春になると雪解け後の畑がモコモコ盛り上がった所が沢山。
そう、もぐらがトンネルを掘り進みつけた跡です。
冬の期間は寒くておとなしくしていると思いきや、雪で地面が隠れていたため好き放題の穴だらけです。
暖かくなるにつれモグラの活動が活発になってきます。特に春先の葉物野菜、夏野菜のトマトやキュウリの根を掘り起こし野菜がだめになってしまう。
モグラによる被害の例
〇植物の根がモグラの穴に入った根は切ってしまいます。その為野菜の生育が悪くなる。
〇モグラの開けたトンネル内にネズミ忍び込みが作物を食べる。
〇水田の畔を突き破り水が抜ける。
〇畑の益虫であるミミズが減ってしまう。
モグラの生態と特徴
・土の中にいるミミズや昆虫を食べます。有機農業は虫やミミズなどが多い為、特に狙われやすい畑になっています。
・音やにおいに敏感です。耕起された場所が苦手。
・トンネル堀りで出た土は地上に押し出される。
・大食い(大量に食べます)。
・目が見えない。大きな手と爪があります。
・なわばり意識が高い?!。
・泳ぎがうまく、水辺を泳いで移動する‽!
モグラのこの特徴を使って撃退する資材がいろいろ販売されています。ではモグラはどこに住んでいるのでしょう。。
モグラの住みかと行動
モグラの住処
小高い丘や石の下、しかも地下水が確保できる所です。季節にや雨の量によって変化します。主食は「ミミズ」。地表面の浅い所に生活圏を設けて穴を掘り進め生活しています。
毎日通路を巡回しては、通路に落下したミミズを食べながら通路の乾燥状態を確認しながら記憶しています。
大食エネルギーの消費が激しいので、胃の中に数時間~数十時間食べ物が無いと死亡します。
問題はモグラの穴を使ってネズミが通路として使い農作物の被害が出ることがあるそうです。時には、地面から出て新境地を開拓することもありますね。
モグラの行動
モグラには本道と支道があります。
モグラの穴には巣の各場所に移動する本道は何度も行き来しますが、餌をとる場所、支道はめったに通らなかったり、一度きりしか通りません。
本道と支道を見分ける方法は、トンネルを埋めて地面を平らにします。モグラは本道が崩されると修復する習慣があります。支道は、めったに通りませんから修復しません。すると平らにした所が再びトンネルを作るようなら「本道」となります。また、本道は雨がしのげる場所、石の下畑の境目、草木の根元に多い傾向があります。
モグラの家は2LDK!
・モグラの巣には、食料の貯蔵庫、水のみ場、休憩室、避難場所があるそうです。人間みたい(笑)
・トンネルには、頻繁に行き来する(本道)とそうでない通路(支道)があります。
・巣を作る為土は、地表にほり上げられます。(もぐら塚)
・巣の一部が壊された場合には補修する。
モグラ退治の方法と種類
まとめるとこのようになりました。やはり効果的なのが市販されているモグラの忌避剤。意外だったのは、タバコの吸い殻は効果無しなんですね。匂いがキツイので効果があると思ったのですが、、私の感想ですが、ガムはまだ試したことがありません。ガムをネズミやモグラが食べるのかどうか疑問ですが今年チャレンジしてみたいと思います。
1位 忌避剤「専用薬剤」
匂いでモグラ除けをする方法、
注意点・畑で使えないものがある。例、ナフタリン防虫剤入りはダメ。使えるものは天然に存在するもの、ニームも使えます。使いやすさは抜群、おくだけでモグラが嫌がっている。
2位 ガム「消化不慮を起こして追い出す方法」
新しい方法で、私たちが食べているガムを使う方法です。人間にとって美味しいガムも、モグラにとっては消化できない食べ物です。
食べると消化不慮で死んでしまいます。ガムの種類は甘いにおいのする、10円ガム(4個入り)がおススメ。ミント系のガムは食べないので使えない。
効果は早ければ1時間以内にモグラが食べることもあります。ただしネズミが食べることもあるそうです。当然ネズミにも効果的があります。トンネルの上では効果が無いので、穴の入り口や道の中に入れる必要がある。
3位 耕運機で畑を耕す。「エサを無くす」
これは畑を耕すことによって、土を柔らかくし、ミミズなどの餌となるものを少なくする方法です。
餌がなくなり、土が柔らかくトンネルが作りにくいまた、機械で起こした後はモグラが警戒して侵入してきません。
しかし、小さな畑では耕運機をそう何度も畑に入れることができないので、クワなどで除草を兼ねてこまめに耕してあげると良いと思います。
4位 わなを仕掛けて取る方法「捕獲する」
罠はかなり有効かもしれません。縄張り意識が強いモグラですが、同じ場所で何匹もモグラが取れたということも聞きます。畑の角がよく取れるそうですが、これもモグラの本道に設置しないと意味がないです。わなにかかったモグラはほぼ死んでいるので、土に埋めてください。
5位 音と振動でモグラを追い出す方法
市販のものがいろいろあります。これもモグラの本道で使う必要があります。支道では効果がありません。つまり、巣をから追いださないと意味がないですね。
6位 ペットボトルの風車で振動で追い出す。
ペットボトルの風車で振動と音を地面につたえます。しかし、初期は効果があるといわれていますが、慣れてしまうので効果が薄くなります。私の家でも使っています。結構音がするのですが、お天気と風の強さによります。
7位 彼岸花・水仙
毒成分がある為、モグラが寄り付かないと言います。特に水田の畦畔に植えられています。しかし、畑では中々植える所がありませんし、実用的ではありませんね。
8位 タバコの吸い殻
たばこの吸い殻や養液は、水溶性で有害物質が多数含まれ、人体に影響があるので使用しないでおきましょう。
誰でも無許可でモグラ捕獲をしてもいいのかどうか?
野生動物の捕獲に関する法律があります。「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に向けた法律」、通称「鳥獣保護法」です。
その中で、ここで対象となるのはモグラです。ここでは「農林漁業でモグラ・ネズミ被害が出ている場合、その捕獲には行政の許可は必要ない」との事。
つまり、農林漁業以外の場合は行政の許可が必要になります。
「希少鳥獣」として捕獲できないモグラ・ネズミがいます。これらは保護されるべき動物です。ただし、これらの希少動物は特定の地域しか生息しておらず。現実的には農林漁業に被害が出ていることは少ないと考えます。
因みにネズミ「ドブネズミ」「ハツカネズミ」「クマネズミ」この3種は最初から保護の対象外です。
農業に関してモグラの捕獲駆除ができますが一般の方がむやみに捕獲駆除はできません。モグラの被害は有機農業では特に多いのではないでしょうか?
今年は雪が少なかったので被害が見えにくいですが、雪解け後の田んぼの畔はモグラの穴だらけです。
私の町ではモグラの穴で田んぼの水が漏れて張れません。水田の畦畔は毎年「モグラの穴たたき・あぜ塗り」が最初の仕事です。
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