白菜(ハクサイ)の育て方。結球するのに植え時が大事【水と肥料を切らさない】

白菜(ハクサイ)の育て方。結球するのに植え時が大事【水と肥料を切らさない】

白菜の特性

白菜は漬物、鍋、煮もの、炒め物、サラダ、和風、中華はもちろんいろいろな形で食べられています。食材として特別の自己主張がないので、どんな料理にもよく合いますね。

白菜の含有成分として、繊維質、植物性タンパク質、ビタミンC、ビタミンB、カルシュウム、鉄、カリウム、ナイアシン等。

飽食のこの時代には大切な健康野菜と言えるのではないでしょうか。

白菜の特徴

原産地は地中海沿岸で、トルコ、イラン、東欧・シベリアと経由し、のち中国から日本に渡ったとされています。

この模式図は、種まきから収穫までの葉の生長速度(分化速度)です。つまり、葉の枚数の増え方の図です。

これ75日で収穫する品種の白菜です。種まきから25日頃まで外葉が大きくなります。

結球のための体制を整えるのが「外葉発育期」となり、葉の並び方は2/5、その角度は144°です。

「白菜は葉っぱが5枚でると2回転して元の位置に来るという法則」がある。

つまり、144度の角度で葉が規則的に回りながら増えていきます(葉序)。

葉序についてはコチラの記事をご覧ください。

キャベツの形・枚数で美味しさが変わる?②【家庭菜園】

その後本葉18枚30日ごろから「心葉立ち上がり」中心の葉が立ち上がります。分化速度は、心葉立ち上がりから急激に葉がどんどん増え結球していきます。

生育適温は18~20℃で、結球適温はやや低く、13~14℃とされています。

今年の特徴

例年通り白菜の苗を植えたのはいいもののやばすぎる。生育適温をはるかに上回っています。

2020.9。今年の残暑は厳しすぎる。どんだけ暑いのか今後の生育に不安。

私の農場にある地温計のここ1週間の地温の推移です。オレンジのラインは30℃です。夜の最低地温28℃。昼の最高地温34℃でした。8月末だというのに白菜の生育適温のはるか上を推移しています。また、8月になってから雨が降らない( ;∀;)

9月ですよ。もう勘弁して(;^ω^)夜温が幾分下がってきたので秋の気配を感じては、いますが、、、

今回は白菜の育て方で、よくある失敗を例に、白菜の特徴と重要なポイントを具体的に説明したいと思います。

白菜を育てる重要なポイントはコレ!

①暑い時期でも苗を徒長させない事

②大きな外葉を作る事

③土づくりと畝をしっかりする事(肥料と水を切らさない事)

この3つが白菜の栽培にとって大切です。1つずつ具体的に説明します。

白菜の苗を徒長させない事

白菜は、キャベツに比べ細かい根がたくさん発生するため、直接畑にタネを落として栽培(直播)した方が良い作物です。でも、ほとんどの方がポットやプラグトレーを使って移植した栽培方法をとっています。これはプラグやポットの方が、天候や病害虫などから苗を管理しやすいからなんです。

だけど、まだまだ暑い。

徒長してヒョロヒョロ苗、おまけに外を向いて日の当たる方に曲がってしまうのが秋冬野菜。

まだ暑いから軒下や車庫で育苗して、乾燥するといけないから新聞紙かけて置いたら

「もう、もやしっていうよりスプラウトです( ;∀;)」そんな経験ありませんか。

なぜ、まだ暑い9月上旬までに種まきするの?

白菜が育つのは9月上旬までが限界の期日です。

秋冬白菜は、9月上旬までが種まき限界とされています。秋冬白菜は、種まきから収穫まで品種によりますが60日~100日かかります。

「90日白菜」なら90日で白菜が作れるという事なのです。9月1日に種まきしたなら12月1日に収穫となります。この辺りになると寒さも厳しくなります。そこで問題になるのが「花芽分化」です。つまり、とう立ち。

白菜の頂上が割れて菜の花が咲いてしまうことです。そうなってしまっては商品となりません。遅くなればなるほどその危険性が増すということですね。花芽分化の条件は平均気温15℃以下、最低気温10℃以下に10日間遭遇した場合です。一般地では10月下旬から11月上旬にかけての温度です。

また、葉数が足りなくて、結球できず、開いたままで巻かない状態のまま終わってしまいます。ですから、秋冬に収穫するなら種まきは9月上旬までと言う訳です。早く蒔いてもダメ、遅く蒔いてもダメ、ちょうどよい適期見逃さないように。

白菜の苗を徒長させない方法。

「苗を徒長させてダメになった」「植えたけど根がつかない」って事ありますよね。管理をちょっと工夫すれば簡単です。

発芽したら、水やり(灌水)は、1日、毎朝1回、たっぷりとやる、それ以外は水を与えない。

水があるかどうかの判断はプラグトレー、ポットをチョット持ち上げてみて下さい。水があるときはずっしりして重たいです。プラグトレー専用培土は水を多く含むのでそれが目安となります。新聞紙は発芽するまで表面が乾き発芽したばかりの芽が傷むのを防ぐ方法として使われているようですが、発芽した苗は害となります。おススメできません。それでも乾くのであればプラグトレーが小さいか、もしくは土の保水性が無いか、のいずれかです。見直しましょう。

発芽して6日本葉2枚程度になったら外気にさらして、風や日光に当てます。夜露にあてると苗が締まり(固くなる)ます。

9月になると夜露があり苗が丈夫になりますし徒長しません。軒下、縁側、玄関ではダメ、外です。

プラグトレーの弱点として、縁が乾きやすいです。その為、水稲の苗箱にプラグトレーを入れ、優しく水を与えるとまんべんなく水がいきわたります。

また、苗の作り方は以前の記事白菜は苗で決まる。ちょうどよい苗の作り方【徒長しない方法】でも掲載させて頂きました。

白菜が結球しない。巻いてこない。

結球するための準備が整っていないからです。肥料切れ、白菜が貧弱等です。

たまに1,000本に1本ぐらい結球しないものもありましたが、これは品種でしょうね。

結球の大きさは、外葉の大きさに比例します。

また、気温が15~17℃になったときに外葉が20枚くらいないと結球しません。

生育初期に害虫に食害されると、結球が遅れ、しまりが悪くなり、大きくなりにくくなります

種まきのタイミングも重要で、適期を外れて遅まきすると、低温にあたって花芽が分化してしまい、生長が止まって葉が大きくならず、球が小さくなってしまいます。

望ましい白菜は大きな外葉を作る事。

白菜は展開葉(最初の8枚)が最も重量のある葉です。1枚が200gもあります。

白菜、キャベツ、レタスなど結球葉物野菜は、一種の過剰栄養になっているとみなされています。

つまり外葉は

栄養の貯蔵器官として使われていて、結球が発生しているのです。

外葉発育期は、単に養分の蓄積のための期間と考えるより、養分の蓄積ののための態勢をとる時期とみる方が正解でしょう。

したがって、望ましい白菜は、この時期に大きな外葉が多数展開した株だと言えます。

大きな外葉を作るにはどうしたらよいの?

白菜を植えてから、水と肥料を絶対切らさないことです

白菜を植える時期はまだまだ残暑厳しい時期、肥料も十分与えているものの水によって養分が白菜に吸収されますので水が不可欠です。ただし、注意も必要!!

この表は、茨城県農業試験場の土壌水分と収量違いを現したものです。

PFとは、土壌水分量を現す指標となるものです。土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表します。 数値で、土壌の湿り具合を表す値でもある。 十分に水分を含んでいる土壌では、pF 値は低くなります。 逆に土壌が乾燥していると pF 値は高いくなります。

この表が示していることは、土が浅く水はけが悪い湿った土では、白菜の収量が低くなっています。つまり、白菜が貧弱で小さいって事。

また、土の通気性が不良の場合生育が不ぞろいになります。

実際、畝を作らず平畝で作った場合、各畝を人が歩いて踏圧すると、株の生育が著しく悪くなります。

株の生育をあげるためには少しでも畝を高くして根の層を確保すること、そして畝は2条植えとして通路を確保し、根の伸長を阻害吸うことが無いように配慮が必要です。

土づくりと畝で白菜の出来が決まる

土づくりをしっかりして、有機物、肥料を十分に施しましょう。

できるだけ深く起こして作土を確保しましょう。

畝は高く、最低でも5㎝は確保し排水を良くし、土壌水分を適正にしましょう。水たまりができないように。

例、畝幅95㎝、株間45cm、2条植え、チドリ植え。畝は鎮圧しない。歩かない。

肥料の目安(1㎡あたり)

基肥料(最初に全面に)有機肥料100~150g

たい肥        完熟たい肥 3000g

追肥         化学肥料70~80g

以上が、白菜の育て方のポイントです。

暑さに負けますが、体が一番大切ですので水分取って秋野菜を楽しみましょう。