レタスの栽培方法【あっさり食べたいレタスを6~7月に収穫する】

レタスの栽培方法【あっさり食べたいレタスを6~7月に収穫する】

レタスやサニーレタスはチシャ菜の仲間で、キク科。この仲間は虫にかじられにくいので無農薬ができます。

また、秋まきが最も作りやすいが、生で食べることが多いレタスは秋の需要が少ないですね。

やはり6~7月にあっさりしたレタスを食べたくなるものです。

ここでは玉レタス・葉レタスの生育的特徴と育て方について解説します。

レタスは暑さを嫌い、抽苔(トウ立ち)がある為、香川県・長野県の比較的標高の高い地域でレタスは栽培されています。

夏秋レタスの7割は長野県産の高原野菜です。つまり、夏秋レタスは一般地では暑くて非常に難しいのです。

レタスの栽培期間には、種まきから収穫まで、20℃前後の涼しい温度が必要です。

しかも夏秋は、気温が高く痛みやすいいので、産地では夜の2時頃、(未明)から暑くなる前に収穫作業が始まります。

一般的に作り易い時期は、暑くなる前の6~7月までに収穫したいって事です。

レタスの原産地と品種

レタスの原産地は地中海地方と言われています。玉レタスは江戸時代末期に渡来し、昭和初めにはすでに野菜としてありました。

実際広まったのは1960年頃からです、年々需要が増し新しい栽培技術や品種が開発、輸入されています。

レタスの品種は大きく2つ

結球するもの(玉レタス)と結球しないもの(葉レタス)とがあります。

形態や利用の仕方によっては4つ

クリスプヘッド型

玉レタスの事で結球した玉は300~1,000g位。葉の歯切れがよくて適度な甘みと水分があり味が良い。

バターヘッド型

サラダ菜の事です。結球はするが柔らかく、頂部の葉が完全には重ならないです。葉色は緑のほかに赤いものもあります。

リーフ型

葉レタスの事です。結球はしません(半結球レタスとも言います)レタスの中では環境に強く、寒さ、暑さともに強いです。

とう立ちは比較的早いですが、栽培はとっても簡単です。また、葉の色、形がバリエーションに富んでいます。一番なじみのあるレタスかもしれません。

コス型

立レタス(コスレタス)とも言います。地中海のコス島が原産なのでこの名前がついています。日本では近年少しづつ見かかるようになりました。

ステム型

茎レタス・山くらげとも言います。茎が太く、茎を食べます。中国では主要な野菜です。また、芯の部分を細く切って乾かしたものは
「やまくらげ」と呼ばれ、中華料理や煮物・漬物としても食べられています。

レタスの生育と育て方

春まき栽培(6~7月収穫)

生育期間(3月~5月)と低温です。温床や保温した育苗を行います。温度が高すぎると発芽不良、軟弱徒長します。

植えつけの時期も低温なので、マルチやべた掛けの保温しましょう。

玉レタスの生育は結球白菜とよく似ています。外葉の発育期間と球の肥大充実期間に分けられ、生育前半の外葉のよしあしが玉の肥大と充実に大きく影響します。

白菜の栽培について白菜(ハクサイ)の育て方。【大事なのはこの3つ】もご覧ください

外葉の大きくなる期間の適温は15℃~20℃(最低気温は5℃)です。

しかも、玉の肥大充実期間の適温は10℃~15℃で、結球が進むにつれ、環境に対して弱くなります。

ほんと涼しい気候を好みます。

つまり、春まき栽培では6月・7月に収穫しないといけません。その他、夏まき栽培・秋まき栽培があります。今回は春まきのみ。

レタスの苗の作り方

発芽適温は、15℃~20℃です。25℃を超えると発芽が急激に落ちます。また、レタスは高温によって休眠しますから注意が必要です。夏蒔きしません。

種まきは、「ペーパーポット」「プラグトレー」で育苗し移植する栽培が一般的です。。

発芽のポイント

種の粒が小さいので、厚まきになりやすい。

順次まびいていくこともできますが、忘れて、徒長させないようにします。

種子がわずかに見える程度に覆土し、発芽するまで、土の表面を乾燥させないような水管理をしてください。バーミキュライト主体の軽い土を使いましょう。

レタスは発芽に光条件が必要(明発芽種子)

温度管理は、日中 20℃以上にならないよう心がける。最低気温は、15℃を目安に温度管理を行いましょう。

プラグトレーでの育苗の水やり(かん水)は午前中までに 1 日 1 回たっぷりと。夕方のかん水は徒長し病害を助長するので行わない方が良いでしょう。

レタスの土と肥料

レタスの根は浅く細かい根が表層に多く張ります。

したがって、乾燥には弱く、土の水分が乾燥すると葉の枚数や葉の生長が悪くなります。特に4~5月は梅雨前で乾燥しやすいです。

しかも、レタスは湿害にも弱いため排水対策が十分でないと、外葉形成期や球肥大盛期に根群が低下し、小玉・品質低下や腐敗が多くなります。

そこで、高畝にしてマルチ(白)をすると水分の蒸発が抑えられるので有効です。

黒マルチを使うことが多いですが、7月に地温を抑えたいので白黒マルチの光を反射して栽培すると良いでしょう。

レタスは酸性に弱いので、土のPHが5.0以下では生育が悪くなります。

PH5.0 以下になることは、まず無いと思いますが、有機石灰資材(セルカ)を用いて土の酸度を調整しておきましょう。

レタスの植えつけ方(定植)

葉が3~4枚で植えつけます。株間は25~30㎝あれば十分。

種まきから定植までの育苗する日数は20~30日まで

ある試験で、品種の育苗に日数と結球異常の発生を品種ごとに調べたデータによれば、

40日育苗したレタスの苗を植えたものと55日育苗して植えたものでは、40日育苗して植えたものが結球異常が半分近く減少した。

という結果でした。

つまり、若い苗を植えつけてください。老化した苗を植えると玉にならない確率が上がります。レタスは栽培期間が短いので初期成育のよしあしが収量や品質に大きく影響します。

レタスの結球する条件

結球するには、十分な外葉の肥大と一定の外葉数が必要です。

これは白菜、キャベツ等の葉物野菜と似てますね。

レタスの結球開始期の条件として外葉の枚数は12枚前後が必要で、葉が立ち上がり、幅広な葉形となって、葉面積が確保されることです。

レタスの収穫

レタスが結球し、収穫する時期は高温の時期になります。つまり、とう立ち・結球異常・腐敗・病害などの発生が非常に多くなります。

その理由は、レタスが弱る時期だから。収穫遅れ(8割程度結球した状態で収穫)が無いようにします。

目安として玉を上から押すとやや固くなって、玉の表面の色が少し淡くなりかけている頃です。

レタスの鮮度を保つことは非常に難しいです。収穫して、直売所で陳列して腐っていることが良くあります。

そこで、鉄製の包丁より、ステンレス製の包丁を使う。鉄整は切り口が酸化して変色しやすい。

切り口は食塩水(水 1 L に食塩 100 g)を浸した布で拭くと、切り口が褐変しにくい。

収穫後は速やかに屋内か予冷庫に運び調整する。

予冷温度は3~5℃が望ましいです。

収穫する時間帯は、早朝が良く、暑い日中はしない。

レタスのトウ立ち

レタスの花芽分化の有効積算温度(5℃以上)はおよそ1,700℃です。

しかし、15℃以下では抽苔までに玉の収穫ができるのであれば、トウ立ちの問題はありません。

花の分化から抽苔は、気温が高くなってくると助長され、目安として日数は、気温が25℃くらいでは10日でトウ立ちします。20℃で20日、15℃ではおよそ30日という具合です。

また抽苔は長日条件でさらに助長されますので、日が長くなる夏には収穫しないといけません。

レタス栽培のまとめ

レタスの育て方のポイントは3つ

①元肥を早めに入れ、追肥はしない。(元肥料だけで収穫まで肥料を持続させる)

②葉が3~5枚まででの若い苗を植えつける(徒長・老化苗が結球異常を起こす)

③マルチやべた掛け・トンネルを駆使して20℃前後で栽培する。(低温期の生育を早める)