ナスの育て方のキホン【初心者むきだけど意外と難しい野菜です。 動画あり】

ナス

ナス栽培は、簡単に収穫まで。だけど難しいと思います。

 ナスを初めて作ってみたら意外と簡単にナスが採れます。しかも、2~3本で結構収穫できます。しかし、ナスを安定して長く作りこなすにはマラソンランナーの様に、ペース配分と地道な管理が必要になります。つまり、春から秋まで長~く、品質を安定して収穫することが大事だからです。

ナスはトマトと違って誰でも作れる人気のある野菜です。しかもトマトのような失敗もなく、それなりに作れます。

簡単に作れるナス。しかし、素晴らしいナスは中々お目にかかることがありません。

ナスが小さい、味が変わる、瑞々しいものを継続してこそ、ナス栽培。すぐになり疲れをおこす、葉が黄色くなる。硬くて美味しくない、栄養失調みたいな感じになりませんか。

この記事では、ナスの育て方について掲載しています。ナス栽培は誰で育てることができますが、長く栽培するには、いくつかのポイントがあります。

そのポイントを具体的に解説いたします。

ナスを原産地から学ぶ

ナスの原産国は育て方や特徴の目安となるので重要です。原産国は、インド東部です。同じナス科でも南米の原産国のトマトやジャガイモとは違ってインドは言うまでもなく、

暑い、雨も多い、蒸し蒸しです。

そんな気候で生育しています。日本の気候とよく似てる。

日本では温室ハウスあるので一年中出回りますが、暑い時期が適温なので6~11月が旬という事になります。

家庭菜園では一般的、小茄子から米ナス、長ナスまでたくさんの形があり地域によっては伝統野菜として重宝しています。

調理の仕方によって品種が使い分けられているのが野菜の中でも珍しい方ですね。

ナスの栽培には、規則性があります

トマトと同じ仲間であるナスは、花の色は違いますが、花の形はそっくり、また、枝葉の付く順番も一緒で、1番最初につく花は、葉が7~9枚目の節で咲きます。

その後葉が2枚で1花咲いて実がなります。これを主にして、葉2枚で次々と着果していきます。この様に枝葉を茂らせながら次々と花をつけ、実をならせていきます。

このように理論的には、連続して6月から10月末までナスを成らすことができます。

ナスには「なり癖」という事が有るのを知っていますか。

ナスの生育が良く葉が大きく、茎も太く、生育順調な時は、どんどん花が咲き実をならせますが、やがてその勢いが強すぎて、ナスが梅雨明け後にバテてしまう事が有ります。

そうすると、ナスがなったり、ならなかったりして収穫量がばらつきます。

これを「なり癖」と言います。

そこで、ナスは剪定して「なり癖」を小さくして、安定的に実を成らせるようにしています。

その方法は

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つやつや、ずっしりしたナスを作るための苗

苗選びは特に重要。

とにもかくにもナスの出来はと言ってもいいでしょう。丈夫な苗を買いましょう。接ぎ木なら尚良い。

なぜなら、「若い苗は、植えてもなかなか実がならない。老化苗は、小さな果実しか取れない、ナスの株が疲れやすい。」からです。

植えつけは5月のゴールデンウイーク過ぎで十分。早く植えても、寒くて大きくならず、5月が過ぎてからでも十分に間に合いますし、好条件で植えられたナスはあっという間に早植えナスを追い越していきます。

苗が小さくても問題なし。逆に老化した「ひょろのび苗」が大問題。苗業界の早売り競争と販売先での苗の老化の方が問題です。

丈夫なナス苗とは。(苗の選び方)

接ぎ木を選ぶ・大苗を選ぶポイント

・接ぎ木部分がしっかりとくっ付いている事。

・接ぎ木の下と上の太さがほぼ一緒な太さで、接ぎ木部分がしっかりしている。

・葉が大きく、下葉が黄色くなく、緑。新葉はやや黒みがかっている紫色になり、十分外気に触れている健康な苗。

・苗の中で小さいものは選ばない・しっかり強そうな大苗である事。葉が大きく、太い茎をしている。

ナスのの育て方

肥料は畝を立てる前に

肥料はできるだけ長く持たせるために、有機質肥料を中心に畝に混ぜ合わせるように施します。元肥料は、1㎡当たり50g程度、完熟たい肥1㎏、その他化学肥料20g程度入れます。また生育を見ながら追肥もしていきます。

数回、追肥しないといけません。肥料が沢山いります。

畝を立て、苗を植える

1条植えならウネ幅100㎝、株間は50㎝程度あけます。畝の高さは20㎝以上は欲しいです。

また、ナスを支える支柱を立て、ナスの茎が果実の重みで折れないようにしましょう。

ナス苗を植えつけるためには、前もって畑を上の図のような形にしましょう。植える前日にはたっぷり水を含ませておくと 苗と畑の活着がスムーズですよ。

ナス畑づくりはウネの地面を隠し出さない。

なぜなら土が乾くことをナスは嫌います。乾燥に弱い。

ナスは真夏の高温には意外と弱いです。夏より7月の梅雨の方がナスの生育がよくなるのがその理由です。

その為、土をマルチや敷き藁で隠し、地面が乾燥しないようにしましょう。

夏場は土の水が足りていないことの方が多いですからね。

梅雨明け以降は、水をやればやるだけ綺麗な実がたくさんなります。土の中の水分が安定してあるようにしましょう。

黒マルチ栽培や雑草を畝の上に置き、高温乾燥を防ぐ。

黒マルチの下は意外と高温、白マルチを使うのも良いですが、ワラや枯草で代用できます。

地温が上がり過ぎないようにしましょう。

通路もワラを敷いて、泥はねを防ぎます。こうすることで、土の跳ね返りを防ぎ、病気からナスを守ります。

ナスは水で管理する

ナスは、水やりが非常に重要です。水が足りないとナスの生長が悪く、また果実が固く、つやが無くなります。

地面を乾かさないように水をやるのがナスには良いので、夏場の乾燥した季節では、通路の谷に水を流すのも手です。

ただし、排水が悪く、地下水位の高い所では根が腐ったり、アオガレ病という怖い病気になります。これは水が溜まった状態になり根に酸素が十分行き渡らない事になり、病害虫に負けてしまいます。

ナスの支柱の立て方

ナスは風に非常に弱い。

ナスは風を嫌うというよりも、風によってナスはすぐ「肌ずれ」をおこし傷だらけになって商品価値が下がります。

その為、支柱で支えてあげる必要があるのです。

少しでも「肌ずれ」を防ぐのなら、周囲に平垣を立てるしかないですね。ここでは2つの支柱を紹介します。

上の2つの写真と画像を載せておきました。2つともナスの支柱の立て方なのですが。

上の画像はナス1本1本に支柱を立てしっかりとした作りになっています。

下のの画像は支柱をクロスさせ、一定間隔に配置し紐を張ってナスの枝を吊り下げています。

安価で組みやすく、誘引する直前で組んでも間に合います。支柱を減らしてますので強度はやや弱いです。

枝が最終的には大きくはみ出してきます。

ナスの横に枝豆のコンパニオンプランツ

ナスと枝豆は相性の良い野菜です。

ナスを植えるときに端っこに枝豆のタネをまきました。植物には一緒に育てると生育が良くなる相性の良い作物があるんです。

それをコンパニオンプランツっていいます。お互いに協力しあって大きくなります。なので、ナスは成長途中の肥料を枝豆からもらい。

枝豆はナスに日陰と害虫を寄せにくくしています。ナスが大きくなった頃には枝豆として食べてしますので、ナスの邪魔もしません。

 

簡単なナスの剪定方法

ナスは、2本、3本に仕立てて、枝が邪魔にならないように作ります。注意点としては茶色に木化したら強いのですが、まだ紫色の枝は弱いです。

ナスが大きくなってぶら下がるとその重みに耐えれなくて「ぽきっ」と折れます。(*_*)そこで、支柱を用いて枝を支えてあげないといけないのです。

ナスの肥料のやり方

肥料は絶対に切らさないようにしましょう。

ナスは一旦肥料切れになってしまうと回復するのに時間がかかります。

あの「なり癖」と一緒で、最初にやりすぎてもいけません。後でやるのは大丈夫です。

最初の肥料は長期にわたり毎日のように果実をとるので、長く効く肥料が必要です。

マラソンランナーのような体力をつけないといけないのです。

そのため、基肥は有機質肥料を中心に1㎡当たり、窒素成分でいうなら鶏糞1㎏は最低必要です。畝全体にまきましょう。

追肥もこまめにあげることが必要なんですね。有機質肥料で結構ですので、1株当たり20g位有機質肥料を2週間に一度はあげましょう

そうなると3回以上は追肥しないといけないですね。

特に7月下旬ごろ、梅雨開けしたときに肥料と水が無いとどんどん黄色く枯れていきます。

この画像はちょうど収穫時期ですが、葉の色は薄いかもしれませんが、ずっしりとしたツヤのあるナスができました。

ナスの更新選定

これはナスの株を気温が高い盛夏の時期に一度休ませる「更新剪定」という方法の紹介です。

ナスの育て方。【ナスは長期間栽培するもの、その為には切り戻し・摘芯しましょう。】
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夏の暑い時期を休ませる、涼しくなる初秋頃に株が元気を取り戻してまた多く実をつけ始めます。

この方法は梅雨明け頃に一度なすの株を大きく切り戻し「上に伸びた枝を切り、下のワキ芽を伸ばす手法」

根も少し断つ「断根といってスコップを用いナスの畝際の土にさして少し根を切る」。古い根を切り新しい根を出させる方法です。ただし暑い時期に大きな株に負担がかかる為、水と肥料をすぐに与えます。

暑い夏の間、大きくなった株を維持する根が新たに張る事で株が疲れず、また台風時期に伸びきった茎が徒長して倒れるなどのリスクも軽減する事ができます。

切り戻し前のなすが夏の旬で、暑さに対抗するため、果皮が若干厚めです。それに対して、切り戻し以後に実るいわゆる「秋なす」は、若干実が小振りのしまった形になりますが、実も皮も柔らかく味もうま味を増しておいしくなると。

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ナスの台木には注意「超危険」

接ぎ木のナスを作っていると、トゲがあって成長の良いナスのようなものが下から伸びてきます。これは台木専用のナスが成長した姿(↑画像)です。

穂木(上の美味しいナス)に栄養と水を送るの強力なポンプの役割のナスのs根ですが、嫌がって自分も大きくなりたいって脇から勝手に出てきます。

これが伸びると、穂木ナスの方に栄養が行きません。

もちろん台木のナスは食べれません。

しかも、切り落としても次々と生えてくるし、切った枝が地面に捨てておくと、そこにまた根をはって成長する。

すごいタフ。葉の筋に鋭いとげがって触って危険です。

成長が強いのは十分知っていましたがこれほどとは、”(-“”-)”

このような特徴を使って、接ぎ木の技術を考えた人はえらいわ~!!

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