玉ねぎを春に育てて7月に収穫する最速の栽培と貯蔵の方法【たまねぎ栽培】

玉ねぎを春に育てて7月に収穫する最速の栽培と貯蔵の方法【たまねぎ栽培】

私の郷里は、北陸地域にある福井県。中でも湿った重たい雪が降る豪雪地域です。例年、積雪は2m以上になります。最近は暖冬の影響もあり雪が少なく、屋根の雪下ろしはしなくて大丈夫で喜んでいました。けれど中には「雪が降らない年は、災害や天候があれるから、やっぱり少しは雪が積もってほしい。」「春先の雪解け水が無いから田んぼが心配や」など意見の方が多いと思います。そんな雪国の玉ねぎ事情。

「玉ねぎは家で年中使うから絶対植えるよ。けれど雪が沢山積もると、玉ねぎが春まで持たない。」

「かといって早く植えると男株(トウ立ちのことです(笑))になってしまうから、博打や」

玉ねぎは食材としてとてもよく使います。けど、中々うまく育たない。作れない。玉ねぎ栽培が今までの私の町の常識?!でした。

日本では、九州→淡路島の玉ねぎ→北海道と大きな有名な産地があります。しかし北陸はほとんどありません。梅雨や積雪が大きな障害となって安定的に取れないんです。また、秋苗もそうなんですが9月に蒔き11月に苗を植えるのですが、その時の秋雨によって良い苗ができないので、他県から苗を購入しているのがほとんどなんです。

作りたいけど雪や雨等うまく季節と合わないのです。

玉ねぎを春に育てて7月に収穫する方法

そこで以前、農研機構の試験で富山県礪波市の「春作玉ねぎ」の研修に行く機会があり、それから私は春に育てる玉ねぎを栽培しています。それがとってもうまくいってます。ほとんど全部収穫できています。ちょっと小さいピンポン玉もありますが、それも丸ごと頂けるミニ玉ねぎとして重宝してます。

そこで今回は今年の反省を含めて春作玉ねぎの栽培をご紹介いたします。

玉ねぎの春作り特徴

メリット

・冬の寒さや雪害を回避することができるので、生産が安定する。

・短期間に収穫までできるので、管理がらく。

・欠株やトウ立ちの心配がない。

デメリット

・高温多湿条件では病害虫による被害が多発し、これらに伴って収穫後の腐敗が発生しやすい。

・短期で栽培するので業務用などに使う大きな玉になりにくい。

玉ねぎ栽培の方法

考え方として、十分な大きさに必要な葉数や地上部を確保するには定植後から収穫するまでの生育期間が 3ヵ月程度必要になる。このため、大きくなる時期が早い早生品種ほど早めに種まきして植得漬ける必要があります 。遅くなると夏の高温によって生育が止まるからなんです。

品種 もみじ3号(株式会社 七宝)を使いました。秋まき中生~中晩生種を使うとよいでしょう。春まきとは一切書いたありません。のでご注意ください。

①種まき(播種)・苗づくり(2月中)

種まき時期の考え方として、植えつける(定植した)頃の最高気温が20度あるかどうかです。

融雪後の低温を避けると 4月中下旬が定植期となり、育苗に 60~ 90日を要するため 2月上中旬が種まきの時期となります 。

288穴のトレーに培養士を詰め、各穴に 1粒播種し、潅水後、覆土をしてトレイを苗床の遮根シート上で管理します。播種後の気温が低い場合は、 さらに農ビなどでトンネル被覆し、出芽までセル内の温度を 25℃に保つようします。

2葉期以降は生育が旺盛になるので、徒長に注意し、伸びすぎたら上3分の1をハサミでカットし、葉色が薄くなったら液肥を施しましょうます。定植 10日前くらいになったら外気に少し慣らしていきましょう。

↑種まきの様子(2月27日)

種が中々手に入れることができず、20日遅れて種まきしました。もっと早く注文してればよかったと思っています。できるなら2月上旬に蒔くのがベスト。

完成苗(4月16日)

やや小ぶりです。もっと大きくしたかったのですが、時期になったので植えつけ準備に入りました。ちょっと心配。

②玉ねぎ苗植えつけた状態「植えつけ後の状態です(5月1日)」

25日経過したのですが、全然大きくなってこないので不安(*_*)になってきました。

株間は15㎝×15㎝の穴あき黒マルチを使用。理想を言えば定植時の苗の大きさは、 3-4葉、草丈 25cmを目標としてます。なので今回はかなり小さな苗を植えたことになりました。

③玉ねぎ成長記録(6月1日)

やっとピンポン玉程度の何とか大きくなりだしました。ここからは本当に成長が早い速度で進んでいきます。収穫まで後1か月どれだけ大きくなるか期待してます。

本来は追肥はしません。生育期間が短いので最初の元肥料1回だけです。しかし今回はあまりに葉の色が薄かったので、有機肥料100%をマルチの上から蒔き、その後水をたっぷりと与えました。

④玉ねぎ収穫記録(7月3日)

まだ、7割程度。これも少し早いですが、収穫を開始しました。これも本来、収穫の目安は80%の株が倒伏してから 1週間後を目安に収穫します。

どうして収穫を早めたか、です。実は6月10ごろからの長雨で通路はいつも水に浸かった状態でした。このまま待っていても腐敗・また病害によって収穫できなくなる恐れがあったからなんです。今日は7月29日ですがそれ以降まだ晴れ間が1日しかありません。本当に自然には勝てませんね。

「玉のそろいも大きさも申し分ない。けど、、、、早すぎた。保存大丈夫だろうか?」

「やっぱり、まだちょっと早いなあ。」(*_*)

「早く乾燥させないと、ヤバイ!!」

⑤玉ねぎの乾燥記録

「防鳥ネットに入れてハンモックにしてつりさげてみよう。工場扇風機もスイッチ。オン」(*_*)

貯蔵中に腐敗しないように、収穫後、速やかに乾燥する必要があります 。乾燥は、簡易ハウスで自然または通風乾燥する方法を取りました。外観上では葉鞘部や根がカラカラになるのが乾燥終了の目安となります 。中には腐敗しているものがあるので、玉ねぎの頭から液体でくさい汁が出てくるものがあれば速やかに排除してください。

また、葉を短く切断した場合は、過乾燥による肩落ちゃ、切断部から病害が侵入し貯蔵中に腐敗球が発生するため気を付けましょう。葉は 7cm程度残して切断してください。

私は簡易ハウスの中でネットの中に入れて吊り下げるように乾燥しました。後、工場扇風機を回して空気を循環させて貯蔵しています。

これで、年内いっぱい玉ねぎが食べれそうです。

玉ねぎを貯蔵中に腐敗を起こす原因とは

①品種 のケース

腐敗を起こしやすい品種と、そうでない品種がります。貯蔵性がある品種が良いでしょう。

②肥料が多いケース

窒素質肥料が多すぎた。石灰の欠乏した。リン酸過剰が原因となる。まとめると追肥の時期の遅れとそれを取り戻そうとして多く肥料をやってしまったという事です。できる事であれば最初の基肥中心の栽培が良いでしょう。

③収穫時期の天候が悪いケース

高温や降雨が多い場合には腐敗しやすいです。収穫時期の天気が非常に大切で、特に本州での春作玉ねぎの収穫時期は梅雨のさなか、今年のように長雨が続くと病原菌が増え、傷口より病原菌が入り易い。

④収穫後の管理が悪いケース

球の傷なども腐敗の原因となる。通風、乾燥に努めましょう。収穫後の乾燥についても、いくら室内とは言え、曇天状況が続くと高温多湿条件下にあります。これでは、空気の流れがしっかりとできていないと腐敗します。よく縁側の軒先に玉ねぎを吊るして保存する光景が見られますが、外気にさらし、風に当てる必要があるのです。

⑤病害のケース

生育中には軟腐病、りん片腐敗病などがあります。適正に防除しましょう。

玉ねぎの腐敗を防ごう。

なんといっても品種が大事です。

先ず貯蔵性にすぐれ、大玉になる中性~中晩生品種 を使用しましょう。(ターボ、ターザン、もみじ 3号)などが良いでしょう。私のいち押しは色々試した結果「もみじ3号」です。

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