大根の育て方【生育段階の注意するポイント】

大根の育て方【生育段階の注意するポイント】

大根の栽培について要点だけ【土づくり・間引き・障害株】

大根の土づくり【準備と排水対策】

何よりも畑の排水性がまず第一です

排水良い畑

穴を掘って水がしみだす(地下水位が高い)と大根の根が嫌がってそれ以上伸びません。

「大根が長くならない」「又根になるのはどうして」の原因は、排水不良がほとんどです。

次第に葉が黄色くなり、いつまでたっても生育が悪く大きな大根が取れません。

土づくりができている畑とそうでない畑では生育が大きく変わりますしっかり土づくりをしましょう。

その為には、

深く耕す。土が少なく浅い場合は、畝を立て、土の量を確保する。

砂地好み、固く締まらない。細かい土がきれいな大根になる。たい肥は大根の肌を汚くします。

たい肥で土づくり

たい肥は毎年施したほうが良いですが、大根の肌が汚れ易いので前作の時にしましょう。

例えば

春にたい肥を施したあと瓜類、かぼちゃ、メロン、スイカ、ジャガイモ等です。その後秋作に大根。

因みに大根までなにも作付けしない場合は、太陽熱消毒しておくと、病害虫や雑草が生えにくくなります。

肥料はなんでも良い。

肥料はなんでもいいと思います。やや多めで有機肥料と化成肥料を混ぜて元肥中心で行きましょう。

1アール(10m×10m)20㎏は必要

事前によくなじませておく必要があります(1週間程度)。大根は収穫まで60日程度、追肥の季節は寒いから効果が弱いです。

その他大根の栽培についてコチラもご覧ください。

大根の種まき方法から育て方① 【家庭菜園 初心者用 動画あり】

大根栽培は調理によって品種を使い分ける【辛い大根と甘い大根の違い】

大根の播種後の間引きは2回するのが理想。

この画像には大根が3本生えています。種をまいたのは同じ日です。生育に大きな違いがみられます。

間引きをしなかったら?

この画像は間引きを一切していない大根です。するとこのようなばらつきが発生します。どの大根も決して良いとは言えません。

理由は、植物は光を求めて生育します。その時に大根同士が競争し、上に上に伸びます。伸びれなかった大根は青○は大きくなることができません。

また、大根の根でも同じように肥料の奪いあいが起こります。これを「競合」と言います。株間をあけることで回避できるのですが、こうすると肥大が進み過ぎて、奇根やス入りの原因となります。

大根の間引きの方法

間引きは一度に行わず、2回に分けて行います。

1回目は本葉1~2枚目のときに、子葉の形が悪い個体や、虫に食われたものを引き抜きます。2本残して他の株を取ります。子葉が奇形のものは大根の形も悪いです。この時の株間は15㎝位に

2回目本葉4~5枚目のときに、1本になるように間引きます緑が濃く茎が極端に太いものは股割れに、茎が黒いものは病気になっている可能性があるので抜きましょう。また、生育の悪いものや、虫に食われたもの、斜めに生えている個体も間引きます。この時の大根の株間は25㎝位が良い。

ただ、そこまで大根をしっかり見極めるなんて普通では難しいですから、感覚で大丈夫、2本のうちどちらが良いかです。また、株間をどうしても25㎝は取りたい、間隔が一定その方がそろいます。

早く太い大根にしたい?細くながい大根にしたい?決めるのは間引き

つまり、間引きで大根の生育を早くしたり、遅くしたり決めることができます。

例えば、

太く早く収穫したいなら、間引き2回、最終的に株間30㎝以上に広げる。

細く長い期間収穫したいなら、間引き1回、株間20㎝位に狭くする。

 

マルチでも同じです。間引きして採取的に1本にした場合は大きさがそろいます。生育が早く、肥料も効き目が良くて良いものが取れます。

一般的に、春さきの大根栽培はまだ寒いので保温を兼ねて透明マルチ栽培することが多いです。

大根栽培の手順「中規模10アール以上の大作り」

播種

耕起(粗おこし)→施肥→耕起(整地)→播種

大根のは種は簡単な播種機「クリーンシーダーで種まきするととっても便利です。

大根発芽は3日でそろいます。3日して発芽がそろわなければ、もう生えません。まき直しします。

大根の大きさに合わせた穴に1~2粒ずつ等間隔に落としていきます。

絶対覆土しないといけません。タネに日光があたると生えません(嫌光性)。

なので種はちゃんと土に隠してくださいね。

間引き作業は手間なので何回もしません。規模が大きくなるとそこまで手が回らなくなるのでも1回です。

もう一つのポイントは播種する時期です。

大根の害虫対策

初期に防ぐ

また、初期の害虫被害が致命傷になるので、発芽後2週間程度はしっかり様子を見てあげてください。2日程で全滅ってことも良くあります。…原因は、たいてい「ダイコンサルハムシ」「キズジノミハムシ」この葉虫が原因です。

毎年出るなら、きっちり防ぎましょう。去年出来たから今年は去年通りで大丈夫って思っていませんか?それは大間違いです。害虫も同じ事思ってます。「去年ここにいい大根あったから今年はもっと大根かじれるよ」ってね。

農薬を使った防除方法

大根の害虫はダイコンサルハムシなどハムシの被害が大きい。そこで農薬を使います。

ダイアジノン粒、フォース粒剤などの農薬を10アール当たり3~6㎏、タネまき前に散布しておきます。

農薬を使わない防除方法

これについての記事は農薬を使わない、野菜に害虫を寄せ付けない方法。【ニームケーキの使い方】に掲載しています。

発生時期をずらす方法

秋作大根の播種時期(北陸地方)は8月下旬ではまだまだ残暑が厳しいですね。9月中旬では少し遅い

早く撒けば病害の恐れがある。遅くまけば病害虫は減る

これは、秋作の大根の生育にとって一番良いのが、夏が過ぎ、涼しくなった8月下旬ごろ。しかし、一番害虫や病気にさらされやすい時期です。

ハムシや軟腐病を避けるために、もう少し種まきの時期を遅らせ、病害虫の活動がおさまる頃を見計らって蒔く方法です。

しかし、あまり遅く蒔くと生育が遅れ、寒くて収穫できない状況になります。

特に害虫「ハムシ」は初期の被害が甚大で、初期の防除がとても大事。大根が大きくなれば、少々ついても、大根の生育が早いので問題ありません。

私は9月初旬から中旬と決めていますが、皆さんの地域のベテランさんが撒く日を聞きましょう。聞いて怒る人はいないです。喜んで話してくれると思いますよ。 ( ´∀` )

生育初期

播種5日後↑

播種20日後↑

ここでは、条間70㎝取ってます。1~2粒まき・株間は15㎝です。20日後、本葉4枚程度で畝間を管理機で起こします。

小さな雑草を打ち込み、土を柔らかくします。

生育中期

中耕・培土をします。2回目の条間を耕します。中耕管理機で土寄せしています。もっと大規模になるとトラクターのような乗用もあります。

繰り返しになりますが株間が広いと大根が早く大きく太ります。株間が狭いと細く長い大根ができます。十分な肥料を吸収し太陽の力を十分に得ることができれば生育が旺盛になり、この時期は時間があれば20㎝より狭い所は間引きして1本にします。

大根の葉が薄い・黄色い

もし大根の葉の色が黄緑ががかっていたら窒素肥料が足らないです。

化成肥料を蒔きます。特に、窒素が多い肥料を選ぶとよい。

化学肥料と有機肥料では葉の色の出方が全く違いますから有機肥料100%で大根栽培するのであれば、最初の肥料が沢山必要になります。

この作業の前に追肥として全体にまいてから作業すると土と肥料がなじんで、効き目が促されます。

追肥は効き目が穏やかなので。ここまで来たらしません。見守るだけ。

収穫期

収穫期に近づくと大根の見た目もちょと変わってきます。

今まで立っていた葉の外葉が扇を広げたように垂れてきます

傘のように均等に大きく広がっていた葉が、少しばらけたように見えます。

また、大根が地面からせり出してきます。下の画像見てください。

大根に土がついていますよね。これサルが引っぬいた訳ではないです。( ´∀` )

大根が勝手にせりあがって来たんですよ。「もう、ぬいて~」

大根の特徴の詳しい記事は大根を太く、長く、真っ直ぐにする育て方 【秋大根の栽培】に掲載しています。

せり上がりが10㎝位あるでしょうか。しかも短期間で急激に成長していきます!これが収穫適期です。

もともと土が浅かったのですが、それでも30㎝は地面に根をおろしています。

早朝、みんなで一斉に収穫です。大根がそろってすべて収穫できました。ちょっと曲がりましたが、漬物なら問題なし。

まとめ

①種まきと間引きは収穫したい大根によって、間引きのやり方をを変えます。

太く大きい大根をできるだけ早く収穫したいなら、できるだけ間引きをこまめに広く株間を取る。長い間、細く長い大根が欲しいなら間引きを少なく、間引き間隔で長く収穫しよう。

②害虫は、いつもあなたの畑を見ています。

人間「今年良いもの採れたから来年もここでちょっと早く沢山やってみよう。」虫「今年ここにこんないい大根がたくさんあったね。来年はもっとみんなで食べちゃおう。」きちっと害虫対策をしましょう。害虫が発生してからでは手遅れになることもあります。

③大根は高温・乾燥が苦手です。

播種のタイミングがすべての作業に影響します。なので地域に見合った時期が絶対です。早撒きは私はおススメしません。失敗の原因はここにあると思います。また、大根の収穫適期はあっという間にやってきます。収穫適期を逃すと芯いり原因になることもありますので注意してください。

丁寧に深く耕す。土が少なく浅い場合は、畝を立て、土の量を確保する。

根の障害の対策

又根

未熟たい肥や肥料などのある所に、根が伸びてきた場合、根の先端が痛んでしまったことによることで起こります。したがって、大根の肥料はなるべく早く土になじませておく、たい肥は前作の時にいれ、大根作には使わない方がいいと思います。

ス入り

切ってみると中がスカスカのスポンジのようになっていること。瑞々しい感じではなく白く濁って見えます。

根の肥大が急激に起こるような場合です。株間を大きく取り過ぎてしまった場合、どんどん成長が進み過ぎています。

また肥料と気温に影響されてこの症状が起こります。なので早撒きしないようにお願いします。

皆さんの地域に合ったまき時です。私の地域だと9月入ってからですね

上の縦割りした大根見てください。先の方が黒い筋が入っているのがわかりますか?

では、青首のところはどうでしょう。切ってみるとこんな感じで白くなっているのがおわかりだと思います。こうなってしまうとほとんどの大根も同じ症状です。全て無駄になってしまいますね。

裂根

大根の根に縦にひびが入る現象です。これは中と外の根の成長バランスが崩れて起こるので株間が広い所に多く発生します。少し株間狭くしてみてください。

網入り

根の表皮に網目があるように見えます。これを網入りと言います繊維が固いです。高温・乾燥状態で起こるので気を付けましょう。

ps あと腰痛にご注意です。