液肥(液体肥料)の使い方は、覚えておきたい【やり方・倍率・薄め方の目安】

液肥(液体肥料)の使い方は、覚えておきたい【やり方・倍率・薄め方の目安】

液肥はどのような時使うのが良いのでしょう。また液肥はどの種類でも同じだと思っていませんか。液肥を使う場合には生育があまりよくない状況になっている時が多いのではないでしょうか。なんとなく植物が元気がないから液肥をやって元気になるといいなあ( ゚Д゚)

そんな感じの理由が多いのではないかなぁ。液肥をもっと上手に定期的に使ってみましょう。

液肥(液体肥料)の使い方。【固形肥料との違いとその方法】

液肥をどんな時に使うの。

液肥(液体肥料)の目的は

植物に素早く栄養を与えること。使い方が簡単だということ。

液肥は定期的に使用することで、植物に最適なかたちで栄養を補給することが可能です。

吸収時間が短く、効果がすぐに期待できます。

固形肥料は水に溶けてから吸収されるので、液体ならすぐに吸収されやすい形になっているので即効性が抜群。

濃度を間違えて沢山あげてしまってもすぐに水で流すことができるので、初心者も失敗が少ないです。

 

デメリットは効果が長続きしない点です。

液肥は液体ですから流れやすいためどうしても与える頻度が多くなります。1度きりではダメなんですよ。

液肥のやり方

土に散布する

土にまく一般的な方法です。水で希釈する、あるいは原液のまま、ジョウロやバケツでまきます。

水やりのような感覚で行えるので初心者でも簡単ですが、まく範囲が広く、植物に取り込まれずにそのまま流れてしまう分も多くなりがちです。

また専用の注入器によって、植物の周辺の土に液肥を入れる土壌灌注という方法もあります。目的の場所に直接注入し、土壌の中の根の近くに肥料を与えることが可能です。よく果樹など樹木につかわれることが多いですね。

どのくらいやるのか?やり過ぎで害にまたは無駄にはならないのか?

確かに、1株に何ccとかと書いてありません。(;^ω^)下記に野菜の肥料の必要量によって量を決める(液肥)で詳しく掲載してますが、

植物の根に栄養がいきわたる量は、はっきり言ってわからないのが正直な所です。これは、基になる土の今の状態が解らないからです。

土壌分析して、数値化しているのであれば可能「土の量、肥料の成分量、水分量など」ですが、普通は数値化していません。

しかし、植物が必要としている栄養「養分の量」は解ります。

植物を栽培するにあたって、畑の土の中の水に溶けている養分の値がEC0.2~0.3が適正と言われています。

この適正な値に近づけための濃度

それが液肥の量「倍率」になります。

本来ならこの適正量を与えるべきですが、多く濃く液肥を流しています。土の緩衝作用があるからです。

土の緩衝作用とは

野球のバッターがヘルメットをかぶるのは、ピッチャーが暴投してボールが頭に当たった時、その衝撃(しょうげき)をやわらげて頭を守るためです。このようなヘルメットのはたらきを緩衝(かんしょう)作用といいます。私たちのまわりにある 「土」 にも、自然界の衝撃(ストレス)をやわらげる緩衝作用があり、作物の生育を守っています。

水に、薄い塩酸(酸性)または水酸化ナトリウム(アルカリ性)をほんの少しだけ入れると、水のpH値は大きく変化します。しかし、前もって水の中に土を混ぜておくと、pH値はほとんど変りません。これは、土にイオンを吸着するはたらきがあるためで、化学的な緩衝作用といいます。

たとえば酸性雨が降っても、土のpH値が大きく酸性に傾くことはなく、作物の根は守られます。

引用:農業環境技術研究所

 

液肥をやり過ぎた場合(必要以上)には土にしみこまず、液肥は下に流れでてしまいます。

やり過ぎたことによってその養分が土に蓄積されることは有りません。

植物に使われない液肥が流れて無駄にはなります。その為、少量を定期的に散布するのをおススメしています

 

葉面に散布する

霧吹きなどで直接葉の表面に吹きかける方法(葉面散布)です。

葉に直接噴霧し、ダイレクトに植物へかけることで成分の取り込みの効率が高いことでも知られています。

これは特殊な肥料で、葉に肥料が広がり吸着する展着剤が入っています。その為、使い方はかなり注意が必要です。

日中の気温が高い時は、植物を痛め、水分だけが蒸発して葉焼けをおこしてしまう可能性があります。逆効果ですね。夏の暑い季節は充分注意しましょう。

特殊な液肥の使い方の例

トマト栽培では尻ぐされ病。白菜レタスの芯腐され予防に使われます

これは「カルシュウム欠乏症」によって引き起こされるます。

この一時的に「カルシュウム」が不足することによって引き起こされるます。その為

素早くカルシュウムを植物に吸収させるために液肥を葉面散布して使います。

トマトの育て方。病気と思っていたのは間違いかも【生理障害】

液肥(液体肥料)の薄め方【薄めて使う方法】

 液肥原液を規定に薄める方法は?

一番簡単な方法

家庭菜園で液肥をあげる場合

このようなハイポネックスは液肥としては一般的な商品を使うのが手軽です。

これは原液なので薄めて使います。そのまま使えるストレートタイプもあります。

そうめんのつゆみたいですが(笑)じょうろに液肥を入れて、花壇や野菜の株元に散布するタイプです。キャップ1杯20mlと表示してありますので、10リットルのじょうろにキャップ1杯(20ml)で1000ml÷20ml=50倍液ができます。

色の濃さで判断しましょう。

鉢物等の少量であれば、見た目で作ってしましまよ。

原液5mlもしくは原料5gをじょうろ1杯満タンで2,000倍。

これで1週間に1回欠かさず与える。それで十分。

例、液肥2000倍を作り方

上↑の図  2000倍の色の具居を覚えておきます。少し色がついている程度です。しかし200倍は作れます。

この表にはありませんが、250倍にちょっと濃い200倍液肥の水溶液をまず作ります。

2,000倍液肥の作り方

①1000ml(1リットル)の水に液肥の原液5mlを加えます。これで200倍液

②200倍の1リットル液を作り、水を10リットル入るにじょうろに入れて、水を満タン。

これで2000倍液の完成

最近の液肥には着色剤がついていますので、色の濃さで濃度が比較することもできます。

でも、でも、じょうろが青い~。

そんなの関係ね~( ;∀;) 家庭菜園では、無駄なく使いきりたいですからね。

一旦、1リットル作ってそれを10倍に薄めて使う事。

 

 

もっと精密に液肥を与えて野菜を育てる方法

大きな畑で液肥をあげる場合

農家は液肥も場合によって使います。特に大規模なハウスでの施設園芸栽培や、果樹や花の農家さんをはじめ、ほとんどの農家さんは使われていると思います。方法としては水やりと同時に行うことをしています。

水の中に少しづつ液肥を混ぜていく方法です。

AI技術による自動灌水システム

今の時代、水やりは機械による自動で液肥を植物に必要な量を流しています。私の農場でも液肥を使っています。液肥は水やりと同時にコンピューターが自動で流すシステムを使っています「ゼロaguri」システムです。これはちょっとAIで自動で液肥と水を与えることができるシステムなので農家専用なので、今回は省かせていただきますね。

今回は仕組みが解り易い、シンプルな液肥混入機で説明します。

原始的で基本的な「液肥混入機」を紹介します。

こちらを紹介します。液肥混入機の基本的な原理は大体同じです。
20年位今も使っている私の知っている
最もシンプル、かつ丈夫、正確な液肥混入機(ベンチェリー方式)です。
水の流れを利用したもので機械音痴の私にはピッタリ(;^ω^)
弱点は一升ビンの液肥がすぐ無くなる事。2日1回。付け替えるときに勢い余って、手が滑り割ってしまうこと。
装置は価格6000円位だったような。黄緑色の部分だけの装置です。
高いような安いような部品です。
灌水するホースや塩ビ管に繋いで水を流すのです、上の青い部分をつけるだけのとっても簡単な作業(所要施工時間、10分)で液肥を水やりと同時に流すことができるのです。
私はピーエフピー株式会社のFPS-3をつかっていますので、混入比率は400倍となります。
あらかじめ、混入する液肥をつくっておきます。私は1週間分を作り置きしておきます。↓
ポリタンクの下に蛇口をつけ中には50倍に薄めた液肥を入れておきます。
つまりトマトには液肥50倍×混入率400倍=2000倍の液肥が常に流れることになります。
これで肥料を補いECを0.8㎳/㎝を保つようにしています。

 

野菜の肥料の必要量によって量を決める(液肥)

土の中に肥料がどのくらい入っているのか?その指標となるのがEC(イーシー)です。水に溶けている肥料の値が0.2~0.3が適正と言われています。その時に必要な液肥の作り方と考え方をご紹介します。

ECとPPM


肥料濃度を表す単位としてEC以外にPPMがあります。

PPMとは

Part Per million(パーツ・パー・ミリオン)の略で100万分の1の意、不良品の発生率に使われることもあります。ECと同様、農業では一般的に肥料の濃度を表すの使われています。

水耕栽培では100ppmを基準に養液を流して栽培しています。このように客観的に数値化し、把握しマニュアルに近い内容を構築することで、誰が行っても差が出にくい作物を生産することができるのです。

 

ECとPPMの換算について
EC値をPPM値に変換する

基本値は EC値が1.0の場合PPM値は500PPMとなります。
この変換率は国によって異なっており、下記の表ではPH・ECメーターのメーカーであるハンナ(HANNA)を基準にしています。

EC(ms/cm)  PPM EC(ms/cm)  PPM  EC(ms/cm)  PPM  
0.05  25ppm 1.0  500ppm 3.0  1500ppm 
0.1   50ppm 1.2  600ppm 4.0  2000ppm 
0.2  100ppm 1.5  750ppm  5.0  2500ppm 
0.3  150ppm 1.8  900ppm  6.0  3000ppm 
0.4  200ppm  2.0 1000ppm  7.0  3500ppm 
0.5  250ppm  2.5  1250ppm  8.0  4000ppm

キレート化とは

液肥では「キレート化されています」ということが書いてあることが多いです。このキレート化とはどういうことでしょう。キレートは直訳するとカニの鋏(はさみ)の意です。

ミネラルイオンがアミノ酸と結合している状態があたかもカニが二つの鋏で獲物を捕らえているような形だからだそうです。ミネラルは、その進行をリードするアミノ酸に左右され、吸収されるのです。アミノ酸と結合した状態の事をキレート化と言います。

つまり、キレート化されないとミネラルは吸収されない、アミノ酸の手助けが無いと必要なミネラルを必要な量を植物が取り組むことができないのです。植物は直接アミノ酸吸収してますね、有機質ですけどね

以前は、植物の養分は無機質で吸収されると植物学では一般的でした。しかし現在は有機質であるアミノ酸も植物に吸収されるということになっています。

人間の知らない植物世界がまだまだありますよね。