ナスの作り方 まとめ【家庭菜園】

ナス

光沢のあるナスは誰でも簡単に作れます。ポイントは長く作る

ピッカピカの光沢がある大きなナスが成るのか。まとめてみました。

①活力のあるがっちり苗を植える事。

②大畝で疎植する事。

③割り肥で追肥はなるべくしなくて済むようにする事。

④こまめな整枝・選定と土を乾かさない事。

⑤品種選定を間違えない事。

順に説明していきます。

大苗を植えるのがナスの鉄則といっても過言ではありません。ナスは、苗の良しあしで、1果の大きさが違ってくるので、例えば、ヒョロヒョロの老化苗を植えても実はなります。沢山なりますが、小ぶりで葉も小さく、小さなナスが沢山なります。それはそれでいいですが、言い換えればタネばかり多いくずナスです。そしてすぐに疲れて弱ってしまいます。つまり、老化した苗は苗なりに考えて、早く果実を成らせて、タネ(子孫)を多く作らないといけない。と勘違いしています。ナスなりに焦ってるんですよ。だから、、同じ品種でも若い葉が大きく40㎝位、濃い紫をした、少し暴れている感じがするような株ほど、大果で後半まで株が持ちます。

苗の見分け方

①基本的には味を求めるなら、自根苗。長く作りたいなら、接ぎ木苗です。

自根苗・・自分で作った苗、外気にさらされてがっちりした本葉7枚ぐらいで、つぼみがあるもの。

接ぎ木苗・・接ぎ木する台木(下の根の部分)は、ナスですがたべません。強い根っこがあるのでそこだけ病気や根の力は、ナス(上の部分)を上回ります。それを利用したのが接ぎ木です。本来の力以上の強い根っこから養分の吸い上げは、接ぎ木をしない普通の苗の吸収を上回りますよね。これでは本来の味が出ないので、接ぎ木をしない苗(自根)苗が一番おいしいのです。

ただし購入苗に頼る場合は、間違いなく、接ぎ木苗を選びましょう。「自根苗」もあると思いますが、その苗の状態がどうなのかが、プロでもむずかしいです。

見た目が黄色味がかったり、ひょろひょろ苗は、植えた時に、ぐにゃぐにゃは問題外です。

味ってどう違うの?

味は、ほとんど見分けがつきませんが、「美味しいナスを生でかじったことがある方は解ると思います。そう、リンゴの味がします。ナスには少しですがリンゴ酸が含まれているそうです。特に有機栽培とか自根苗で作られたものは感じますよ。私の農園でもたまにかじって味見する事があります。ですが、食べるときはほとんど焼いたり煮たりしていますので、特に気にすることはないでしょう。

②土質は選びません。日照りと乾燥だけは避ければ問題ありません。朝日がしっかりと当たれば、昼からは日陰になっても構いません。最近の夏の暑さはすごいものがあるので、その方が良いですね。ウネはできる限り広くです。狭いウネだとナスどうしの根が土の中で喧嘩を始めます。そうなると肥料切れが急激に始まります。そして慌てて追肥しても手遅れになってしまします。しかし先の画像は、かなりの密植栽培です。やってる事と言ってることが矛盾しますが、勇気がありません。わかっちゃいるのにデス。(*_*)農家が、液体肥料で常に施しています。

本来ならウネ幅1m株間1mの1条植えであってもよいと思います。家庭菜園であるなら、本数を少なくして1本から取れるナスの数が多い方が良いのですから、できるだけ大畝・疎植にしましょう。ただし、土を乾かさない、肥料を切らさないようにするためにも、マルチや敷き藁は絶対です。

③肥料ですが、常に長期間ナスを収穫しているわけですが、家庭菜園では中々こまめに肥料をあげることができません。なので割り肥が有効です。ナスが肥料を欲しがる頃には、根が深く広く這っています。その為、ナスの株から40㎝以上外側の肥料分を吸収しています。

根っこはストローと同じ!

養分・水分を吸収する主要部は根の先端付近にあるので、根は前に前に伸びようとし後戻りしません。鉢植えの根は放射状に直進し、鉢壁にぶつかると分枝して壁面に網目状に張ります。根鉢といわれる由縁です。あたり前なんですが、根の先端部分が主要部分です。

先っぽが大事ということは、根の根元に肥料をまいてもダメだという事です。

ストローをイメージするとよいでしょう。ストローのはじが株元で先端が先です。ストローの中間からは吸うことができません。根も同じ構造と理解してよいでしょう。

常に先端です。ここで「置き肥」が有効になってきます。置き肥とは「通路付近に肥料をたっぷりと置いて株元から放して後半にじっくり肥料を効かせる栽培方法」です。先端の根にしっかりと肥料が届くように先回りして肥料を置いておくことなんです。

④動画で説明していますが、ここでも少し、強い健康な状態のナスは不要な葉を落とすことで、新しい新芽を次々と出します。不要な高い枝を落とすことで、ワキ芽が出て枝を張ろうとします。これが、「更新選定」といわれています。このような仕立て方をするのはナスが強力な成長力があるからこそなんですね。トマトでも暑さで弱ってきた頃にしますが、意味が違います。また土を乾かさないことによって、肥料が無機質となり水によって根に運ばれるので土を乾かさない事と、置き肥とはセットになります。

⑤種苗会社から、次々と良い品種が生まれてきています。また、地方には在来種が沢山有ります。いったいどれを作ったらよいかわかりません。ですがナスに関してはタキイ種苗の「千両2号」が無難中の無難。営業や販売するならコレしかありません。種苗会社買ったナスのタネなら、5年以上は持ちます。袋をしっかり閉めて冷蔵庫で保管してください。米ナスもいいけれど、「とげ」が強くてケガするのでちょっとです。小茄子は漬物専用と思っていいです。

台木には「トゲ」もう針です。ありますので注意してください。

ナスの傷はある意味勲章。

ナスを販売するときに特に気を付けるのが「傷」です。ちょっとした風で肌ずれして傷着くと商品価値がなくなります。

昨日の台風をしのいだ勲章!って販売する方や消費者が理解できる説明ができればいいのですが、ライブ中継でもしないと難しいかもしれませんね。

風が一番の大敵。なので

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