きゅうりの育て方 薬剤防除のやり方・農薬の見方・ポイントを紹介【うどんこ病】

きゅうりの育て方 薬剤防除のやり方・農薬の見方・ポイントを紹介【うどんこ病】

きゅうりの誘引作業をしていたら

「白い粉が・・・」(*_*)今年も早々に来てしまった。比較的有名な病気ですね。致命的な病気ではありませんが、そこで今回は、薬剤散布の確認も兼ねて説明していきます。

結論から言えば「でるけど、被害を少なくしよう。」

きゅうりのうどん粉病、ココを押さえて安全に病気を防ごう。

防除対策とは、普段の管理でなるべく病気を出さないように管理することを言います。無農薬や農薬を使わない方法ではありません。農薬の使い方の話です。べと病、うどんこ病、褐斑病に対して抵抗性のある品種もあるのでそのようなきゅうりを使う方が農薬を減らせるのですが、今回は農薬を使っています。

病気を防ぐためには下記のようなことが言われています。それは基本的なことですし毎日観察している熟練農家ならできますが、中々できませんよ。( 一一)

農家が普通にしていることですが、そうなんですけどね。いつかお話します。深すぎてここだけでは書けません( ノД`)シクシク…

病気を防ぐ方法「耕種的防除」+「化学的防除」
・ハウス内の換気を行い、排水を良くするなど過湿を避ける。
・被害葉は速やかに、ほ場外へ持ち出し処分する。
・窒素過多、肥切れにならないよう適切な肥培管理を行う。
(薬剤による防除)
・予防散布に重点をおく。
・発生を確認したら、速やかに薬剤散布を行う。

きゅうり栽培 薬剤防除のやり方・農薬の見方・ポイントを紹介

①病気を見分ける。

うどん粉病はその名の通り、うどん粉のような白いカビが作物の葉に付着する病気です。

最初は葉のごく一部でも進行すると葉全体が白いカビに覆われていきます。トマト等のナス科植物や、きゅうり等のウリ科植物はうどんこ病にかかりやすいと言われており、きゅうりが光合成できなくなり生育が悪くなります。極度に進行すると葉が黄色くなって枯れてしまうこともあります。

「うどん粉病」の原因

カビの一種ですが他のカビ類と異なり、乾燥した状態で発生しやすいと言われています。これは一般的な糸状菌は湿度を好みますが、うんどこ病菌は水分を多く含んでおり、乾燥した環境下でも発芽できるためです。うどんこ病菌は風に飛ばされて作物に付着するので、ここさえ対策しておけば大丈夫というものはありません。マルチングをして土が作物に跳ねないようにする風通しをよくするなどの基本を徹底しましょう。って言われますが、出る。

もう一つ、良くでる病気「べと病」これとは対照的に梅雨のジメジメした気候に発生します。特に高温多湿な環境を好み、換気不良や潅水過多など多湿の環境になると、発生しやすくなります。症状が出たらお話したいと思います。後、2週間後位には来るかもしれません。つまり、普通に出るのです。

↓べと病はこんな感じです。

↓うどんこ病の初期の症状

まだ大丈夫かな。大丈夫ですが、でもここで病気をやっつけておかないといけません。うどん粉病は、表面で繁殖するので初期なら散布も有効です。ただし、葉の養分が吸収されてしまうので、病気が進行している場合は表面の胞子を退治してもその部分は灰色っぽく色が抜けたようになります。

後期の症状 ヤバイです。農薬を散布しても、効果なし。私の経験上こうなったら止めることができませんでした。

②防除する

農薬散布はガチです。徹底的に真面目にする。

農薬はだれしもやりたくはありません。これにつきます。農薬は使用回数が決まっています。理由は病気がその薬剤になれてしまうと効果が無くなるからです。あと、消費者が農薬を撒いた農産物嫌がっているのと同じで農家はそれ以上に農薬をまきたくありません。だって手間で、お金がかかって、農薬まいてる本人が一番農薬浴びてます。良いきゅうりを作る為に仕方なくやっています。だからこそ、効果を最大限発揮させます。

適当にはできません。(; ・`д・´)必死です。

農薬を正しく安全に使うための方法については~ リーフレット「農林水産省ホームページより」

をご覧ください。そこには農薬による死亡事故で誤飲が40%も超えているのが信じられませんでした。ペットボトルに農薬入れて、忘れて飲んじゃうなんて信じられないですが事実なんでしょうね。そりゃ死ぬって、、、怖い(*_*)

整理整頓・日頃の管理も大切。だから何度も言いますが、ガチで真面目にです。

適した農薬を使いましょう。「薬剤の種類」

農薬を選ぶときは、各都道府県の農作物防除指針やインターネットで農林水産消費安全センターさんのページ「農薬登録情報提供システム」を使ってみるのも良いかと思います。治療効果や予防効果がある農薬は種類によって違いますし、たくさんの種類があるからJAさんの営農指導員や県の農林総合事務所さんに聞いてみるとよいですよ。きっと地域に合った効果のある農薬があるはずです。

とにかく、きゅうりに使用できる農薬を使う必要があります。今回は予防に病気に対して汎用性があり、予防に一般的に使われている「ダコニール1000」住友化学 クミアイ化学工業株式会社を使用しました。使用方法については、農薬に書いてあり、すべて読む必要がありますが、まず読まないですね。結構沢山書いてあるし、難しい用語、注意事項**こんな注釈等めんどうだし、ただでさえ防護服着てあついし、息苦しいです。そんな中熟読無理です。そこで今回は簡単に解説です。

使う農薬はコチラ「ダコニール1000」

農薬は、ココを確認しよう。

消費期限

ボトルの底や袋に書いてあります。有効年月23.10とは西暦2023年の下2桁です。つまり、2023年10月迄有効期限があるということです。その下は製品番号になります。有効期限が切れている農薬は効果がありません。それは適正に破棄しましょう。

作物と病害虫、希釈倍率を確認しましょう。

水に薄めて使用するので再度確認します。ここでは、作物の欄にきゅうりがあるかどうか。適用する病害虫である「うどんこ病」が入っているかどうか。更に希釈倍率は何倍であるのか。確認してください。ここでは、きゅうり、うどんこ病、倍率1000倍がありました。それ以上でもそれ以下でも効果が十分発揮できません。希釈倍率は守りましょう。

使用時期、使用回数、TPNを含む農薬の総使用回数を確認しましょう。

先ほどの右を続けて見ていくとこのように書いてあります。キュウリは一番上の欄ですから、使用時期は「前日」使用回数は8回、TNPを含む農薬の総使用回数は10回です。

紛らわしい表現があるのですが、使用時期の「前日」とは一体いつからいつまでが前日でしょうか。問題となるのは野菜の可食部、きゅうりの部分が残留しない期間のことを言います。前日なら、今日の夕方PM5:00に農薬を撒いたなら、明日の朝に収穫できるのでしょうか?答えはできません。つまり前日とは農薬を散布したら24時間以上収穫してはいけません。24時間は空けないといけないということです。3日と書いてあったら収穫する迄、24時間×3日=72時間開けないといけない計算です。

使用回数は8回迄可能です。しかし、TNPを含む農薬の使用回数とはどういう事でしょう。「TPN」とはダコニール1000の有効成分がTPN水溶材です。つまり、TPN薬剤が他の商品名として他の会社から販売されています。つまり商品名が異なるけれども入っている成分が同じものなのでカウントされ総使用回数が10回迄となっています。

農薬工業会より

薬剤散布の方法

水和剤やフロアブル等、水に薄めて使う薬剤は、茎葉にきちっと全体にまんべんなくかける必要があります。その為には、ミスト状(霧状)にする必要があります。じょうろ等では水滴が大きすぎて薬害や効果が期待できません。簡単な圧力噴霧器で結構です。

時間帯は、早朝または、夕方です。後できるなら晴天の日。これは、日中の太陽の光によって葉が焼けないようにと、すぐに水滴が乾燥しやすい為です。べたべたでは効果がありませんし、かえって悪いです。

実際の方法は

セット動噴を使います。タンクに水150㍑張り「ダコニール1000」を1000倍液を作ります。殺虫剤との混合もできますが、できないものありますので確認してください。

ビーカーに150ml取りました。先ほど誤飲事故は起こるはずないって言いましたが、まさに見た目、牛乳です。ビーカーに入れると飲めそうに思えました。(^^♪匂いはありません。味は解りませんが、絶対飲んではいけません。使いきる分だけ作りましょう。

手袋もビニール手袋を2重で皮膚からも吸収してしまいます。

皮膚が出る部分をできるだけ少ないように、防御眼鏡もして「コロナ」以上にしっかりと防御します。

葉の裏側もまんべんなく薬剤をかけるためには、斜め下から上に向かってかけてあげるとよくかかりますよ。

簡単に薬剤を調合するポイント

ダコニール1000の容器が入っているキャップも秤です。ダコニールのキャップは25mlと書いてあります。現場で「軽量カップ」って中々ないですよね。そんなときはふたを使って量ると便利です。

農薬を測るときに「希釈倍率早見表」があると便利。市販品ではなく、農薬のメーカーがチラシと一緒に持ってきてくれました。例えば倍率を1000倍の所にくるくる回して開くと、そこに希釈に必要な水量が出てきます。例えば18㍑薬剤を調合したければ、下の方の18リットルに必要農薬量は18g(mg)となります。

安全に散布するために

防除用具は、農薬専用にしましょう。また、農薬専用のマスクを使いましょう。できるだけ作業衣は、「農薬専用」にして、他の機械や衣類、農産物に付着しないようにしましょう。また、普通のサージカルマスクでは安全とは言えません。専用のマスクが販売されています。

最後に、使用した農薬は記帳し、農薬保管庫、器具は洗浄して所定の場所ですよ。

そして薬剤散布した人!お疲れで申し訳ないです。仕事後の一杯をあきらめてください。(+_+)

その日は、飲酒は控えましょう。血流が良くなるということは体内に吸収された農薬がめぐるといえます。

念には念を入れよ!

以上、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

おこもじ屋

CTA-IMAGE 小さな町の野菜を使った、素朴なお漬物。 野菜は有機肥料を使い、農薬を減らした野菜本来のそのままの味をお届けしたい!そう思いました。生産農場直営の漬物屋が無添加・無着色で、安心なお漬物をお届けします。