「実際作ってみてどうなの? かぼちゃ2019」
かぼちゃをできるだけ長く食べたいのですが、どれだけ貯蔵できますか?
品質はおちるのですが?腐らないの?
そんな疑問にお答えすべく、実験してみました。
エントリー品種です。メーカー説明は以下の通りです。じゃあ実際はどうでしょう?!
日持ち実験してみました。
内容
8月上旬に収穫したものを使用
常温で「キュアリング」2週間。
その後冷蔵庫温度12℃に設定し、約45日貯蔵しました。
10月下旬の二つに切って比べてみた画像です。
通常は、収穫後、キュアリングしてから2週間が一番の食べ頃です。
かぼちゃはカットせずに、そのまま1か月ほど追加で常温貯蔵したもの。
見た目
緑色のかぼちゃ「ロロン・栗三昧」が、赤褐色色に変色してます。バターナッツ・伯爵・鹿ケ谷は変わらずです。
①真ん中中央「タキイ種苗 ロロン」
果肉がオレンジ色になり繊維質も見られます。甘みが一番のって粉質具合も最高でホクホクしてました。
果実と種子の隙間もほとんど無くちょうど完熟食べごろといった感じです。
これならまだ2週間貯蔵できそう、十分自慢できる品質でした。
ただし、貯蔵中の表面からの腐りが最も多かったのが残念です。
②左上 「京都伝統野菜 鹿ケ谷」
説明
鹿ケ谷南瓜は京の伝統野菜で知られ、「京のブランド産品」の一つにも認定されています。
来歴は、江戸時代の文化年間(1804~1818)の頃山城国粟田村(現・京都市東山区粟田口)の農夫が旅先の津軽から持ち帰った南瓜の種を愛宕郡鹿ヶ谷村(現・左京区鹿ヶ谷)の農家にあげ、それを栽培し始めたのがルーツだそうです。
これは、ちょっとという品質になっていました。早生・粘質といった感じで過熟です
。果肉は繊維が見え、水分も抜けています。
種子あるワタの部分にも隙間がありますね。種が発芽しそうです。
食べても風味も甘さも無く、全然美味しくありませんでした。
鹿ケ谷かぼちゃは煮物として早めに食べる品種です。
③右上「日本かぼちゃ バターナッツ」
説明
名前の由来になっているとおり、特徴はナッツのような風味とねっとりとした果肉にあります。
繊維質が少なく、なんといってもポタージュ・ソテーにするととても滑らかに仕上がります。
外見とは裏腹に意外としっかり充実して、鮮やかなオレンジ色に驚きました。
粉質かぼちゃ独特の繊維質があまりなく、肉質も綿密ですね。コチラもまだまだ日持ちしそうです。
貯蔵ももう少しできそうなように見えなす。果皮と果肉の間に固い層があるところが日本かぼちゃって感じました。
やっぱりパンプキンスープにはバターナッツです。
④左下「ナント種苗 栗さんまい」
説明
着果、肥大がよく収量性が極めて高く、病害に強い。また粉質で甘みが強く、開花50日で収穫できる中晩性。貯蔵中の腐りが少ない。
この品種を栽培では、収量がある品種だと思いました。ほかの品種の倍といっても過言ではありません。
しかも、腐りがほとんどありません。貯蔵性は抜群です。
残念なところは、ワタの部分がやや多い感じがします。なので、貯蔵しすぎるとこのような空洞ができてしましました。
過熟気味でしたが、水分と繊維質があり甘くホッコリした。食味となりました。貯蔵期間はこれが限界です。
⑤右下「渡辺採取農場 伯爵」
説明
肉質は強粉質で食味は良好。収穫後、約1ヶ月後から甘くなり、おいしくなります。果実は白色のハート形で、果重2㎏前後です。・収穫後3~4ヶ月の貯蔵ができます。
この品種は、完全に収穫が早かった感じの切り口です。収穫は開花後60以上でもいい感じです。
切り口から水分があふれだし水滴が一番ありました。ワタの部分もしっかりして、強粉系ポクポクかぼちゃの代表ですね。
包丁で切れなさそうな外観でしたが、意外と簡単に切れました。
11月冬至南瓜、年越し南瓜の可能性が一番近い品種です。
⑥ここにありませんが「日本かぼちゃ 小菊」
説明
径15cm前後、重さ500~800g程の小ぶりの菊カボチャで、真上から見ると菊花に似ていることから、名前が付いたとされています。 能登野菜の一つとして扱われるなど、石川県や福井県が主な産地となっています。
種子あるワタの部分にも隙間がありますね。種が発芽しそうです。食べても風味も甘さも無く、全然美味しくありませんでした。なぜか日本かぼちゃが美味しくないという結果です。
結果
今回は、10月末現時点では、私の独断ですが「煮物に合うかぼちゃ2019」
1位 タキイ種苗「ロロン」 1番、味がおいしい
2位 渡辺採取農場「伯爵」 貯蔵性がまたまだ伸びそう。冬至南瓜できる位の日持ち性
・・・
という感じとなりました。
まだまだ「坊ちゃん」「プッチーニ」などミニ系の品種や「マサカリ」「伯爵」でどこまで日持ちできるか?考えるとわくわくしますね。
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