この記事では、よくある白菜栽培の疑問の解決方法や育て方について白菜の品種と多様なその特徴について詳しく掲載しています。
白菜(ハクサイ)の品種の特徴
品種にある○○60日・80日ってどういう意味ですか。
白菜には○○60・○○90とか白菜の品種名の後ろに数字が書いてあります。
この数字は、白菜を植えてから○○日後に収穫できるという目安です。
苗を植えつけてからです。
例えばコチラ
ハクサイ・黄ごころ85 は、植えつけて(定植)から85日で収穫期になる品種です。
秋まき年内~冬どりの中生種です。
種苗会社も微妙な言い回しかたしてますね。85日と言いながら80日位から収穫ともいってます。
白菜はなんであんなに細かく何日って設定してるんですか?。
秋の気温とお天気は非常に変わりやすいものですし、日持ちしますし、定植の日が1日ずれただけで収穫が大きく変わる物でもないと思います。
「スイートコーン」「枝豆」「大根」こういった品目ほど細かい。
理由は、順番に成長させて、収穫が重ならないようにするため。
農家の場合、収穫は長期にわたります。種まきの時期を変える事で収穫をずらすこともできますが、品種を変える事の方が簡単です。
なぜなら、種まきをいっぺんにできる。つまり苗づくりの手間が楽になりますからね。
下の画像は、白菜を真ん中からバリっと割ってみました。どちらがお好みでしょうか?
大きな白菜と小さな白菜との違いは何?
白菜の葉の数は白菜の大小関係なく全部で80~120枚程度といわれています。
違うのは、葉の厚みと、大きさです。白菜は巻いていますが、キャベツのように丸くまいてくるのではありません。白菜は茎が無く葉がどんどん密集して、押しながら会いながら密集し結球したようにみえるだけです。
葉の枚数は大きな白菜・小さい白菜どちらも同じという事です。
大きな白菜・・・・葉が大きい。葉が厚い。
小さい白菜・・・・葉が小さい。葉が薄い。
また外側の葉が大きい白菜程大きな白菜になります。外側が小さい白菜程小さいものになります。
左側の大きな白菜が中生種80日白菜。一般的な黄芯系砲筒型白菜です。
右側は小ぶりの黄芯系ミニ60日白菜です。早生種です。
。
大きさも随分と違います。もう少し、詳しく説明します。
早晩性品種の違いで分類
定植してから収穫までの日数が書かれています。
早生種(65日~)植えつけしてから65日で収穫
中生種(75日~)植えつけしてから75日で収穫
晩生種(85日~)植えつけしてから85日で収穫
白菜の形状の違いで分類
砲弾型・砲筒型
長円筒型
半結球型不結球型
白菜の内色で分類
黄芯系
白芯系
中も白い物、最近はほとんどが黄芯系。
本来は白菜は「白いから白菜」だったんですよ。にもかかわらず、半分に「割ってみたところ黄色もいいね!!」ってことで40年前ごろから急激に黄芯系白菜が人気となり、今はほぼ黄芯系白菜です。昔の在来品種はほとんど「加賀白菜・松島2号なんか白芯だと思いますし」当時、黄芯もありましたが需要にマッチしなかったんでしょうね。
パープル系
白菜の歴史は、ほぼ見た目、スタイルで判断されてきました。違いは巻きのよいもの、使いやすい大きさ、きれいな色です。
今は、パープル(紫色)ですって(^^♪
白菜栽培でのよくあるトラブル。
白菜栽培のお悩みは
「白菜の苗がヒョロヒョロになってしまった」
「白菜が虫にやられて穴だらけになってしまった」
・害虫にやられた。
「白菜が巻いてこない」
・肥料が足りない。・植えるのが遅かった。
白菜の秋の1日はとっても重要です。苗を植えるタイミングを苗屋さんもしくは、近所の人に聞きましょう。白菜に限ったことではないですが、冬になって寒すぎて結球できないってことよくあるんですよ。
白菜(ハクサイ)の育て方
畑の準備
土づくり資材、堆肥(たいひ)とph調整のための石灰資材(牡蠣殻等)を施して粗(あら)起こしをした後、基肥(有機質肥料)を全層にまいて、うね立てをします。
白菜は肥沃で粘土質の土壌を好みます。
根の発達は極めて旺盛で深さ1m幅2mに達するといわれています。
これを高畝にすることによってさらに水はけをよくし保水力のある畑に仕上げるのが理想です。
肥料の目安
春に(じゃがいも・トマト・ナス)など作っている場合は基肥だけでも大丈夫です。
ph調整資材(年1回) 1㎡当たり120g
基肥(初めにやっておく肥料) 1㎡当たり180g程度
たい肥(土づくりのため年1回) 1㎡当たり3kg
植え方です。
晩生品種(日数が多くかかり、大型)は少し広めに、早生品種(日数が比較的短い、小型)は密に植えていきます。
植えるときは、土を上まで抱えて押さえつけるのではなく、穴をあけ所に苗を入れていく感覚です。
なぜかと言うと押さえつけることによって苗に傷をつけてしまうことが多くそこから病気になりやすいことです。
また白菜の根は非常に細く沢山生えています。それを切ると活着が遅れます。
まだまだ気温の高い時期に植えるけるので慎重に植えつけましょう。
当然、植えたらたっぷりとお水をあげ、根が付くまで畑の表面を乾かさないようにしましょう。
ポット苗の場合は本葉4~5枚で植え付けるが、遅くなると根鉢がまわりすぎたり、よわよわしく育つことが良くあります。かえって活着が遅れ、初期生育を妨げる事になるので早めに植えるのが良いでしょう。
追肥・除草(草取り)
植えつけ後、20日ほどで追肥(有機肥料1㎡あたり70~80g)を施し、結球期に肥料切れさせないように心掛けます。
白菜は株間の土が見えるようでは、良い収穫は得られないといわれてるくらい外葉を大きく育てることが良い白菜になります。白菜が大きくなるにつれ白菜がの根がびっしりと表面まで覆われています。細く沢山の白根が這っている状態になったら収穫までもう間近です。
収穫
収穫の目安は結球部の頭を手のひらで押さえ、かたくしまった感じがすれば収穫できます。
また触ってフカフカ沈むようならまだ収穫するには早いです。収穫後はゲヤなどの冷暗所で新聞に包んで凍らせないようにすると長く保存できます。
下の画像のようにしっかりと上を包み込むように巻いているといいですね。
この下の2つの白菜は同じ75日タイプの白菜です。
左側は5kg外葉の長さ40㎝・右側1kgの重量外葉の長さ25㎝です。なぜここまで違うのでしょう?
品種や植えつけた日時・管理方法は同じです。答えは。収穫になるとこれだけ大きさ重さが変わってくる作物なんですね。
大きな外葉です。
何度も同じこといってすみません。でもほんと重要なので。
大きな外葉を作る為に書いているといって過言ではありません。
白菜の光合成できる葉はいったいどこまででしょう。当然、巻いている内葉は光合成してません、当たり前です。
外葉18枚まで。横に広がっている8枚目となります。その8枚めが一番大きな葉です。
それが外葉は球の固さ、つまり充実度に影響します。外葉が固いと、内側の葉がのびようとしても外葉に押さえつけられているので、横へ左右に伸びようとします。これが次々と発生するわけですから結球が充実するのです。
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