中輪ダリアの育て方【球根の植え方~管理の方法】

花・花壇苗の育て方

ダリアを栽培して数年、球根を貯蔵しながら栽培していくうちに色々な品種が勝手に増えました。

ダリアは、種子や球根で増やすのが一般的です。10年くらい前から中輪、大輪のブライダル用の品種が出回り最近では組織培養で増殖することが多くなりました。

この記事では、ダリアの球根から育てる方法を掲載しています。私は、ダリアを栽培し球根で増やしていく内に、ダリアの花が今までなかった花が咲いていたので、こんな楽しみ方の紹介と育て方の基本的なポイントと、剪定・目立たない支柱の立て方を掲載しています。

「花の鮮やかさが足りない」「葉が薄く焼けたように見えるけど、どうしたら良い?」

原因は、もちろん今年の夏の暑さです。

元々、秋田県、山形県の夏の涼しい地域でダリアが栽培され、高品質・高級な花です。見ごろは春、秋の涼しい時期。全国で栽培されるようになったのは数年前で、市場での、ブライダル用に中大輪ダリアが用いられ「黒蝶」という品種が有名です。あの品種がきっかけになったと思います。

近年の暑さは、ダリアにとって非常に厳しいものと思います。もう少し涼しくなった9月ごろの小雨が降る頃から、みるみる元気になります。

ダリアの特徴

原産国は、メキシコ、世界中で栽培され、品種改良が重ねられて、今までに作られた品種は3万品種を超えるそうです。

開花は6月~11月で、種子の発芽適温は20~25℃です。

球根の植えつけ時期は、5月下旬から7月上中旬までに植えつけます。寒冷地では5月中旬の霜の降りなくなる頃です。

花もちは非常に短く5~7日持てばよい方。

生育適温:15~25℃

ダリアは、梅雨が好き、夏が苦手、春、秋が最も元気。

特に30℃を超える夏の、直射日光や強い西日に照らされたダリアは、花の発色が悪く、葉が黄色く枯れそうになります。

秋には元気を取り戻し、発色、生育、花付きがめっぽう良くなりますから、もう少しの辛抱。

生育適温から考えても、ダリアは、涼しい時期が健全な生育をします。

かと言って、途中に肥料、水やり必要ありません。急激な水や肥料の与えすぎは悪影響になります

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ダリアの育て方

基本的に土作りにそれほど神経質になる必要はありません。粘土質、砂質でも大丈夫です。肥料養分は割と必要です。

たい肥や肥料は必ず施しましょう。発色や花数に影響します。追肥は梅雨あけ頃、夏の終わりの2回位あげれば十分です。

上の画像のように、たい肥と有機質肥料を中心に畑にまきます。

たい肥1㎡当たり、3kg

有機質肥料1㎡当たり「油粕」1kg

ダリアの植えつけ方法

①畝を立てます。

②60㎝畝に1列に植えますので約30㎝間隔にダリアの球根を並べます。

ダリアは熱帯の高地が原産の花なので、乾燥には比較的強く、過剰な湿気を嫌います。

球根の貯蔵方法については、ダリアの貯蔵方法と球根の選び方【ダリアの育て方】の記事で詳しく掲載してます。

③ダリアがしっかりと土に隠れるように植えつけていきます。深さ5cm。

この白い部分がダリアの芽です。茎の部分からしか出ません。

この部分が一番大事な部分ですので、傷めないように丁寧に扱いましょう。

しっかりダリアの球根が表面から顔出さないようにしてください。また、遅霜に当たらないようにしましょう。

寒冷紗をかけたり、もみ殻を上に一握り、芽の出る所の上にどさっと置いておく。

④最後に水をたっぷりあげ、球根と土を密着させます。

ダリアの根は横に広がります。

ダリアの球根は水をたくさん含んでいるので、植え付け後に水をたっぷりあげた後は、発芽するまで水やりを控えて下さい。

水のあげすぎで球根が腐るというケースが多く見受けられるます。発芽後も土が乾燥してから水をあげるようにして下さい。

また、水をあげすぎると地表近くで根が水分を得てしまい、地中深く根が伸びていかずに充分に生育せず、真夏の暑さを乗り越えられない場合があるので要注意です。

ダリアの球根を植えつけた後の管理

植え付けの時には必ず支柱を立てて下さい。

ダリアは背が高く茎ももろいので地際部から折れたり、枝も茂るので支柱の支えなしでは間違いなく倒れてしまいます。

↓下の画像は茎が倒れて、ダリアが曲がりながら持ち上がっています。こうなる後で仕立て直しができません。

目立たない支柱の立て方

ダリアの茎は丈夫で、しっかりしているので折れることは少ないです。しかし、付け根の部分、地際部が非常に折れやすい。

その為、根元をしかっかりと支えてあげる必要があります。

↓見た目が気になる場合は、支柱をトンネル状に曲げて下の部分だけ支えたり、ひもで地際部を囲みます

こうすることで、地際部がしっかり支えられ、根元から折れる心配がありません。

ダリアのわき芽かき

わき芽を放置しておくと枝分かれがどんどん進んで栄養分が分散し、 主茎の花が大きくなりません。

↑このように分散してしまいます。

その為、わき芽かきが必要です。

逆に、小輪の花を数多く咲かせたい場合はわき芽かきをおさえましょう。

ダリアの仕立て方【摘芯仕立て】

地表から2~3節伸びたところで主茎の中心の若い芽をかき取り、生長点を止めます。

節から伸びてくるわき芽4本を伸ばし、この茎に一番花を咲かせます。

下の節のわき芽を残して、他のわき芽をすべてかき取り4本にします。

切り戻し剪定

「根元で曲がった。」「夏の暑さ枯れかけてきた。」 「病害虫にやられてきた。」

夏場になるとこのような事が良くあります。

それを「切り戻し」という作業を行なうことで、新しい芽を出させ、秋花を咲かせましょう。

 

地上部に1つ以上の節を残すようにして、地際から30~40cmのところで主茎を切り落とします 。

地中または地際から伸びてきた芽だけを残します。

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