春になりようやく種まきの季節でとなりました。庭木の「掃除」「剪定」果樹の移植、「株分け」接ぎ木などの季節でもあります。
私の所では、3月下旬になりようやく「梅」の花が咲きました。今年は3月末で「桜が見ごろ」と今年の春は早い様ですね。
しかし、日本列島は南北に長い島。まだまだ寒い所もあります、まき時、植え時を間違えないようにしましょう。
この記事では、つまみ菜について詳しく掲載しています。つまみ菜は品種は地域によってさまざまです。
また、春は何かとせわしくなる季節です。春の最初の野菜として、つまみ菜・おり菜を栽培してみましょう。
つまみ菜の栽培方法で大事なポイント「つまみ菜のタネは厚くまく事!!」は目次からジャンプしてお読み下さい。
春分の頃の農作業はこれら(2021.3.20)
〇シャガイモの芽出しと植えつけ
〇春まきほうれん草・白菜・キャベツ・人参・ごぼう・ネギのタネ蒔き
〇サツマイモの苗床作りと温床
サツマイモの作り方のポイント
〇大根・カブ・葉物野菜のタネ蒔き
春の彼岸とこぶしの花が春の農作業の目安
つまみ菜の育て方
つまみ菜とは
つまみ菜は、主に大根・蕪・小松菜などを新芽の内に摘み取った物ですので、大きくなったら、大根や蕪や小松菜になります。
例えばもう少し大きくなると、いわゆるは大根・ベイビーリーフとして、サラダ用に出荷されます。
若い新芽は、やわらかく美味しくいただけるので商品にされているのです。それが一般的につまみ菜と呼ばれてます。
品種の表示はしなくていいですから、ベビーリーフ等色々混ざって売ってる野菜もあります。
最近は「スプラウト」としてカイワレ大根のようなものが販売されています。
スプラウトやカイワレ大根がなぜ茎が長いのか?
それは種子から芽がでて伸びてゆくまで、一切光の入らない暗室で育て、茎をのばします。その後たっぷり光をあてて緑色を少しつけます。
因みに「スプラウト」とはブロッコリー、マスタード、クレス、レッドキャベツの新芽など様々な種類の発芽野菜が一般の家庭で食べられるようになりました。
彩がよく、栄養価も高いので近年注目されています。
かき菜とは
10月中に種まきしたものを3月中に「トウ立ち」したもの、脇芽が伸びてきた物を収穫したもののことで、収穫する時に手でかき取るところから、「かき菜」といわれます。
越冬したものは、ふきのとうと同じ時期に春の一番早い収穫でき、甘く春の香りを楽しめます。
タネまきから収穫までの日数がたいへん短く、家庭菜園では育苗箱やプランターで手軽に栽培することができます。
つまみ菜の栽培方法
つまみ菜の品種
種の発芽に適した温度は若干低めの15~25℃です。
発芽には日光は必要なものと必要でないものがあります。
だいこんの種子は、光があると発芽が悪いので覆土します。
ダイコンのつまみ菜のタネ↑
カブのつまみ菜の種子↑
逆にレタスや小松菜・蕪の発芽には日光が少し必要なので、畝に種を満遍なくパラパラと直播きした後、ほうきで軽くまいた所を撫でてあげると良いでしょう。
ミックスレタスのバラ蒔き↑
タネの覆土ってどれくらいかけてあげれば良いの。
種の大きさが目安で種が隠れる程度です。
小さいタネは浅く、大きいタネはやや深く蒔きます。
覆土は、種子の大きさと言ってもいいでしょう。レタスや蕪の種子が細かいので、バラマキした上を撫でるだけでちょうどよい覆土になります。
逆に大根は種子が大きい為、しっかりと覆土しないとほうきでなでた程度では覆土にならないため、光が当たり乾燥する為しっかりと土をかける必要があるのです。
つまみ菜の育て方
つまみ菜の時期
適温期は、15℃~25℃の暑い夏を避けた時期であればいつでも種まきできます。
タネが発芽して12 ~15日位で収穫となります。春から秋までに 8~10 回ぐらい栽培することができます。
種子の購入は種苗店でつまみ菜として袋で販売されています。種子は地域によってまちまちですが、主として大根・蕪・雪白体菜などのアブラナ科が多く使われています。
土づくり
夏の乾燥に弱く、水はけのよい、水保ちのよい土壌が適します。このために良質な堆肥を施し、夏の乾燥に負けない土づくりがポイントです。
プランター栽培も簡単に育てることがでは園芸用培土を使うと確実です。肥料はほとんど必要ありません。種の中にある栄養で十分です。
つまみ菜のタネまきは厚まきにする!
ダイコンのつまみ菜のタネの量の違い画像
収穫時期の画像ですが、同じ日に播いたつまみ菜の生育状況です。
ダイコンのタネ蒔きは、基本的には厚まきします。↑の画像の右半分は3粒まき、左半分は10粒まきの生育の違いを見ました。
つまり、左半分の方が生育や茎の長さが大きくなり収穫し易いです。右半分のうす蒔きした方は、つまみ菜の畑としてはもったいないし、生育も遅く感じます。
このことから、筋蒔きを基本とし、株間10㎝、1か所に10粒以上。条間15㎝位です。
カブ・雪白大菜などアブラナ科の種子はできるだけ均一に“ばらまき”にします。まき終わったら軽く土をかけ、十分灌水します。
例えば、土をかけるというよりもほうきなどで畑の表面をならすような感じが良いと思います。
新聞紙や黒い寒冷しゃをかけ、発芽までの土の乾燥を防ぎます。適温の条件では3~4日で発芽しますので早めに日よけを除きます。
肥料はやらない
生育期間が短いので、肥料は入れない方が良いでしょう。種子にある養分で十分です。
管理作業もほとんど無し
必要な管理作業はほとんどありません。収穫までの期間が非常に短いため、除草や中耕する必要もありません。根が浅いために土壌の乾きすぎに注意し、灌水をします。日中の高温期を避けて早朝か夕方に灌水をします。
つまみ菜の収穫
本葉2~3枚、草丈10㎝ぐらいで地際部を切れるナイフやハサミで収穫します。
カイワレ大根の作り方
市販されているカイワレ大根は、つまみ菜と同じなのですが姿形がちょっと違います。
つまり、それは土を使って栽培されていません。スポンジやパルプを土の変わりに使い、水だけで栽培する方法です。つまり工場内で作られています。
しかし、ご家庭でも大根を豆腐のパックを使って栽培することができますのでお試しください。
先ず、種子についているゴミをとり除き水洗します。
種子は、数時間水に浸漬することで、眠っていた種子を目覚めさせます(膨潤)。2~3時間程度で十分です。
次に22~25℃の発芽機を用い暗室に一晩静置して発芽させます。無い場合は、光の入らないフタのある容器に入れて常温で放置します。
発芽した種子は、播種機を使用して、一定量を栽培容器に蒔いていきます。
タネが重ならない程度に厚まきしていきます。表面のスポンジが見えなくなる位蒔きますが、種子が重ならないようにしましょう。
水が必要なので、スポンジの表面まで、タネが水に沈まない所まで入れます。
播種した栽培容器は、新聞紙などでふたをして、2日生育(発根)させ、根が充分に出てきたら、雨風の当たらない太陽光の下で生育させます。
約3日間養生してたら完成。
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