け発足した組織です(世界70カ国、約400社が加入するCGF(The Consumer Goods Forum)の下部組織)なので輸出したいと考えてる方はいいですね。

こんな感じの認定書が発行されます。これを2年に1~2回の審査をクリアしながら継続していきます。

一番難しいのが日々の記帳です。携帯でぱぱっと、さくっと、できるようになるため頑張ります。

「農家としては当然ですよ」(;^ω^)はははh

後、農場が見違えるように明るくきれいになりました。整理整頓!!

この状態を維持継続していくことがとても重要なのですが、作り上げてしまえばきれいに管理できるようになります。つまり、農場が汚くて見せられないと思ったときは、GAP認証で徹底的に指導してもらった方がいいかもしれません。きっかけづくりとしてはとても良いと思います。

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