つんぼりとは だいこんの貯蔵【野菜の貯蔵】

つんぼりとは だいこんの貯蔵【野菜の貯蔵】

福井県池田町は、福井県の山間部標高220mの中腹に位置し、豪雪地帯に指定されています。近年の温暖化で降雪は少なくなってきているものの2m近く雪が降ることがあります。昨年度のピーク時は。

冬は雪で覆われるため畑で野菜を作ることができません。その為、夏に取れた野菜を塩漬けして取っておいたり、秋に取れた野菜を冬の間、貯蔵のする文化が今もわずかに残っています。その工夫と知恵を知ることで美味しい野菜の保存の仕方をお伝えしたいとおもいます。

ところが今はスーパーへ行けばなんでも食材がそろう時代です。いつでも新鮮な野菜が販売してますし、保存することがあっても野菜室で1週間ぐらいではないでしょうか?でも注意してください。実は、野菜の貯蔵する温度は野菜によって違いますよ。

それではご紹介いたします。天然の冷蔵庫「つんぼり」です。

【つんぼりの作り方】

特徴

  • 貯蔵できる品目 大根・人参・蕪・白菜など
  • 貯蔵温度  0℃~5℃
  • 湿度    80%~95%
  • 貯蔵日数  約3か月

となっております。電気代なし、資材費わずか(紐ぐらい)、ごみは土に戻すのでとってもエコです。しかしながら、雪が降ることが前提ですので北陸地方より北の日本海側、中山間部限定となっておりますのでご注意ください。

冬に畑に放置した大根は、春まで持ちません。ほとんど腐ってしまします。理由としては、冬の寒さで大根が凍ったり、水がたまった状態が長時間あたる為です。しかし、「つんぼり」は雪が積もることで、空気の層がある事によって外気温を遮断し、中の温度と湿度を一定にします。また、水が入り込まないので大根に付着した土の水分が大根に呼吸を助けています。その証拠に取り出すときは、大根の新しいひげ根がびっしりと生えていますよ。

雪が降るギリギリでないとつんぼり作りはできません。今日(2019.11.23)は気温が高く20度を超えていました。こんな日が続くと蒸れて腐ってしまいます。雪が降る直前までつんぼり作りは、お預けです。

材料です。

  • ワラ 40束
  • 稲縄 1巻き
  • 棒杭 10本
  • コモ 2枚(無ければ使わない

時期は、気温が下がり雪が降り始める頃。(12月初旬ごろ)

まず場所の選定です。つんぼりは冬に少しづつ中から野菜を取り出して必要な量だけ取り出して使います。なので家から近い所に設置しましょう。また、畑の野菜を雪が降るギリギリまで畑において、直前に「つんぼり」を作る為、作る場所は畑です。しかも、排水がよい所です。

手順

①場所を決めましょう。できるだけ水はけのよい場所を選び、半径2m位に藁やコモなどで地面にしき大根が地面に触れないようにしてください。

②次に畑にある大根を抜き、軽く土を払って葉っぱを切り落とします。それを葉っぱの方を外に向け、大根を隙間なく積み上げていきます。

こんな感じです。結構高くまで積み上げてピラミッド状にします。コツは小さい大根は中心に埋める、大きな大根で外枠を作るといいでしょう。

③ピラミッド状にできたら稲わらを大根に1束づつ隙間なく立てかけていきます。ここで注意してほしいのがワラは茎の固い下の部分を下に、稲穂がついていたうえの部分を上に立てかけてください。逆は下に隙間ができてしまいます。また、細かなワラには手でそぎ落としておくとよいでしょう

④下半分ができたので今度は上半分です。上からかぶせる傘を作ります。傘は稲わらを7~10束をワラ縄で縛って傘の元を作ります。ポイントがあります。ワラを稲縄で縛るのですが、縛る位置は稲穂の部分つまり上から10㎝程度下のところです。またかなりきつく縛らないと傘を開くときに外れてしまますので注意してください。

⑤藁の傘を広げて、上からかぶせます。ここまで出来たらほぼ完成です。後は、風などに飛ばされないように、地面に杭を4~6か所刺してワラが飛ばされないように縛り付けていきます。

⑥最後に、つんぼりの頂点から水が浸入しないようにビニールの40㎝角に切った切れ端でしばりつけて完成です。

 

掘り起こし

1か月後では堀おこしてみましょう。

手がキンキンです。でも甘ーい大根が待ってる。

まずまず、ですね。

 

生で一口

「甘~~~い。なにこれ、梨みたい。全然辛くない!!」「めっちゃ!すごいい」

そうなんです。理由はわかりませんが、秋には「つーん」とした大根の辛味が全くなくなっています。そして甘さだけが残っていました。

これを皆さんに是非味わってほしいと思い。直売所に出荷しました。「食べてみてください。甘いから」って自慢気に!!

そしたらお客さん「大根ね~」反応薄い。。。。。

あれっ……普通に大根だ。

元に戻っていました。

あの大根は、その瞬間しか味わえないのかもしれません。

おこもじ屋

CTA-IMAGE 小さな町の野菜を使った、素朴なお漬物。 野菜は有機肥料を使い、農薬を減らした野菜本来のそのままの味をお届けしたい!そう思いました。生産農場直営の漬物屋が無添加・無着色で、安心なお漬物をお届けします。