食事が「オワコン」している?
食卓を囲むとか調理するとか食の安全性は時代に合わない、古臭い文化で、今の時代に合わない流行遅れなのだろうか?これはオワコンなのか?」と思いながら書いています。
東京で開催されているコミックマーケット通称「コミケ」の近くにある日本一売り上げのあるコンビニの映像見たとき思ったんです。
「栄養ゼリー・おにぎり」でコーナーすべて埋めつくされていました。
1分1秒でも時間を無駄にしたくない。
食事の時間をさくためだそうです。この場所では食とはただのエネルギー補給・燃料なのです。
つまり、車のガソリンと同じ。
もう1つ、今流行りのタピオカドリンクです。2019年に大ヒットして、牛丼店より多いタピオカ店って話題になっていました。
タピオカは、「キャッサバ」というイモです。東南アジア・アフリカ・アフリカで作られています。このキャッサバ、シアン化合物という青酸カリの親戚みたいな毒物が大量に含まれているのです。本来、水ににさらしたり、煮沸するなどしてから食べるわけですが、その処理が不十分で中毒や死亡事故が起こるそうです。
現地の平均寿命が短い理由は「キャッサバ」を主食と疑う研究者もいるそうです。
そんなタピオカなぜ食べたがる日本人?でも、わたしも日本人タピオカまだ食べてないんですが、ブームはもう去りましたね。
すいません。お正月番組の「お笑い見過ぎな私」草。一つ一つ言ってたらきりがない。妥協すべき。重々承知しているつもりです。
ですが、現状と真実を知らないで、時代に流され一喜一憂したくないので理由だけでも理解し、これをちょっと頭に入れて、食べ物に関心をもって頂けると農家としては嬉しいですし、励みになります。
農薬をできるだけ使わない。その理由は何ですか
無農薬野菜を食べることが、農産物が安全であるという理由にはならない。というテーマで話していきます。つまり、農薬を危険とするかしないのか以前の問題についてです。
自然界には、当たり前のように毒といわれるものが普通に存在します。
自然界には、毒というものが普通に存在します。例えば鉱物で言えば、カドミウム、ヒ素、水銀及び鉛など。これらの元素は、土壌中、水中及び大気中と広く自然界に存在しており、様々な食品中から検出されます。
そもそも、ヒ素やカドミウム・水銀は毒性の強い元素ですが、なぜ毒として働くのでしょうか?
答えは、イオウと非常に結びつきやすい元素です。もし、細胞の中にヒ素やカドミウム・水銀が入ったとすると酵素を司る大切な部分であるイオウを含んでいるアミノ酸にくっついて酵素の触媒の働きをなくしてしまいます。
そして、アミノ酸の立体構造を崩していまい、酵素の活性を無くす働きがあり、その結果、細胞が死に、身体の死につながるのです。
細胞1つ壊すのに水銀50個の元素で十分といわれています。水銀は中枢神経・内分泌器・腎臓などの器官に障害をもたらし、口腔・歯茎・歯にも損傷を与える。高濃度の、もしくは低濃度であっても長時間水銀の蒸気にさらされると、脳に障害を受け、最終的には死に至る。
水銀およびその化合物は、特に胎児や幼児に対して有毒である。妊娠した女性が水銀に被曝した場合、発声障害を持った子供が生まれることがある(水俣病)。
その中でもお米や魚介類・ひじき等多く水銀が含まれ現在のところ、通常の食生活における摂取で健康に悪影響を与えるというレベルではないとされていますが、同じ食品を毎日たくさん食べ続ける偏食などに注意し、バランスの良い食生活を心掛けましょと、言っています。
自然界には、ごく普通に、当たり前に毒が存在します。
植物も毒をもっている。
例えば、なぜ、日本の木造建築がなぜ何百年も持つのでしょう。
その理由は森に入るとすがすがしい森の香りがします。これは「フィトンチッド」といわれ、植物が作り出す「テルペン類」の揮発性物質です。これが空気中の雑菌を殺し、害虫や動物に食べられないようにするための摂食阻害物質を出します。
トリカブトも「アコニチン」と毒をもっています。
私たちの身近にある野菜もそう、大根やわさびの辛味成分「アリルイソチオシアネート」、唐辛子の「カプサイシン」、じゃがいも・ホオズキの「ソラニン」「モロヘイヤ」など毒素を保有しています。
化学農薬と自然農薬の違いには意味があるのか?
農薬を使わず、自然界に存在るもので、害虫駆除に使われていることを聞いたことがありますが安全でしょうか。
例えば「アブラムシに牛乳をかけて気門をふさぎ窒息死させる」ような自然な害虫防除。
これって、衛生的に大丈夫でしょうか?牛乳がかかった野菜です。放置すれば、腐敗や雑菌が繁殖しないのでしょうか?
例えば、「ニコチン液や木酢液・アセビの葉液」など農薬登録のない自然界に存在する植物の毒物で害虫防除。
ニコチン・アセビ(毒性アセボトキシン(グラヤノトキシンI)、グラヤトキシンIII、ピエリストキシン等)コップ1杯で命の保証はありません。
また木酢液は毒性がわからない。はっきりって「農薬様物質の集合体」です。つまり、農薬のような構造をもった物質が多数存在し、判断できない未知数のしろもの。自然農薬を使うことはかえって、農薬を使う事より危険な事です。
農薬を使わなければ野菜を作れなくなった。
人類は、食糧確保のため植物の栽培をしました。栄養価の高い作物を栽培し、自分たちで食べるものを自分たちで作る事、つまり農耕の始まりです。
近年は、甘い品種を作ったり、多収の品種、環境に強い品種と様々。こうした品種改良の中で、毒をとり除くことも。比較的毒の少ない品種を交配選抜することで新たな品種を作りだしてきたのです。しかし、こうした品種改良は一部の虫にとって都合がよく繁殖できるようになったのでしょう。そして始まったのが「虫との闘い」です。その害虫と戦う武器の一つが農薬というわけです。
農薬を使う側の人間(農業者)の問題です。先にも話した通り、どれだけ安全に適正に使用しているのか。
日本の農薬事情は
昭和46年に農薬取締法を改正し、目的規定に「国民の健康の保護」と「国民の生活環境の保全」を位置付けるとともに、農薬の登録の際に、登録申請を行う農薬製造業者や輸入業者は、農薬のほ乳類に対する急性毒性試験成績書及び慢性毒性試験成績書、農作物及び土壌において残留する性質に関する試験成績書を新たに提出することとなりました。その結果、これまで使用されてきたBHC、DDT、ドリン剤などの残留性が高く、人に対する毒性が強い農薬の販売禁止や制限がなされました。
引用:農林水産省
この頃から農薬の開発方向は、人に対する毒性が弱く、有効登録件数の急性毒性別割合は低下しています。残留性の低いものへと移行していきました。
毒物・劇物の割合では、1960年代は50%が「毒物・劇物」であったが2000年には20%にまで低下しています。
また、近年は生物由来の農薬も開発され普及が進んでいます。
これは農薬は使い方を間違うと生物や環境に影響を与えてしまう薬剤や天敵です。その安全性は、登録制度によって審査され、安全が確保されるよう、作物への残留や水産動植物への影響に関する基準が設定され、この基準を超えないよう使用方法が定められます。
まだ未解決の農薬も
ラウンドアップの問題。
近年、またラウンドアップについて話題となっていますので触れたいと思います。
ラウンドアップとは除草剤の品名で成分は「グリホサート」です。除草効果が高く、日本でも広く使われている農薬です。「どんな雑草も根から枯れる」ということでホームセンターで販売され一般家庭でも使えとても身近なの農薬です。モンサントというアメリカの大企業の商品です。
何で農薬が残留するのか?何が問題なのか?
優秀な除草剤「ラウンドアップ」は今も当たり前のようにホームセンターにならんでいます。ドイツ・アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド欧州化学機関(ECHA)及び国際残留農薬専門家会議(FAO/WHO-JMPR)、各国の規制当局の見解は、「グリホサートには発がん性や遺伝毒性は認められず、ラベル表示された適用方法で使用する限りは安全である」という意見で一致しています。
農薬の登録に必要な試験の種類は各国の規制当局のテストガイドライン(EPA、OECD、MAFF等)によって定められており、使用者安全、消費者安全及び環境保全を担保するため、さまざまな安全性試験が要求されており、医薬を含む化学物質の中では最も厳しい多彩な試験項目と検査内容が課せられています。その信頼性は極めて高いのです。
世界中で使用されているとても効果的で、分解も早い、優秀な除草剤なんですよね「ラウンドアップ」。
しかし、これが日本に輸入されているほとんどの小麦に使われており、残留農薬としてアメリカ・カナダ産にはほぼ100%検出されたということです。
日本の基準値は近年引き上げられましたが国際基準とほぼ同じ基準です。
しかし、フランスなどEU諸国では、発がん性物質やアレルギー性などで使用制限が厳しく設定しています。しかし日本では、小麦の基準値自体が30㏙という、大幅緩和(平成29年厚生労働省告示第361号/2018年12月25日公布)によって、大きな数字が設定され世界と逆行していると判断され問題となっているのです。
一般社団法人 農民連食品分析センターのデータが公開されています。
その中で、小麦製品のグリホサート残留調査1st海外では、小麦の収穫前に除草剤グリホサートを散布するプレハーベスト処理が恒常化しているといわれています。農林水産省の調査でも、カナダ、アメリカ産の輸入小麦には9割を超える検出率でグリホサートの残留が見つかることが示されています。
出典:農林水産省「米麦の残留農薬などの分析結果:輸入米麦の残留農薬等の分析結果」
農薬の使い方にも問題
剥いて粉にして使うのだからそこまでしなくても良いと思いますが、農業経営でしょうか?やり過ぎな気がします。
因みに、ラウンドアップにはこう書かれています。使用方法・・・雑草茎葉散布(雑草の茎葉にかからずに土に落ちた成分は、処理後1時間以内のごく短時間で土の粒子に吸着し、その後微生物により自然物に分解。約3~21日で半減、やがて消失します)
結論 その使い方が納得できますか!?
安全のために無農薬は、必ずしも安全ではないし、使い方を間違えれば、安全でも安全ではなくなる。
しかも、その商品に需要があるのだから、私たちは納得でして買っているのでしょうか?
知らず知らずのうちに食べていますよね。
土の分析、残留農薬検査、水質調査、そして分析し、計画を立てて農薬など防除方法を検討する。自然だから分析しても数値化できないでしょ、私は経験と勘がある、では、まずい。問題ありです。
アレルギーや化学物質過敏症まで知らなくても、せめて野菜づくりを説明し、食事を楽しむ。
あ~今年はアブラムシ少なくなったから良いキュウリ取れたね。輪作効いたみたいだねって。
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