冬の野菜は本当に甘いのか確かめてみました。【だいこん・キャベツ】

菜園日記

雪下野菜とか、雪中野菜とか最近、直売所で見かけるようになりましたね。

リンゴやキャベツなどわざと雪の下に貯蔵しておき、糖度をあげて出荷します。

これは寒さによって植物の細胞が凍結して枯れないように、野菜が体内養分の濃度をあげる仕組みを利用したものです。

例えば、普通の水は0度で氷になりますが、塩水や砂糖水が0度になっても凍らないということと同じ原理ですね。しかし実際はどうなんでしょうか?

待ちに待った積雪です。気温はなんと̠-6度。(*_*)うう~サブい。

ようやく冬らしくなったと思いました。凛とした乾燥した空気がとても頭をスッキリさせてくれます。

道を歩けばバリバリと音を立て、歩く人はすり足、忍び足( ゚Д゚)氷が張ってその上を雪がサラサラ、舞っています。

今日は、みんなで雪の下で貯蔵していた「つんぼり」コチラを開けてみることにしました。

つんぼりとは、大根の貯蔵【野菜の貯蔵方法】

冬に畑に放置した大根は、春まで持ちません。大根の地上部が凍結してほとんど腐ったりス入りします。冬の寒さで大根が凍ったり、水がたまった状態が長時間あたる為です。

しかし、「つんぼり」という貯蔵方法で、雪が積もることによって、空気の層が外気温を遮断し、中の温度と湿度を一定にします。

また、水が入り込まないので大根に付着した土の水分が大根に呼吸を助けています。また寒さによって糖度もたかく、みずみずしい大根が3か月ほど楽しめます。

今年はほとんど雪が降りませんでしたが、その分寒い気がします。そこで

冬の野菜は本当に甘いのか検証してみました。

 

「つんぼり」から取り出した大根には細かな白いひげ根毛がびっしり

雪があまり降らなくても、しっかり冬眠してくれました。あまり暖かいと大根が蒸れて腐ってしまうこともあるのです。また、きれいな白い根が表面を覆いちゃんと呼吸していました。

上の方には新しい葉も出ていました。大根は種を残すためにしっかりと生きていました。

その生命力に感動し、早速持ち運んで試食です。

あれ?!

水が出ない。おお~水道も凍結!!これも今冬 初!

そして、生の大根をひとかじり、バリっ (#^^#)

「甘いね。うん、甘いね。」バリバリっ

「でもでも、大根やね~あとで味がくるね」

だいこんの糖度分析もしてみよう!

小ぶりなものを選んで測定しました。

糖度 5.5度

大根の甘さの違いについての記事大根栽培は調理によって品種を使い分ける【辛い大根と甘い大根の違い】に詳しく掲載しています。

大根の平均は大体、糖度3度位だそうです。まずまずの出来映え(^^♪

大根の栽培ついての記事大根を太く、長く、真っ直ぐにする育て方 【秋大根の栽培】に詳しく掲載しています。

ついでにコチラも

キャベツの糖度分析をしてみよう!

キャベツです。小さなものをバリっと割って、

そのまま口へ運びました。

「おっ、甘いかも。醤油、マヨネーズほしい~」

もったいなくて小さめのキャベツでしたが美味しくいただきました。

糖度7.7度

冬のキャベツは積雪のあるところでは、わざと雪の下に貯蔵して甘みを出すそうです。

普通のキャベツの平均は4~5度だそうです。高い所では8~12度といいます。

中々大きな開きがありますね。12度って「ほぼスイカ並み??」

上には上がありますね。

キャベツの栽培ついての記事キャベツの作り方 手っ取り早く作るポイントはココだけ①【家庭菜園】に詳しく掲載しています。

冬の寒さも上手に使うと、野菜の味も愛情もなお一層です。

結果

低温に遭遇していないだいこんとかキャベツが手元になかったので、平均的な糖度がいったいどれくらいなのかはわかりません。

しかし食べてみた感想としては、辛味やえぐみといった他の味がなくなってより一層甘さが引き出たという印象です。

実際糖度は一般的な糖度より2度程度高くなったのですが、それよりも12月初旬に貯槽し始めてから2か月間の間、瑞々しい野菜が食べれることに驚いています。

今、畑にある大根は、雪が今年は少なかったので探すことができたのですがス入りして中がスカスカなので食べることができません。

「つんぼり」貯蔵は改めて昔の方の知恵はすごいと感心してしまいました。

 

 

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