美味しい夏野菜の見分け方を農家が解説します「ナス・スイートコーン」

美味しい夏野菜の見分け方を農家が解説します「ナス・スイートコーン」

おいしい野菜は、健康な野菜です。どのように育ったのかを野菜の形で見分けることができます。

スーパーで野菜を買う場合、どれも同じと思っていないでしょうか。確かに大抵同じであることが多いのです。しかし、時期によって同じ野菜の産地が変わります。つまり作っている農家も変わり、育て方が変わると美味しい野菜・そうでない野菜が存在します。その「かたち」も重要です。

あなたは野菜はどれも同じと思っていないでしょうか?変わるのは価格だけ?それとも調理のことで頭いっぱい、それどころではないですか。(笑)

価格や内容量・それともワゴンセール。

スーパーでは野菜の入った袋をひっくり返したり、産地など、読んでみたりして吟味しているお客さんもいらっしゃいます。鮮度や直売に美味しさを求めるお客さんも多くなっています。

おいしい野菜を見ただけで、その野菜がどのように育ち、収穫され、おいしいか美味しくないか見分ける人々が存在します。それはその野菜を作っている農家・料理人・バイヤーなどなど、今は野菜ソムリエの方。健康な野菜をちゃんと見分けることができる、それが賢い消費だと思いますし、農家にとっては農業をやっててよかったと思えるのです。

その見分け方の一部をご紹介します。因みに特殊な栽培方法や品種など、多様な調理に合わせた適期には該当しない場合もありますのでご了承ください。健全な生育と鮮度という視点でお話させて頂きます。

おいしい夏野菜の見分け方「ナス」

①形がきれいで光沢がある。

ナスは見た目の美しさで選びます。そのまんま美味しそうなものです。色艶が良くて、真っ直ぐなものです。形は球形、長卵形、卵形、巾着、長形などいろいろありますが、整っているものですね。

また、健康的で良いナスは生でかじってみるとリンゴのような香りがします。これはリンゴ酸がナスに含まれているからなんですね。

②ヘタと果実の間が白いものを選ぶ

ヘタをよく見る事です。ヘタと果実の間は少し白くなっています。この白くなっている部分の幅は普通5㎜位できれいな白い分かれ目ができています。この白い部分がはっきりしているのが健康な果実となります。

この白い部分ができていないものは、未熟果です。

逆にヘタと果実が開きすげている、白い部分が伸びて薄いグラデーションができているものは、熟しすぎているものです。

また、白くなく、ナスの地の色が出ているものは、日焼け果になっている証拠になります。

では確認してみましょう。ナスは、5月に植えた千両ナス「タキイ種苗」です。長卵形の代表的な品種です。

未熟果のナスのヘタ

まだ、7㎝程度の小さなナスのヘタ部の画像ですが白い部分が全く見えませんね。

過熟果のナスのヘタ

左↑のナスは過熟果をさらに2日程置いたものです。右↑のナスは過熟果の兆しが見える初期の段階です。

右↑のナスはヘタとナスの際の白い部分がグラデーションのように長く伸びぼやけていますね。また、ナスの紫色が薄くぼやけ、つやがなくなっています。

左↑のナスはヘタと果実の際がぼやけ始めてきています。つやはまだ残っています。このようにゆっくりと兆しが見えてくるのです。

 

収穫適期のナス

大きさは、バラバラですがどれも収穫適期のナスです。大きい物だと25㎝小さい物だと10㎝程度で大きさにばらつきがありました。しかし、ヘタの部分には白い5ミリのラインがはっきり出ていますね。また、色艶も申し分ありません。

画像一番右↑のナスは、形がずんぐりしています。これは収穫適期ですが、形が良くありません。やはり、美しく真っ直ぐに伸びているものが良いとされています。

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おいしい夏野菜の見分け方「スイートコーン」

スイートコーンは鮮度で選びます。そのまんま生で食べる品種が多くなってきました。糖度もたかく18~20度とメロンより甘いって歌い文句も聞かれます。糖度=甘さとは一概に言えないですが、スイートコーンの中で比べるのであれば甘いもの見分け方です。

そこで重要になって来るのが鮮度です。いつ収穫したかはスーパーでは良くわかりません。最低2~3日経過しているものがほとんどでしょう。直売所やお取り寄せ商品こそ良いのです。では、かたちから見た見分け方を説明します。品種はおひさまコーン88「タキイ種苗」です。

収穫適期のスイートコーンの果実

黄色種の極甘味種で、糖度が18~20度になります。収穫適期は種まきから88日です。今回は88日ちょうどで収穫したものになります。

黄色というよりもクリーム色といった方が良い粒には光沢と張りがありはちきれそうですね。

どんなスイートコーンでも、頭に出ている毛のようなもの「めしべ」が、半分茶色になった時が生で食べるのがおいしいです。

歯にも付きません。初めは白ですが徐々に茶色になって収穫を迎えます。毛が出てから大体22日です。

その後もう2~3日果実の充実を図って収穫がbestとなります。

一口メモ

トウモロコシの実の部分は穎果(エイカ)という種子の形態となります。これは果肉部分がほとんどない果実なのです。粒々は子房が発達したものですから、植物学的には間違いなく果実に分類できるのですが、果皮の下に種皮がありますから、種子の周りは果肉無しの果皮となります。

過熟したスイートコーンの果実

品種は同じおひさまコーン88です。収穫適期から1週間過ぎたものを収穫してみました。糖度はやや低く15度でした。

食べた感じは、トウモロコシを食べている感じで、粒がしっかりしてやや硬く粉っぽい甘さが残りました。調理して食べる分には全然問題ないと思います。これよりさらに放置しておくと固くてもう食べれないと思います。見た目ははっきりとした黄色が印象的で美味しそうですが、つやと張りがすこし落ちています。

①かたちは「えくぼ」が無いもの

スイートコーンでは

黒〇の中の粒の上がちょっとへこんでいるのがわかります。

「えくぼ」と呼んでいますが、農家さんがそう呼んでいたので私も呼んでいます。正式には知りません(笑)このえくぼが無いものを選びましょう。有った方が可愛いかもしれませんが無いものです。中々スーパーではトウモロコシの皮をめくってみることができませんが、半分剥いてあるものが販売されているので確認してみるのもよいでしょう。

トウモロコシのくぼみです。これは食べ頃を過ぎています。収穫してから日数が立っています。なぜ「えくぼ」ができるのかという事についてはスイートコーンは絶対つくるべき なぜ甘い【家庭菜園】①

に詳しく載せてありますので、もしお時間ありましたら読んでみてください。(‘◇’)ゞ

②かたちは先端から端まで均一なもの

この上の画像の2つを比べるとするなら、どちらがおいしいスイートコーンでしょう?

答えは、下のスイートコーンです。見た感じ上の方がずんぐりむっくりして太くて美味しそうだと思いますよね。でも違うんです。

先端から端まで、太さが揃って長いものが良い。

また、トウモロコシは軸が細いものがよいと言います。これは養分がゆっくり入るからだそうです。茎から直接養分が入るので、軸が太いと水分までどかどか入るそうです。

スイートコーンの軸は意外とほっそりしてますよ。

粒の配置が揃っているのも健全な生育の証ですね。雑談ですが、トウモロコシを輪切りにした円はどこを切っても12粒のトウモロコシが並んでいます。

皆さんも確認して、野菜の一番良い時を楽しんではいかがでしょう。

スイートコーンは絶対つくるべき 栽培した人だけの特権 【栽培方法と適期】②