美味しければ、正義なのかな?悩んでみました。【有機農業 BLOF理論】

美味しければ、正義なのかな?悩んでみました。【有機農業 BLOF理論】

日本の耕地面積に対して有機農業の取り組み割合(有機JAS)は、0.2%(1万ha)に過ぎないそうです。

実際、有機栽培を取り組んでみようと思って頑張ってやっては見るものも中々成果が上がらないそうです。

「虫食い、収量が上がらない。コストがかかる。高くて売れない。」「けれどそれが自然だから仕方がない。」「○○農法やっている人の農業をとてもまねできない。」「この土地にあっていないんじゃないの?」「土地や天気のせいにして、あきらめるしかないのか?」

ココでは、BLOF理論のセミナーに参加し、有機農業と野菜の栄養価が高いという漠然としたモノ。それを科学的に分析し、作っている農家がいることがわかりました。

この記事では、BLOF理論とはどのような物なのか説明します。

BLOF理論というものを耳にし、興味半分で講演に参加しました。

その内容をお伝えしたいと思います。

BLOF理論とは、

バイオロジカルファーミング頭文字を取って「生態系調和型農業理論」という意味。簡単に言えば有機栽培のことを言います。

理論とは、化学、科学するということです。現代の科学的な方法で判断する材料として土の分析をする。そのうえで肥料の量や材料を決める。また、太陽熱を使った、微生物養生処理を実施して、植物の仕組みに沿った管理を行う。そうすることで、健康的な高栄養価・低硝酸イオン濃度を狙った栽培ができるというもの。

BLOF理論でなにが解決できるのか。

糖度(おいしさ)をあげるテクニック、収量をあげるテクニック、日持ち、棚もちをあげるテクニック病害虫を抑えるテクニック。がこのBLOF理論にはあるというのです。

そんな簡単になんでも解決したら、みんなやってるし、営農指導いらないって( ´艸`)ね~と思っていました。

美味しければ、正義なのかな?現代の食生活は、極端。

野菜の糖度・味をあげることは、売れる農産物って考えると今の時代にとっても必要な事と思っていました。

例えば
あるTV番組、激辛、大食い選手権は論外です!芸能人格付けチェックを見ていて、一流とか、2流とか選ぶ番組みて「ガクトすげ~( ;∀;)」(笑)
ブランド牛、高級ワイン、大間のマグロ、新潟魚沼産コシヒカリ、宮崎産マンゴー、高価な価格で取引されている農産物、テレ番組で芸能人のコメントって、「味」 格付けは、香り味覚だけだよね。

「作り方とか安全性とか栄養価とか全然放送されてないって」あまり重要ことではない。出来て当然であると、そう思いました。そうそう、最近火が付いた「タピオカ」原材料はキャッサバです。高カロリーでしかも有害物質「シアン化合物」を含んで、日本では生では輸入できません。それが大流行。
王道は「カップめん」うまい、はやい、安い、手軽。わたしも良く言われました「そんなもんばっかり食べたらあかんよ。もっと野菜食べなさい。」

でも、永遠の友、カップめん。添加物中毒の私。

美味しいものは、現代の食生活では正義です。

皆さんは、どう思いますか?体に良くなくても美味しいなら食べていませんか?

私は農薬を使ってないから、安全でおいしい。化学肥料はまずい。ゆっくり育てているから味がある。新鮮だからおいしい。環境にやさしいから人間にも優しいし、優しい味がする。そのような歌い文句で違いを見せて、野菜をアピールし買って頂くだけでは、もう時代遅れなのかもしれないって、思っちゃった。

BLOF理論についてセミナーに参加。

福井県小浜市「旭座」珍しい建物で初めて座椅子で聞きました。

・基調講演①「高品質・多収穫・高栄養価を実現するBLOF理論について」元木雅人さん

・基調講演②「BLOFの米作りと生物多様性」西田聖さん

のお話をお聞きしました。

まとめると

農産物の糖度をあげる、収量をあげる、日持ち、棚持ちをあげる、病害虫に侵されない。

優良な野菜を作るには、最終的に有機栽培をする結果になり、有機栽培しかない。

野菜の栄養価コンテスト

このように、レーダーチャートに栄養価が表されます。赤線が栄養価が高い結果です。

青い塗りつぶしが栄養価が低い結果です。

一般社団法人日本有機農業普及協会主催の「栄養価コンテスト」があります。第3者機関が化学的に野菜を分析して評価をこのように出します。

このコンテストに出場し有機農業をされている「ほうれん草」の栄養価が表彰された農家さんの素晴らしい結果ですね。

ちなみに私のほうれん草はコチラから。エントリーしていませんが見ないでね。結果はまだまだでした。

このような野菜が作れるようにめっちゃ頑張りますよ。(^^♪

ハハハ(;^ω^)

じゃあ、何すれば良いの?。

植物生理のことを理解して、有機栽培施する技術です。有機質資材を使わないとこのような野菜ができない。

これを使うことによって、本来の植物の持つ力を引き出すというもの。植物生理のことを勉強しないと超難しいかもしれません。

①、植物生理(仕組み・摂理)を理解すること
②、植物生理にあった有機栽培を実践すること。
③、有機栽培の短所を解決する技術をみにつけること。

BLOF理論は農業の最先端技術です。

例えば、

最近植物工場で野菜を作る技術が進歩し、LED光線を使っています。蛍光灯ではありません。太陽光は虹色のように波長によって色が違いますが、植物が吸収する色は青とオレンジ~赤当たりが光合成に役立っています。この光の量を機械で調整して美味しい野菜を作り出す時代になりました。このことは今まで解明されていましたが、それができなかった技術がLEDによって可能になりました。

逆もしかり、いままで実際の作物を栽培していく上で、窒素、リン酸、カリのいわゆる3要素以外のミネラルは、特別を除いて著しい欠乏が見られなかったのでそれほど気にしていませんでした。しかし、実は光合成するうえで非常に重要な役割を果たしていることが解かってきました。それが炭水化物とミネラルです

農業技術は、機械技術や分析技術が進み、昔に比べて手軽に利用できるようになったことによって、今までできなかったこと、知らなかったことが可能になってきた。

BLOF理論も同じ。

BLOF理論ができるようになった理由

①、植物は、太陽の光(光合成)によって養分など必要なものを作り出します。それを肥料からも補います。
②、植物が健康に育つ為には、肥料だけでなく、植物が健康になる(強くなる)養分を補給します。
③、有機栽培は、肥料設計・土壌分析が必要で、簡単に行う事ができるようになった。

この3つが、従来の有機農業の解らなかったと言いますか、「ぼやけていた」部分が明確になったと言えます。

BLOF理論のキーポイント

植物の「炭水化物」の使われ方がより効率的になる。

作物の細胞は炭水化物に窒素がくっついたもの、それがタンパク質。体を支えている細胞壁(繊維)は炭水化物(セルロース)でできています。さらに、炭水化物はエネルギーにもなる。つまり、植物は炭水化物なしでは何もできないです。

化学肥料を使った従来の栽培では、無機質の硝酸態窒素を光合成によって炭水化物に変換させていました

有機肥料を使った栽培では、光合成は勿論、有機体の窒素は炭水化物を持った窒素を吸収し、そのまま体作りやエネルギーに使用しているのでより炭水化物の量が多い。

有機農業の現実

「有機農業のイメージが良くないから有機農業をしているとは言わないようにしている」とパネラーの一人の方がおっしゃっていました。

その理由が

「有機農業は、雑草や害虫がいっぱいで周りに迷惑をかけている。だから周りの農家とうまくいかない。」

「有機農業は、経営としては手間がかかる割には収量が少ない。美味しいのかどうかわからないし、見た目が悪い。」

「新規参入者が有機農業をしたいと現実を知らないで取り組んで挫折している。」

それがこの理論と出会い、本格的に向き合えることができたと言っています。

有機栽培は、慣行栽培に比べ、生産性が無い物とみなされていた。見た目が悪く、規格外の商品。

地域から「はみ出し者」として取れ得られていることも。無駄が多いとか、中途半端な農業に見られてしまったのかな。

化学肥料や農薬を使わないことが現代農業ではない事なんでしょうか。

まだまだ、それが市場や既存の農家さんに認めてもらうためには、今はハードルが高いみたい。

自然農法・有機農業の販売先が直接消費者に届ける、産直が多いのも納得できますね

現在、花粉症・アレルギー・香害「化学物質過敏症」など、食べ物に対して体が受け付けない病気が多くなっています。

本当の野菜・安全安心な農産物を食べたい需要が高まっています。

まとめ

農産物の安全性には、まだまだ技術的に分かっていないことが多々あります。その中で解ってきた事もあります。

有機農業は美味しいのか?少し野菜の栄養診断やBLOF理論で解るようになりました。しかし、認知度はまだまだ。

しかも「農業は100人、100様」色々なやり方がある。どのような農産物であっても

農産物は「入っていないといけないものが入っている。入ってはいけないものが入っていない。」

次の世代に土地や農産物を健全な形で引き継ぎたいですね。

今度は、これを1年かけて実践していきたいと思います。

BLOF理論に関するより詳しい情報は、株式会社ジャパンバイオファームのホームページをご覧ください。

参考:有機農業とは
国では、平成18年度に策定された「有機農業推進法※有機農業推進にかかる法律」において、有機農業を「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業をいう。」と定義。

出典:農林水産省ホームページより