ピーマンの整枝と剪定【安定して長くピーマンを取るために着果周期を】

ピーマンの整枝と剪定【安定して長くピーマンを取るために着果周期を】

ピーマンが成り過ぎると、その後ピーマンが取れなくなった。

こんな事ありませんでしたか?

ピーマンの栽培をし、ある時、どんどんピーマンが取れて食べきれない位なったのに、その後全く取れなくなってきた。

ここの記事では、沢山なってきたけど、形が悪い。だんだん取れなくなってきた。これは

これはピーマンの「着果周期」によるもの。ピーマンの整枝剪定のコツをここで解説しています。

ピーマンやナスには「着果周期」というものがあります。

よく、果樹やタケノコとかに「表年と裏年」聞いたこと有りませんか。今年は表年だから沢山タケノコ採れた(^_-)-☆

これも着果周期の1つです。

このような野菜や果物の実の成る波をできるだけ少なくするためには「切り戻し剪定」をして、数と生育を調整しています。

着果周期とは

着果量が多くなると、果実の肥大の為に多くの養分が使用され他のところにまで行きわたらなくなります。その為、新しく咲く花へまわる養分が不足して、着果量の少ない時期が現れます。

果実が収穫されると、再び着果の量が増えだします。この現象を着果周期と呼びます。管理が悪かったり、収穫果を大きくしすぎたりすると、着果周期は長くなり、収量が減るという事です。

つまり、限られた栄養分の取り合いが起こって、花に行く養分が既存の実の方にどんどん取られて、大きく育たない事が起こるのです。

1本の株に着果できるピーマン数はある程度決まっている

石ピーマンと型くずれ

ピーマンはキュウリと同じく、単為結果します。(単為結果とは、受粉しなくても、実がなるという事です。)

かと言って全く受粉しないわけでなく、受粉がうまくいかないと正常な大きさや形にならない事が起こります。

これは石ナスと同じ現象で、「石ピーマン」って言われています。

石ピーマンは極端な高温や低温によって受粉がうまくいかない時に起こります。

また花が長花柱花、中花柱花、短花柱花があります。

ピーマンの株自体の栄養状態が悪いと短花柱花が多くなり、実が付きにくい状態です

つまり、肥料や水が切れて、短花柱花が多くなってくると実がならない兆候になるのです。

正常なピーマンの形

 

奇形の大きさ・形のピーマンの画像↓

 

「長花柱花」「中花柱花」「短花柱花」についての説明は初心者にも簡単に解説します、ナスの育て方【花のしくみと受粉】をご覧ください。

太い枝では着果周期が起こりにくく、細い枝に比較的起こり易いです。細い枝程負担が大きいのがその理由。

その為株の負担をできるだけ小さくしてあげることが大事なんです。

ピーマンの育て方

ピーマンの品種の特徴

アメリカやヨーロッパの熱帯地方が原産地です。辛くないトウガラシをピーマンと呼ぶようになりました。

日本ではしし唐、中果種(京みどり)、大果種(カリフォルニアワンダー)等が有名です。これらピーマンは緑色果で生長途中に収穫するものが一般的です。

最近では、赤、オレンジ、黒の品種もありますよね。

早生性のあるカラーピーマン品種「フルーピーレッドEX」です。↓画像。これらの品種は短節間でコンパクトな草姿で栽培し易いのでおススメ品種です。

大果種のカリフォルニアワンダーは開花後50~60日かかります。

この品種なら早生性なので、早く収穫することができ高単価の時期の出荷を狙うこともできます。

色鮮やかなカラーピーマンは直売所で目を引くこと間違いなしです。

ピーマンは同じナス科の植物ナス・トマトと共通する部分が多いので、トマトとピーマンとナスを栽培している農家さんは私の周りには結構多いですね。

ピーマンの生育の特徴

・11枚の葉が出て、一番目の花が咲くと、その節から2~3本同じように側枝をだします。

・ピーマンは各節ごとに着果し、2~3本の側枝を出すことを繰り返します。

・側枝は1本が太く、1本が細くなります。

・同じ節の枝は、おなじ日に開花する特徴もあります。

図にするとこんな感じ。同じ番号の花は、同じ日に開花します。

数字が上の方に行けば行くほど、枝分かれして、ピーマンの数が増えていくことになります。

理論的には図のようになるのですが、実際はこのようにはいかない。

ピーマンの開花・結実の温度

ピーマンの葉が11枚くらいの時に1番目の花が咲き、自家受粉によって実がなります。

花粉の適温は20~25℃、15℃以下、30℃以上では受精が悪くなります。

生理障害果とは

「下の方からピーマンが腐ってきた。」「黒くなって大きくならない」って声を聴くことがあります。ピーマンは、トマトと同じカルシュウム欠乏症によるものです。

日焼け果は、夏場に土の水が不足して太陽の直射日光が当たるときに発生します。若い果実に黒くアントシアン色素があらわれます。

整枝・剪定の方法

込み合ってきたら、ピーマンの葉や枝を切り、すかしてあげる。

・第1果のついた節から、2~3本の枝に分かれます。これより下の葉はすべて取り除きます。

・生育が進み枝が込み合ってくるので、

上から見て中央部の部分に空間を作るようなイメージで葉や枝を取り除き、光が当たるようします。

・収穫が終わった枝の先1芽を残して剪定していくイメージです。

枝を伸ばしっぱなしにしたら↓の様になり、たくさんなりますが、良い果が得られません。

そこで、剪定↓

剪定の仕方の図

ずいぶんとスッキリしましたね。

図の✖の部分で切り取り(せん定)して中央の部分をあける。

細かな側枝は、葉2枚残して切り落としてください。

ピーマンの整枝はなかなか難しいのですが、

内側の側枝を切ることによってピーマンの内側に空間を作り太陽光を当てることをします。

こうすることで、着果周期を安定させバランスよくピーマンの株を育てながら、収穫していきます。

ピーマンはナスの様な整枝は必要がなく放任でも簡単に育ちます。

しかし、生育が活発になり葉が込み合ったときに枝を間引くようなイメージです。

ピーマンの実は枝分かれしている所についていきます。そこを重点的に見ると収穫しやすいですね。

ピーマンと枝葉はおんなじ色で中々探しずらいです。

一番果が付いたところから下に出るわき芽もすべて小さなうちに摘み取りましょう。

収穫

ピーマンは収穫が遅れると大きく、果実が固くなり色も悪くなります。収穫までの日数の目安です。

開花から収穫までの日数 4~5月は涼しいので25日位、6~8月は17~20日位、9月は30日位でしょう。

ただし、着果が多く、株が弱ってきそうな感じであれば、早めに収穫してしましましょう。

反対に着果の量が少なく株の勢いが強い場合は、少し大きくした方が良いでしょう。

追肥はこまめにしましょう

ピーマンの収穫期間は6月~10月下旬までと大変長いので、途中で肥料切れを起こさないように気をつけましょう。

高度化成肥料では効き目が良すぎて葉が茂り過ぎてしまうので、追肥は肥料成分の穏やかで長い有機質肥料を中心に使います。

肥料を好む野菜なので、2週間に一回、畝に「有機質肥料を与え肥料切れしないように注意しましょう。株周りに1株当たり30g程度私はあげていますよ。

「着果周期」を整えて長く沢山取りましょう。