トマトの育て方。芽かき作業はトマト栽培では必須です。【芽かきと肥料・水の管理】

トマト

トマトを育てる為の最初の管理作業・芽かき・誘引を簡単に解説

芽かき作業はトマトではあたり前の管理作業です。この記事では動画や図を使ってわかりやすく解説しています。

また、トマトを理解しながら水や肥料を与えることができます。

もともとトマトは地面を這う野菜です。原産国であるペルーのアンデス山脈の岩肌に這うように伸びていくのがトマト。

その遺伝子を受け継いでいます。それを人間が管理し易いように、トマトの茎をのばすと、立てて、上に伸ばしてできるだけトマトの環境を整えて作ろうとしています。

こうすることでトマトは①収穫期間を長くする。②沢山収穫する。③品質をあげる。④病害虫を防ぐといったことにつながるのです。

環境が整えば長く効率よく栽培できるです。

トマト栽培の芽かきのやり方。

芽かきとは

正しくは脇芽かき(ワキメかき)です。トマトの茎と葉っぱの付け根から出る側枝のことをいいます。

トマトは成長が早く、ぐんぐんと成長しますが、放置すると茎葉が混雑してトマトが成りません。

そこでトマトをたくさん収穫するためには脇芽かきをして枝を整えてあげます。剪定作業です。

トマトの脇芽かきと聞くと難しそうに感じますが、なれればとっても簡単な仕方ですので、ぜひチャレンジしてみてください。

トマトの脇芽はなるべく小さいうちに早めに摘み取った方が良いです。

その理由は、トマトが大きくなればなるほど、とどれ主軸で、どれが脇芽なのかわからなくなります。

また、茎を大きく切ることは傷口が大きくなり病気が入り易くなりますよ。(;^ω^)

トマトの芽かきの手順

このトマトは1本仕立てにしていきます。大玉トマトはたいてい1本で仕立てます。

2本仕立てについては、脇芽を1本余分に伸ばし、主軸と脇芽(ワキメ)を2本伸ばしていきます。

今回は1本仕立てですから主軸いがい脇芽(ワキメ)をすべて取り除いていきます。

では順に見ていきましょう。↑上の画像は植えてから1か月後のトマトで脇芽を取っていません。(その間、何も管理していません。)

上の方に花のつぼみがあります。まだ開花していませんが、あのつぼみの下には、たくさんの脇芽が伸びてきています。

トマトの脇芽を取り除く

赤い○が花(第一花房)です。青い○が脇芽です。

脇芽が小さい内は、手で摘み取れます。

大きくなったものは芽切りハサミを使って切り取りましょう。

トマトの生育の特徴(葉序)は、葉が7~9枚の後に花(花房)が咲きます。その後は葉3枚おきに花(花房)が咲きます。

花(花房)はすべて同じ方向を向いて咲きます。

赤い○よりも上は生長点(先端から下10㎝)なので絶対触らないようにしましょう

よくある失敗は、伸びすぎてわからなくなった状態で上の生長点を脇芽と勘違いして摘み取ってしまうことです。

後、喫煙は厳禁です。トマトにウイルスが付きます。

芽かきした後のトマト

芽カキ作業後は、このような状態になります。スッキリしますよね。茎と葉っぱの間に伸びてくる芽を摘むだけです。

「あっ!!  (; ・`д・´)」

初心者のパートさんがこの声をだすと生長点折った「あっ」です。

トマト芽かき作業あるあるです。その時は仕方なし、耐える(-。-)y-゜「あ~あっ。」

脇芽を取らないで放任するとどうなるのでしょう。

脇芽を取らないと、まず枝や葉が増えすぎ管理が大変です。見た目は葉が生い茂り、順調に生育しているように見えます。

しかし、風遠しが悪くなり蒸れの要因となり、それが病害虫を引き起こすきっかけとなります。

また実がたくさんつきすぎたり、少なかったり、実に行く養分が少なくなり、トマトの大きさや数が偏ります。
また、主軸が何本もある状態と同じなので、根の負担が大きすぎる状態です。こうなると長く維持する事ができなくなり早く枯れます。

ご参考に動画もさびまりチャンネル載せてあるので良ければどうぞ。

トマトの水やりの方法

トマトの水管理の方法は、この2つの内どちらかです。

水管理は沢山あげるなら、最後まで安定してあげる。やらないなら、少量しかやらない。

これです。

中途半端な水やりがトマトは一番、嫌います。見た目ではトマトが割れるたり、急に病気にかかってします事につながる原因の一つです。

水管理の方法でトマトの生育を変える栽培方法「高糖度栽培トマトや水耕栽培トマト」

高糖度トマト
トマトを甘くするため根圏を制限したり、塩をまいたりストレスをあたえて栽培します。その技術は水を極端に絞ります。枯れるか枯れないか。
このような栽培をしてもトマトは、枯れません。トマトは生きるために、養分をトマトにため込み糖度が高くなります。

水耕栽培のトマト
水耕溶液栽培ですが、土を使わずトマトの養分を水に溶かして栽培します。常に栄養を与え、ストレスを与えません。
このような栽培をすることによって、トマトがぐんぐん生育していきます。「ハイポニカトマト」「1本から10000個のトマト」って聞いたことありませんか?
糖度はさほど上がりませんが、収量が上がります。

トマトの肥料の考え方

 

トマト栽培では、元肥はできるだけ与えません。トマトは茎葉の成長が強く、逆に根張りが少ない傾向なります。

トマト原種は岩肌を這うようにに育っていたことを思い出してみてください。根があまり張ることができない場所に生育しています。

トマトの肥料は水管理と同じで一定が良いのですが、後半にはどうしても切れてしまう。

後半から徐々に追肥としてあげ、最初にどか効きしてしまうと、「ツルボケ」して根の張りがないにも関わらず、茎葉が旺盛になります。

こうなるとトマトが全くなりません。

つまり、元肥料は、効き目が穏やかな有機質肥料が良い。植えてある所より少し距離を取った場所が無難です。

トマトの追肥のタイミングについて

3段目の花が咲く時期(第3果房開花)が肥料を与えるころ。

できるなら液肥を2週間に1回。

ちょどそのころには第一果房の実が大きくなり始めたころです。この時に水や肥料を切らすと、それまで元気だった株が途端に弱ります、要注意です。

光合成も盛んな時期ですし、必要とする養分が急激に増えるため、 肥料切れの症状が出やすくなります。

トマトの実が、急激な水分に耐えれず割れます。ご注意ください。

トマトの株を見ながら肥料を調整する。

具体的な目安ですが、

肥料が効いている場合 葉の色が濃く、親指以上の茎の太さで、第一果房にトマトが生っている場合は、1株当たり少な目に化学肥料30g前後。
肥料が少なくなっている場合 葉の色は普通、親指くらいの太さ、第一果房にトマトが生っている場合、普通通り、追肥を化学肥料50g
肥料が極端に足りない場合 葉の色が黄緑、茎が上に行くほど細い、第一果房にトマトがたくさんなっている場合、追肥を化学肥料50g+摘果実4個までに摘果する。

追肥の量は、できれば土を分析するのがベスト。

ここは非常に難しいところです。

先ほどの話の続きで、栄養成長と生殖成長の繰り替えしがトマトの生育、つまり栽培の最後まで一定の肥料が必要です。
難しいですが、土壌分析をして、肥料濃度を決定する必要があります。

植物を見ただけではプロでもよくわかりません。

プロ農家は、この範囲を0.8S/㎝以上で沢山肥料を与えて管理し、沢山収量をあげていますね。
この範囲にトマトの肥料の状態を保ちます。なので液肥を流し一定の基準を保つように作っています。
家庭菜園では、土壌分析しないですよね。

そこで、追肥を定期的に行い、トマトの必要な養分だけを水やりと同時に行っている場合が良くあります。

ECが高くなると肥料の濃度が高いということですが、トマト生育期には、1ms/cm前後と言われています。
一般的には0.8~0.3s/cmと言われています。

 

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