ナスの栽培はココを見る。【着果のしくみと生育診断】

ナスの栽培はココを見る。【着果のしくみと生育診断】

野菜の構造をがわかるととっても楽しいです。
「野菜作りは普通に楽しいよ」 って方はまだまだ初心者ですよ。
ほんと植物なりに考えて育つ、その姿がいとおしいし生きているんだなぁって感じます。子供たちが畑で収穫したトマトを美味しいと言ってきれいに全部食べている姿を見ると、野菜の育つ様子を含めて食事なんだって感じました。

ナスを栽培する時はココを見るとよい。

ナスの受粉ってどのような仕組みか知っていますか。

植物は自然に受粉します。風やハチによって花粉がめしべについて受粉して実がなるって、小学校の理科の授業で習った記憶がありますよね。同じナス科でも少し花の仕組みに違いがあるトマトと比べながらナスはどのように受粉しているのでしょうか見てみましょう。トマトの受粉については、トマトを育てるのがもっと楽しくなる方法。着果の仕組みをわかりやすく解説 【花と栽培の仕方】

着果習性

その前にナスの特徴をお話します着果習性とは、簡単にいえば植物の本来の規則性のことで葉っぱの数とか花の位置とかなんだけど、もしこの着果習性が崩れると何かしら問題があるってことになるんだよね。具体的には本葉8~9枚の節間の次に第1花を咲かせます。以後2枚の葉ごとに順次花を咲かせて生育していきます。第1花の下の葉の付け根から出る脇芽(側枝)からさらに第2果、第3果と次の側枝が発生して、それぞれ2葉ごとに花芽が付きます。トマトとよく似ていますね。ナスの収穫までの期間は時期によりますが受粉後2~3週間(約26日)で収穫です。種は20日目からできてきますので種が嫌なら早めに収穫することをお勧めします。

ナスの受粉は必要なの。

結論を言えばナスは、勝手に自分で受粉します。人工的に受粉するという方法もあります。ナス栽培で家庭菜園で受粉はあまり気にしないでもいいかも、受粉しなかったからナスがならなくなったということはあまり聞いたことがありません。花が咲いてもナスにならなかった原因は他にあると思います。

ナスの花のしくみ

自家受粉と言って植物の同一の個体のなかで受粉の起ることをいいます。つまり、ナスも1つの花の中に雄しべと雌しべがあって、受粉が起こります。詳しく言えば、1つの両性花のなかで受粉が起る同花受粉といいます。
対義語として、他花受粉があります。例えば、かぼちゃやスイカ、きゅうりとかね。おしべとめしべが別々の花の植物です。

 自家受粉するメリットとしては他家受粉と比べて、受粉の成功率が高いです。デメリットとして他家受粉と比べて、遺伝的多様性の面で不利という短所があります。遺伝的に弱いんですね。F1とか交配種は、無理やり他の品種と受粉させていますが受粉して実やタネが取れます。

自家受粉を積極的に採用する植物は、独特の受粉システムを備えていますので、同じナス科でナスとトマトも若干違いがあります。

ナスの受粉はどのように行われているのでしょう。

ナスの花が咲いて、ナスがなります。当たり前ですね。笑。図にすると

ナスの花の構造と受粉のしくみ

下の図は、ナスの花の画像です。では一体どこがおしべめしべでしょう。実は、紫色の花(花弁)の中にある突起のようなものがガク・おしべです。おしべの内側に「花粉」その中心にめしべ・花柱があります。トマトとよく似てますね。

どのように受粉しているのでしょう。

下の絵を見ながら解説していきます。これは、花が咲いて来ると花粉の筒の中を通り抜けるように最初は小さく隠れていためしべが伸びてきます。具体的には花柱が伸びて、花頭が上にせり上がります。その後、黄色い葯(ヤク)先端にある穴から花粉が落ちてきます。めしべが大きく伸びた先端の柱頭(ちゅうとう)に花粉がつく。その時に受粉する仕組みです。

下の図はナスの花から花粉がパラパラと落ちている様です。確かに、ナスの花は下に咲きますよね。上に咲いたのでは花粉が落ちないからなんですね。

 

受粉のタイミング

ナスの花の寿命は開花から4日間といわれ、そのまま開花し、夜間も咲き続けています。さらに受粉は朝7時~10時までが良いとされていますが、曇天だと午後も受粉しているといいます。開花後4~5日はあまり果実は肥大せず、その後急激にナスは大きくなります。初めは縦にのび、ついで横に太くなっていきます。

こんな花ならどうでしょう。

花柱が短くないですか、葯の先端から花粉が落ちるのになんだか長さが足りないような?これだと受粉しないように思えませんか。そこで

ナスの生育診断

ナスの生育診断は、とっても簡単です。収穫しながら生育診断できるようになりますので是非覚えておいてください。

①花の大きさとめしべの長さ

左側の花(短花柱花)が肥料不足の花。右側の花(長花柱花)が肥料が十分な花です。開花直後の花の形状で肥料切れを早期に発見することができます。

明らかに花の大きさが違いますが、(笑)花の大きさではなく、花柱の長さを見ます。右側の花柱は短く、左側の花は花柱が長いのがわかります。

先ほどの花は短花柱花です。肥料不足によってナスがなりにくくなっているのですね。

②花の上の部分の枝の張り

左側の花(中花柱花)が栄養状態が低下し始めた時期に分化・発育しています。開花位置より上に2~3枚の葉が展開しています。右側の花(長花柱花)で栄養状態がよい状態に分化・発育したもので開花位置より上に4~5枚の展開葉があるのがわかります。その上につく花の数も違いますね。

また、生長している上の方の葉っぱが下の葉に比べ、紫がかった葉も栄養状態が良いと言えます。

ナスを切り戻ししなくても成長が止まっている状態が栄養不足となっている証拠です。

③大きな葉

私の手の長さは大体20㎝です。それがすっぽり隠れるくらいの30㎝以上「ざぶとん葉」を作るのが理想です。

このような状態で最後まで育てることが理想です。追肥は、粒の有機肥料で結構です。畝の外側に施すとよいでしょう。株元でも構いませんが、窒素ばかりが効いて見た状生育がよく即効性がありますが、長く収穫するにはナスの株から30㎝以上はなれた畝の外側に施した方が良い結果につながります。

肥料をやるだけでなく、整枝や「切り戻し」することによって、花や果実の方に沢山栄養を行き渡らせるようにするとツヤツヤの重たいナスが収穫できるのでナスがどのような状態なのか生育診断して、ナスを大事に長く沢山収穫しましょう。

 

 

 

 

おこもじ屋

CTA-IMAGE 小さな町の野菜を使った、素朴なお漬物。 野菜は有機肥料を使い、農薬を減らした野菜本来のそのままの味をお届けしたい!そう思いました。生産農場直営の漬物屋が無添加・無着色で、安心なお漬物をお届けします。