大根を太く、長く、真っ直ぐにする育て方 【秋大根の栽培】

大根を太く、長く、真っ直ぐにする育て方 【秋大根の栽培】

大根が太くならなかった、短かった、曲がった、

ねじれた、割れた、スが入ったなど、想像していたものと違った形になることはよくある事です。

大根の品種は数多く存在しています。

日本ほどダイコンを栽培し、利用している国は他に例がありません。世界のダイコン生産量・消費量のおよそ 90%を日本が占め、もちろん、日本の野菜の中では栽培面積、生産量共にトップを誇っています。日本のダイコンの品種数は数百といわれ、各地域ごとの風土文化に適応した品種が栽培されています。

また大根は、温度に対して色々な品種ができてきました。

同じような青首大根がなぜ、こんなにも沢山有るのでしょう。

そう思ったことありませんか?20日大根や、聖護院大根ならわかりますが、「似たような青首総太り大根がなぜこんなにも沢山有るのでしょう。」それは

地域によって微妙な気候や土質が、品種の選び方や種まきの時期を変えているのです。

また、マルチ栽培が広く行われており、ハウス、トンネル等保温資材にて栽培期間が広く、年中大根が栽培されているのもその一つですね。

「青首大根」がこれだけ多くの品種があるのは、根が大きくなる適温の幅が狭いってことです。品種を多様化することで、その地域の作型に適応するものを選んでいます。つまり、高温でも低温でも根の発達に支障をきたす。根の大きくなる時期と温度がマッチすれば、長く、太く、真っ直ぐな大根が作れます。

大根の適温は20℃前後

品種改良しやすいから

大根の特徴である、自家不和合性が大きく関係しています。

自家不和合性とは、文字通り、同じ株の花粉で受粉しても、種子が形成されない現象で、アブラナ科植物が他殖性(雑種性)を維持し、生存してきた巧みな手段。

つまり、良い品種を作りやすい。交配種を作りやすい。

 

品種が多いのは、その温度の幅をわずかにずらしている品種を作り、各種苗メーカーが各地域で最適な品種を試作試験し、その地域に見合った品種を提供しています。

大根の品種

秋大根

低温に遭遇するとトウ立ちしやすい品種です。練馬・方領・白上がり・宮重・阿波晩生・聖護院・大蔵

春大根

低温に遭遇してもトウ立ちが遅い品種です。また寒さにも強い。時無し・亀戸・春福・二年子

夏大根

暑さには強いが低温に遭遇するとトウ立ちが早い品種です。四十日・みの早生

これらが今の基になっている品種の系統です。トウ立ちによって品種が分かれていると言っていいですね。

春まきと秋まきでは種が全く違いますので注意してください。春には「春まきとか晩抽性」とか書いてありますし、タネも大きい、値段もお高いです。

 

では質問です。コチラは、2つとも秋大根です。

最近の品種は、根の部分も柔らかく、多汁質で甘みのある青首品種が好まれほとんどがこのような大根です。

どちらが宮重大根、総太り大根でしょうか?

最近の大根の特徴

右側が総太り大根です。特徴としては、首が青くて、直径6~7㎝、大根の長さが35~37cmです。名前が総太りとなっていますので、先まで太いずんどう型です。一般的にスーパーに並んでいる大根はコレです。煮物・生食・おでんなんでも使えます。

では左側の宮重大根はどうでしょう。長さ35~40cm、直径5cm、先細になっています。主に加工用としておなじみ、お漬物のたくあんに使われます。普通に煮物としても美味しいです。写真ではわかりづらいですが、地面の固い部分に当たって曲がっているのがわかります。もう少し長くなる予定でした。

深めに耕しておくべきでした。(*_*)

また、根と葉の付け根の部分が青いものを「青くび大根」と言います。となると「白くび大根」青くならない加工用品種もあります。赤い、黒い、丸い、からい、甘い、大小、大きさや形の違いが大きいもの大根の特徴です。

葉っぱの特徴

葉っぱの部分を見てください。葉っぱは宮重大根の方が大きいです。総太り大根は葉が短く、ごわごわしています

宮重大根の葉っぱは長くて柔らかいです。なので、

菜飯に使われているのは、宮重大根の葉が柔らかくて、おいしいです。欠点は、それだけ害虫の被害に遭いやすい。

たくあんには大根を干す作業があります。できるだけ細いものの方が乾きが良4えdいのです。葉っぱも使います。加工用として品種改良された大根といえますね。

宮重大根の葉っぱは柔らかく美味しいので虫がつきやすい

秋の大根を太く、長く、真っ直ぐにする栽培方法

栽培カレンダー

土づくり

大根の産地は「砂地」「沖積土」「火山灰土」です。土が細かくて排水が良い土で良品(長くて、太くて、大きい)ができます。

「そんな畑じゃあない」

大丈夫です、心配いりません。

抽根性の品種を使います。

抽根性とは根の上部が地上部にせり上げってくる性質を言います。コレ↓

下に伸ばせないなら、上に上がればいいじゃん。って声が聞こえそう( `ー´)ノv

ただし、抽根性の品種は、たぶん皆さん普通に使っていると思います。また、地上部が多いってことは、凍結して腐る確率が高いってことでもあります。

圃場の準備

深耕・排水がもっとも重要です

畑を丁寧に耕しましょう。これが大根の品質が決まります。

畑に土の塊や小石が混じっていると、曲がった大根、又になった大根になります。また土が固く締まっていると根の肥大が遅れます、肌があれます。

トラクターや小さな管理機では深さ20㎝度が限界です。限界を超えましょう。

大根の根は30㎝位伸びます。地面の盤に根が刺さって大根の先端が曲がっているのを見かけます。

水が溜まって、排水性が悪いと、それ以上大根は伸びません。

肥料の量

大根のPHは5.8~6.8とやや酸性ですが、酸性土壌にはかなり強いので、土の酸度を整えるには有機石灰がちょうどよいです。

また、有機肥料との相性がとてもいいです。

 pH調整材(年1回)  石灰  ・・・ 1㎡あたり 100g

完熟たい肥(できるなら春) ・ ・・・・・1㎡あたり500g

元肥   有機肥料      ・・・ 1㎡あたり 160g(全層施肥)

種まき

秋大根は、夏に種まきして寒くなる前に収穫する栽培です。種まきの時期は、8月中旬ごろからが一般的です。ただし、病害虫が非常に多い時期なので9月入って涼しくなった頃が良いでしょう。苗は作りません。移植もしません。種を直接畑にまきましょう。大根は移植を嫌います。

9月1日に種まきしました。品種は「耐病宮重」

播種機を使った方法

アグリテクノ矢崎さん「クリーンシーダー」という機械で撒きました。この機械を押すと大根の種が2粒ずつ8㎝間隔に落ちるようになっています。

この機械を手で押して歩くと、中に大根と同じ大きさの穴が開いたロールが回って下に落ちる仕組みです。

こんな感じに2粒づつ生えてきます。上に石がありますこのような石は取り除いてください。

手で蒔く場合・もしくはマルチ栽培する時はコチラ↓

90~100cm幅のうねなら2条にまき溝をつける。

25~30cm間隔で1ヶ所5~6粒、間をあけてタネをまく。

1cm程度の覆土をした後、十分に水やりをしておく。にわか雨などでたたかれないよう不織布などを播種~収穫までかけておくとよいでしょう。

最近の種子は高い分、品質が良いので10㎝間隔に一直線にタネまきして、最終的に30cm間隔にします。1回の間引きと最大1回の追肥で済むように調整しています。

大根を長く太くする間引きの方法

間引き【1回目】

大根は間引きが必要です。間引きとは、大根のタネを多くまき、その中から生育に合わせて良質な大根を選別する作業です。

あらかじめタネを多く撒いて最終的に1本の大根にします。

間引きは生長段階に合わせて2回しましょう。

大根の特徴として

すべての大根が同じ生育をしないことが多い、生育のよい大根と生育の悪い大根があります

つまり競争します。大根の間引きと障害の原因について詳しく説明したコチラの記事

大根の栽培について解説します【土づくり・間引き・障害とは】も

宜しければご参考にしていただけると嬉しいです。( ´∀` )

ひげ根の向きと双葉の形で間引きしましょう。

大根はひげ根から土の養分を水と一緒に吸います。

下図のように双葉の展開方向と「ひげ根の展開方向」は同じ向きになります。

つまり畝に対して垂直になる双葉の向きの大根を残す。そうすると隣同士で肥料の奪い合いがなくなるからです。

もう一つ、ひげ根が縦に真っ直ぐ並ぶ大根になります。このひげ根が真っ直ぐに並んだ大根は生育が良い目安です。

実際は、中々面倒でしてられませんが、こんな知識も知ってると楽しくなりますよね。

初心者なので忠実に、楽しくって感じ。 ( ´∀` )

間引き【2回目】

この位の大きさになったら、2回目の間引きです。

大根と大根の間隔が25㎝以上にします。生育の良いものを残すようにします。

間引きの間隔が広ければ広いほど大根の生育は早く大きくなります。

それだけ養分と光合成ができるからですが、大きくなりすぎてもいけないのでちょっと狭いですが25㎝にしています。

極端に緑の濃いもの、生育が悪いものを間引くようにしましょう。

曲がらない大根の追肥土寄せ

大根は地下水位が高かった、土の盤があったりと根が十分に伸びれません。

そうなると大きく根が肥大する頃に大根が上にせり出してきます。(抽根性)

その為放置しておくと、大根が日の当たる方向に曲がり、また太陽の光を浴びて、茎の部分だけでなく根の部分も青くなって

見た目が悪いし、洗いにくい、折れやすい、調理しにくいと市場では「規格外!!!」って怒られます。

その為、下図の通り、土寄せします。大根に追肥が2回と書いてありますが、有機肥料でする場合、追肥1回で十分いいものが採れます。

有機肥料はゆるく長く効きます。大根とも相性の良い肥料なので分効果を発揮します。2回目は、秋まきには不向きだと思います。

一応、2回目の追肥の頃は20℃を下回る頃ですが、

私はしません。

気温が低いので、有機肥料がほとんど効果かなく肥料がもったいないと思います。

収穫

種まき後、春蒔き大根は45日~55日頃より、秋蒔き大根は65日頃より収穫を大きいものから順次収穫していきます。

小さいものは残しておきましょう。1週間後見てくださいね。小さかった大根が大きくなっていますよ。

今まで光を遮られ、ずっと耐えてきたんです。」良かったね。

収穫が遅れるとスが入ると、美味しくありません。見た目も悪いです。

タキイの耐病総太り大根は収穫適期が割と長い品種です。食べきれず長く畑においておきたい方はこの品種も使ってみてください。