野菜の肥料は何を選べば効果があるのでしょう。【3要素と微量要素】

野菜の肥料は何を選べば効果があるのでしょう。【3要素と微量要素】

野菜の肥料は何を選べば効果があるのでしょう。

肥料は沢山の種類があってどれが良いのか分からなくなりますよね。農家さんも人それぞれ、色々な栽培、経営方法、がありますその中で自分の農業スタイルに見合った肥料を選択して農産物を栽培しています。そこで基本的な肥料の役割と肥料の種類について説明します。

肥料の役割

肥料とは植物の栄養の基になる資材ですが、目に入ってくる数字の意味。右から窒素・リン酸・カリウムの成分表示になっています。

肥料を買ったらまず目に入ってくるこの数字と有機って表示。まず、この数字は肥料の3要素は、それぞれの要素の配合比率をパーセント(%)表示して植物にとって非常に重要な成分で、「必須要素」16種類の中でも「3要素」と言われています。そもそも、この 3 元素についてはほぼ全量を外部から植物が利用できる形態で供給しなければならないから肥料の量が重要視されているわけですが、その他13種類の元素も必要なんです。結論から言えば、私はこの数字をあまり意識していません。しいて言うなら

N=K>Pです。

あまり声を大にして言えないのですが、ここ数十年いろいろな野菜を作って土の分析したりして、不足しがちな肥料が見え選んでいる肥料がN=K<Pという結果になっているからなんです。窒素(N)カリウム(K)は植物がいくらでも吸収しますし、水に溶け流れやすいので土壌分析しても肥料が残っていません。しかし、リン酸(P)は水に溶けにくく土に吸着されるので、リン酸(P)がいつも過剰気味です。また、野菜の生育の初期にたくさん必要な成分は窒素とカリウム、リン酸は気にしなくても入っていて、過剰摂取しやすい。また、水耕栽培(水に溶けた養分だけで栽培する方法)では、リン酸(P)の成分が低く設定しています。

むしろ、この数字は3要素の総量であって、野菜に必要な成分の量ではありません。どのように効き目があるのか、どのような場合に使うのか、時期、大きさ、微量要素とかそっちの方が気になります。

左上の肥料は真ん中に黒文字で674です。右上の肥料は13.5.5です。となっています。674の場合はÑが6%、Pが7%、Kが4%となります。となると13.5.5の場合はÑが13%、Pが5%、Kが5%入っている肥料です。つまり、窒素成分で6%、肥料が20㎏袋ですから1袋の中に窒素が1.2㎏。1.2㎏しか窒素成分が無いということです。この内半分以上は、植物に吸収されず、雨で流れたりしているんですよ。そう考えると肥料は計画的に大切に使わないと勿体ないですよね。

肥料の三要素はN・P・K

肥料の三要素ですが、学校の理科の時間に習った元素記号の窒素(Ñ)、リン酸(P)、カリウム(K)のことを指しています。肥料の袋に「N10-P7ーK8」などの記号が印刷されていることがあります。肥料の成分は、作っている所(肥料メーカー)によって異なります。三つが同率のものもあります。単体で窒素Ñだけというものもあります。

 

三要素にはどのような役割や特徴があるのでしょうか。

窒素(N)肥料の効果について

葉や茎の生育を良くします。葉に大きな影響があるために「葉肥(はごえ)」とも言われています。植物のたんぱく質や葉緑素を作るための要素です。主な働きは細胞分裂促進、根や葉や茎の発育増進、養分の吸収と同化作用ですが、やりすぎると生育は良くても植物が弱くなり、病害虫にかかりやすくなります。逆に不足すると生育が悪く、葉が黄色くなりやすくなり、花や実が付きにくくなります。水によく溶けるので毎年施します。

リン酸(P)肥料の効果について

次にリン酸ですが、開花・結実に影響するので「実肥(みごえ)」とも言われます。細胞を構成する成分になっています。細胞分裂の盛んな茎や根の先端にリン酸が多く含まれています。リン酸は他の二要素と違い植物が多く吸収したとしても過剰障害の心配はありません。しかし、水に流れず土に吸着するため必要以上畑に残って過剰が問題視されています。

カリウム(K)肥料の効果について

日照不足気味のときに、カリを多く施すと、光合成をする機能を回復させる働きがあります。植物の生理作用を円滑に行う働きをして生長促進をはかっています。病気や寒さに対する抵抗力をつける作用もあります。サツマイモやジャガイモの太りをよくしたり、マメ類の実つきをよくするので「実肥」とも呼ばれます。こちらも水によく溶けます。

これだけじゃない足りない他の肥料の要素

植物の生育に必要不可欠の元素は、窒素 (N)、りん (P)、カリウム (K)、カルシウム(Ca)、酸素 (O)、水素 (H)、炭素 (C)、マグネシウム (Mg)、硫黄 (S)、鉄 (Fe)、マンガン (Mn)、ホウ素 (B)、亜鉛 (Zn)、モリブデン (Mo)、銅 (Cu)、塩素 (Cl)の 16 種類です。

これらの元素は必須元素と呼ばれ、そのうち一つでも欠けると植物体の生長が完結しないのです。ところが自然界に多く存在している、水や空気、微量なものもあるので、特に重要視されていないだけなんです。無視できるものもありますが、これらもミネラル材として補給してあげないと本当はいけないんですよ。

このようなミネラルを補給する資材として、牡蠣殻粉砕した資材、微量要素資材がありますので年に1回程度は与えましょう。

肥料はこれを選べば良い。

現在の肥料は多種多様と言って過言ではありません。価格はともかく、野菜の生育ステージにあった肥料、最初に1回だけ肥料を与えれば生育期間中の養分がジワリジワリと溶け出す肥料、水耕栽培のように、水に養分を溶かしてトマトを作る。昔ながらの動物の糞尿、植物の油かす。様々な肥料があります。選べない(;^ω^)って。まさにそうですね。そもそも植物に必要な肥料ってどうしてわかったのでしょう。植物体を調べて、植物にその成分が入っていた、あったからです。シンプルかつ的確。(笑)

肥料を何を選ぶのではなく、野菜に必要な肥料の量が栽培期間中に土の中にあるのか、どうか。

野菜の生育期間がどの位なのかを知る。(期間と量)

かぼちゃで例えると、かぼちゃを畑に植えてから収穫までの期間は5月~8月の最長で4か月です。この4か月間肥料が必要です。このように4か月間も肥料を持続する肥料は中々ありません。つまり後で肥料を与えなければならないというわけなんです。逆に葉もの野菜など30日程度で収穫するものなら、化学肥料が効果があると言えます。有機肥料での葉もの野菜は言い換えれば以前にまいていた肥料で育っていると言っても過言ではありません。

化学肥料は、早く効き目が現れますが、効果が持続しません。土が固くなります。有機肥料は、効き目が持続し、土が柔らかくなります。効き目が穏やかで、効果が現れるタイミングが難しいです。肥料の成分が少なく、3要素にばらつきがありバランスがます。

化学肥料ですと1か月(30日)、有機質肥料ですと1~2か月(60日)程度持続すると言われていますので、各肥料の特徴に合わせて混合した方が良いですね。また、肥料をコーティング剤で覆い、効き目を遅くした(ib化成肥料)もあります。一番手っ取り早いのは専用肥料です。間違いない資材ですが、分量を間違えてはだめですよ。後金額が少々割高です。コスト考えなければです。が(笑)

この特徴をふまえると、基肥として穏やかに効く有機質肥料を与え、追肥として早く効果があらわれる化学肥料を使うのがもっとも簡単な施肥の設計です。つまり、後から効いてくる肥料(有機質肥料)+最初から効いている肥料(化学肥料)を混ぜて使うとお互いの弱点を補うことができますね。また、追肥も同じように混ぜて与えるとよいと思います。

 

野菜の肥料の計算方法

①野菜の必要量によって肥料と量を選ぶ(固形)

農林水産省 主要作物の施肥基準がありますのでご参考にどうぞ。https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_sehi_kizyun/miy01.html

例 南瓜 露地 洋種を選択します。夏どりする、一般的な南瓜栽培です。n-p-k=20-20-20です。単位は(㎏/10アール)

つまり、10アール当たり窒素20㎏与えればよい。n-p-k成分20%肥料なら、20÷0.2=100㎏。

具体的には100m×10m(10アール)の畑に、n-p-k=20-20-20 の肥料を 100㎏ 施すとよい。

後は応用。有機肥料であれば先ほどの有機n-p-k=6-7-4で計算します。窒素(Ñ)6%なので、20÷0.06=330㎏。必要となります。

リン酸が多く、カリウムが少なくなるので、単肥で調整します。有機質だと骨粉(p)草木灰(k)など、また、たい肥とか土づくりしてコスト削減しないと購入した有機100%肥料では経費かかり過ぎですね。

肥料の量の簡単な計り方【家庭菜園】についてはコチラもご参考にどうぞ。

 

おこもじ屋

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